Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Time

2004年10月31日 | old diary
 現在、午後7時30分。ちょっと寝るつもりで横になったら、3時間が過ぎていた。外は真っ暗。体もちょっと寝たりない感じでもったりしてて、食事を作る気にもなれず、さっきコンビニのシャケ弁当で済ませたところ。おいしいんだけど、なんとなく…。

 昨晩は明け方の5時頃まで先輩宅にてあれこれ話し込んでいたものの、9時にはむくっと起き出し、奥様お手製の朝食をいただき、午前中いっぱいはレコードを聴きながら、先輩とまたあれこれお話などを。午後になってようやっと重い腰を上げ、電車にとことこ揺られて江ノ島に帰ってきたのが午後2時30分頃。

 朝とか昼間に自宅へ向かうというのは、あまりよろしくないなぁ。それでなんとなく1日が終わったような錯覚をおこして、あとの時間を無駄に過ごしてしまいがち。そういえば、「時間は大切な宝物」とお袋に言われたことがある。確かにそう。よし、ぐだぐだせずに、残った時間を有効に使おう。えっと、あと4時間半か。ふむ…、これだけあれば、ちょっとしたことくらいはできるはず。頑張ろ。

 あ、イーグルス、“Take It to the Limit”やってくれました。嬉しかったです。

カリフォルニアの青い空

2004年10月30日 | old diary
 今日はイーグルスの日。午後は東京ドームまでお出かけ。

 イーグルスは好きなバンドだ。だから僕は、彼らのライヴを観に行く。でもね、なんでしょうね、どういうわけか盛り上がってない。これは別に今日の空がどんよりとしているからではなく、きっと前回の来日公演が、(僕にとって)とても消化不良なものであったからだと思う。「彼らはなんでまた今になってイーグルスをやろうとしたのだろう?」。そんな大きなお世話なことを思ってしまった9年前の苦い想い出。曲のクォリティはまったく問題ないのに、あのときは“Hotel California”も“Desperado”も“Take It Easy”も、どこか虚しく聴こえた。

 これは僕のせいなのか?それとも彼らのせいなのか?

 僕は彼らのせいにすることにした。

 それがいけなかった。おかげで現在のイーグルスへの信頼は失墜。以来、彼らのレコードを聴くときは、とっくの昔に解散したバンドの音楽として楽しんできた。でも、聴くとやっぱり楽しいわけで、残した音楽はさすがに偉大なわけで、そうなると「来日決定!」とか言われると「行く!行く!」となってしまうわけで…。

 今回のステージをまだ観ていない現在、僕はイーグルスの演奏から前向きなメッセージを受け取れるとは思っていない。さほど心に響かなくてもいいや。好きな曲をたくさんやってくれて、仲間達と単純に盛り上がれればそれでいいやと思っている。これはこれでライヴのひとつの楽しみ方だし、責められるべきことじゃない。でも、できればこんな僕を驚かすような歌を聴かせてほしいと、やっぱり思ってしまう。

 好きな曲をたくさん…と書いたけど、ほんとに聴きたい曲は残念ながらやってくれないと思う。“Take It to the Limit”や“Try and Love Again”や“Is It True”や“I Wish You Peace”といった、いないメンバーの曲は、まぁやらないよなぁ。せめてドン・ヘンリーに“Hollywood Waltz”、グレン・フライと一緒に“Old '55”を歌ってほしいけど、これも無理っぽいな。

 まぁ、よい。楽しんでこよう。なんつったってイーグルスなんだから。

昔の写真

2004年10月29日 | old diary
 旅が好きで、カメラが好きだと、写真は増える。今はどちらもご無沙汰になってしまったけれど、大学を卒業して実家を出るときに、学生時代の想い出として、4年間分の写真を持って出た。それからも数年はあちこちを旅していたから枚数はさらに増え、そんなものが卒業してから10年たった今も僕の部屋にある。

 押し入れの奥に仕舞い込まれて久しい、今ではまったく見ることのなくなった写真たち。すっかりその存在さえ忘れていたわけだが、さすがに10年もたって荷物が増えてきたこともあり、なんとなく邪魔に感じるようになった。どうせ似たような写真が多いわけだし(山登りとか自転車旅行とか、そんなのばっか)、いいものだけを残してあとは捨てちまおうと、スリム化をはかるべく引っ張り出した。

 (おびただしい数の写真を前にして)「いやぁ、すげぇー量だな。まったく、なに考えてたんだろうね。ま、いいや。さっそく始めましょうか」。と選別を開始してはみたはいいのだが…、

 はっきり言って全部捨てたくなった。

 むーん、あの時代を過去として振り返るには、まだ時間の経過が足りないらしい。なんていうか、直視できないものを感じた。むーん…。

 とにかく、このままでは本当に全部捨てかねないと思い、ひとまず放置。気持ちが落ち着いたところで、1枚も捨てることなく(数枚だけは記念に抜き取り)押し入れの奥に戻した。いつか懐かしく眺めるときが来るまで、そっとしておこうと思う。

 しかし、すっきりしてたな、あの頃の俺。で、やっぱりガキっぽかったな。まぁ、当たり前だけど。それと、ふてぶてしかった…。全然かわいくねーでやんの。そうそう、卒業したときにもらった寄せ書きも出てきて、これはけっこう懐かしかった。なんだ、あいつらけっこう優しいこと書いてくれてたんだね。

Here Comes the Sun

2004年10月28日 | old diary
 朝、窓を開けると、空はすっきりと晴れていた。ちょっと寒かったけど、天気予報によれば、日中はぽかぽかと穏やかだという。そうこなくっちゃ。頼むぜ。

 「この曲だけは歌ってくれ。天井が持ち上がるほど大きな声で歌ってくれ」。エルトン・ジョンは自身のステージにジョン・レノンを迎えたとき、客席に向かってそんなことを言った。彼にとってその日は、きっと特別な夜だったのだろう。そして2人は“Lucy in the Sky with Diamonds”を歌いはじめた。

   マーマレードの空の下
   タンジェリンの木が岸辺にある川で
   ボートに乗っている自分を想像してごらん

 音楽がたくさんの心と心を結んでいく。

 そして今日、そのときのエルトンに負けないくらいの気持ちで僕は言う。「さぁ、今日は晴れてくれ。どこまでも広く、気持ちよく晴れ渡ってくれ」。“Here Comes the Sun”がいつもよりも美しく、あなたの心に響くように。

   リトル・ダーリン
   もう何年も青空を見ていなかったような気がする
   でも、今は陽がさしてきている
   ほら、太陽が顔を出している
   だから言うよ
   イッツ・オーライ…

いつもの朝

2004年10月27日 | old diary
 台風も地震も無関係に、僕はここ江ノ島でいつも通りの朝を迎える。今日も、そしてきっと明日も、明後日も…。僕はぼけた頭を軽くふって、なんの考えもなくプレーヤーのスイッチを入れることできる。そして美しい音楽を聴くことができる。そのことを幸せに思うこの気持ちを忘れないでいよう。

 つい出しそびれて溢れ返っていたビールの空き缶を、ようやっと捨てる。すると、少しだけ健康になったような気持ちがする。よし、今日は酒なんか飲まないぞ、と信憑性のないことをつぶやいてみたりも。パジャマ姿で空き缶を捨てに歩く僕の横を、仕事に向かう(であろう)女の人が走って通り過ぎて行った。慌ただしい朝。その人の生活によって、朝の風景はまったく違うものになる。僕はできれば朝はゆっくりと過ごしたい。でも、走り過ぎて行く彼女を見て、心に小さな焦りを感じたりするのは、きっと気持ちのどこかで安定を求めているからなのだろう。

 昨日の日記には朝帰りでも快調なんて書いたけど、やはり体と心のそこかしこにお酒の余波が残っていたようで、途中、短い昼寝を2回ほどし、夜も日付けが変わるくらいにはベッドに横になっていた。で、気がつけば昨日1日、なにも口にしなかったという。いや、お茶くらいは飲んだけど。ほんとそれだけ。うーん、こんなこともあるんだな。今朝になっても、まだ食べる気がしない。どうしちゃったんだろ?

 食べ物がなくて困っているところもあれば、あるのになにも食わない奴だっているわけでね。もうちょっとこう、うまくいけばいいのにな、と思う。

 ま、昼には腹も減るだろう。なにを食べるかはそのとき考えましょ。ええ、そうしましょ。

ありがとう漫画喫茶

2004年10月26日 | old diary
 困ったときの漫画喫茶。

 昨日は、友達と渋谷で飲んで、まぁ普通に帰れなくなり(というか、帰らなくてもいいやと思い)、その友達を見送ってから、数人の別の友達に電話をするも誰もつかまらず、さてどうしたものかとちょっとだけ考えて、僕は漫画喫茶へ向かった。朝まで1,000円。コップ1杯のウーロン茶を飲んで目を閉じると、そのまますこーんと熟睡できた。いい時間に目が覚めて、通勤の波に逆行するように帰宅。この間も眠りにふける。

 すると、どうでしょ。普段よりも睡眠時間が長いという。なんだろね。

 例えば、友達をひっつかまえて朝まで飲んだとしよう。きっと今頃はぐだぐだである。そんなのは体にも心にもよくない。

 いつもの朝帰りなら、こんな日記をつける余裕もなくベッドに倒れ込み、せめて昼までは誰も起こさないでくれと願いながら、泥のように眠るというパターンが多い。仕事なんぞあろうものなら最悪で、1日中シャキッとしないまま、ただぐったりと時間が過ぎるのを待つだけだ。

 ところが、今日はこのまま1日を始められそうな予感。なんだか不思議な気分。それもこれも、みんな漫画喫茶のおかげなのかもしれない。ありがとう漫画喫茶。

Postcards from the Boys

2004年10月25日 | old diary
 ホットミルクが飲みたくなって、牛乳を買いにコンビニへ。そのときクッキーも一緒に購入。たまにはこんな組み合わせでなごみたいときもある。ところが、クッキーの選択をミスり、今ひとつ盛り上がれなかったのがちと悔しい。やっぱり定番のチョコチップあたりにしとけばよかったのか。それとも、あえて新しいものにチャレンジしたことを誇りに思うべきなのか。難しい問題だ。

 amazonよりリンゴの豪華本『Postcards from the Boys』の豪華じゃない版(廉価版)が届く。思った以上に立派な仕様で嬉しくなったのもつかの間、中身がぜーんぶ英語であることに気づきはっとする。そりゃそうだよね。洋書だもんな。日本語が書かれてたら、それこそびっくりだよ。でも、なぜか僕はそう思い込んでいたわけで…。翻訳されていると勝手に勘違いしていたわけで…。ま、読み物って感じの本でもないし、いいけどね。眺めているだけでも楽しいから、ビートルズ・ファンにはお薦めです。

 それにしても、どーでもいい葉書ばっかである。内容がなさ過ぎる。英国人にとって、カードを贈るという行為は、例えば僕が誰かに電話をかけるよりも、ずっと気安いものなのかもしれない。親愛の情をこんな風にして相手に伝えられるのは、ちょっと羨ましい。

 そういえば昔、よく旅先から友達に葉書を書いた。小さな字でぎっしりと。なんか対照的だなぁと思う。

 そんなこともあって、昨日はずっとビートルズを聴いていた。ファーストから『Sgt.Pepper's~』まで。やっぱり僕にはビートルズが一番なのだ。で、今日はホワイトからスタート。幸せなり。この本には、ホワイト製作中にバンドを抜けたリンゴにメンバーが宛てた葉書も載っている。

   “You are the greatest drummer in the world. Really.”

  こんなことが、彼らの自筆で書いてあるのだから、たまらない。

Gimmie Some Truth

2004年10月24日 | old diary
 夏の名残というか、そうめんが3束だけ残っている。こう涼しくなるとあまり食べる気がしない。「あったかいのも美味しいよ」と友は言うが、うまく想像できないこともあって、つい二の足を踏んでいる。そういえば以前、沖縄料理屋でゴーヤと一緒に炒めたのを食べたことがあるな。他にもきっといろんな調理方法があるのだろうけど、僕はよく知らない。はてさて、どうしよう?

 たかだか、そうめん3束のことで頭を悩ますあたり、あまり豪快な人間とは言えない。かといって、繊細というのとも違うし。うーん…「小さい」ですかね?やっぱり。

 なんかこう、美味しいものが食べたいなぁと思うのだけど、なにが食べたいのか?と問われると、自分でもよくわからない。思えば、なにかを「旨い!旨い!」と夢中になって食べた記憶など、ここ10年くらい軽~くない。自分で作っても、外で食べても、そこにさしたる感動はなかったように思う。

 ガキんちょの頃は、マックのチーズバーガーとかすげぇ美味いと思ってたし、カレーライスでも焼そばでもトンカツでもスパゲティでも、好きなものを食べてるときは「あぁ、まいうー。俺、世界でこれが一番好きかもしんない」と思えたものだった。ところが今じゃ、寿司食ってたって、えらそーに難癖をつけたりする。鮮度がたりないだの、シャリがいまいちだの…。いつから僕はこんなに堕落してしまったのだろう?

 大人になると、いつしか僕らは、「本当にいいものなんて、そうあるもんじゃない」という現実を知るようになる。マックがそれほど美味しいものではなく、寿司だからといって手放しで喜ぶものじゃないことを悟るようになる。音楽だってそうだ。かつては、耳にする音のほとんどが、深い意味を持っているように思えたものだった。でも、僕にとって本当に意味のある音は、その中のほんの一握りであったことが、今になってみるとよくわかるわけでね。
 
 だからこそ、わずかに残った自分にとって大切なものに、僕は必死ですがりつく。それは人によって趣味であったり、仕事であったり、信念であったり、愛であったり…。自分にはそれしかないと思うし、僕にはあなたしかいないと思う。きっと僕は真実が欲しいのだろう。安心して寄りかかって眠れるだけの確かなものを、僕は求めているような気がする。

 …ふむ、なんでこんな大袈裟な話になっちゃったんだ?えっと、そうめん3束はどうしたらいいのでしょうね?小さい僕は、まずそこから始めるかな。Walk on...

秋のツェッペリン談義

2004年10月23日 | old diary
 お酒を少し多めに飲んだ日の翌朝、ちぎったトーストをスープにひたして食べるのが最近の俺的流行り。なんかほっとするのだ。温かい食事が恋しい季節になったということか。おいしいスープやシチューが食べられる店とか、誰か知ってます?できれば、ジョージ・ハリスンが流れてるようなとこがいいんだけど(あるわけない)。

 で、今朝は『慈愛の輝き』を聴いている。スープであったまった体に、このアルバムは大変相性がいいと思う。

 昨日は、高校時代の友人が突然遊びに来た。そいつと会うのは、数えて6年振り。「いやぁ、俺って水瓶座なんだけどさ。ラジオの占いで「旧交をあたためましょう」なんて言うもんだからさぁ」とのこと。アホか、お前は。背が不必要に高いギタリストで、会社では課長代理なんだとか。「おー、立派になったなぁ」と言ってみるが、実はよくわかっていない。

 彼曰く、「やっと泥沼から抜け出してねぇ」とのこと。なんでも、つい最近までレッド・ツェッペリンのブートレグ道にはまりこんでいたらしい。「もう、いくら使ったかわかんねーな」と。とりあえず、この話題にくいついてみる。

 MIYAI:へぇ。何年のツアーが一番好きなんだ?
 友人:おいおい、そんな話をしたら長くなるって(と、嬉しそう)。
 MIYAI:それじゃ、一番おすすめのブートはなんだ?
 友人:ブルーベリー・ヒルだな(きっぱり)。
 MIYAI:おっ、不朽の名作がきたね。
 友人:大方聴いちゃうと、やっぱりあれだなぁって思うんだよ。
 MIYAI:メンバーだと誰がいいの?
 友人:ボンゾ。
 MIYAI:俺はプラントかなぁ。昔はペイジだったんだけど。
 友人:プラントは声が出なくなるからね。71年のジャパン・ツアーまでだな。
 MIYAI:そんなに早くから駄目になっちゃうのか?
 友人:その前と後じゃ別物だよ。まぁ、その後も味があって好きだけどね。

 そして、僕はずっと心にあった疑問をぶつけてみた。

 MIYAI:“Song Reminds the Same”って、最初はアコギで作られたと思わない?
 友人;(力強く)間違いない!絶対にアコギ・ヴァージョンがあるはずだ。

 あー、よかった。マニアがそう言うんだから、けっこう正解率が高くなった気がするよ。その後、対抗心からThe Whoの1973年ツアーのブートを聴かせ、軽く唸らせ、最後は2人でギターをじゃかすか弾いて(ストーンズなどを)、彼は終電で帰って行った。友よ、またやろうぜ。

Deja Vu All Over Again

2004年10月22日 | old diary
 男たるもの、30を過ぎれば、さしたることには動じなくなるはずなのだが…。

 今僕はキッチン・リフォームに関するレポートを書いている。まったく畑違いな分野だけに、本をあれこれと読んでは使えそうなところをさがすといった作業をくり返している。まぁ、あまりクリエイティヴとは言えないな。とはいえ仕事は仕事。昨日もそんなこんなでせっせと物書きをしていた。

 しかし、あれですね。やっぱり保存ってのは、こまめにやっといた方がいいというかね。でもさぁ、なんでまた、よりによって最後の最後でフリーズするかね?結局、にっちもさっちもいかなくて、泣く泣く電源を落とすことに。で、起動しなおしてみれば、その日書いた内容の8割は姿を消していた。

 無言のまま床に倒れ込む男34歳。立ち直るのに10分ほどかかった。

 昨日にひきつづき今日も天気がいい。僕も昨日にひきつづき部屋に籠ってパソコンの前に向かう。嗚呼、せめて雨でも降ってくれ。

 今朝、玄関を開けると、足下にamazonからのお届けものが置いてあった。ジョン・フォガティの『Deja Vu All Over Again』。ひょっとして一晩中外にいたのかい?ごめんな。

 というわけで、今部屋ではジョンの歌が流れている。ゆったりとした余裕を感じさせる素敵な1枚。僕も歳をとったらこんなおじさんになっていたい。大きくなった甥っ子や姪っ子が、つい会いに来たくなるような、そんな自由な匂いのする湘南のおじさんになっていたい。