Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

ついに…

2005年02月28日 | old diary
 先日、ずっと欲しいと思っていたルウ・ロンドン『Swingtime in Springtime』を入手したことはこの日記にも書いたけど、ついに昨晩、残ったもうひとつの横綱レコードも入手することができた(まだ手元にはないけど)。まったく、1枚のレコードにこんな金額払ったことないよ。でも、いいんだ。ずっと欲しかったんだし。一生もんだってわかってるし。

 というわけで、昨日はじんわりと幸せな夜でありました。

 でも、これからは中古レコード屋へ行っても、この2枚をさがす必要はないのだな(むしろ見つけたくないような)。そんな風に思うと、ちょっと淋しいな。まだ大関クラスは何枚かあるし、これから新たに欲しいものも出てくるだろうからいいんだけどさ。

 追いかけるのが好きな人と、追いかけられるのが好きな人と、まぁいると思うのだけど、僕は後者の方。でも、さすがにレコードは追いかけてきてくれないから、しょうがなく僕が追いかけると。で、そんなことをしてると、それはそれで楽しくなってしまうというか。なんか自虐的だぜ。

So Sad

2005年02月27日 | old diary
 暦の上ではもう春…とは申せ、♪春は名のみの風の寒さや♪とも申します。昨日は鎌倉でも短い時間ながら、わりとしっかり雪が降りました。

 とにかく寒い!と私は言いたい。

 もう絶対的に北国には住めない。もし上司に呼ばれて「MIYAIくん、明日からシベリアね」などと言われようものなら、その言葉だけできっと僕は凍死してしまうだろう。だいたいね、ほとんど治ったとはいえ、僕は風邪気味なのだ。お天気の神様も、その辺のことをもうちょっと汲んでくれてもよさそうなもんでしょ。ねぇ、そうでしょ。「なんだMIYAIは風邪か。では、はやく治るように3日間ほど夏日してあげよう」とかなんとか。それが優しさってもんでしょ。神様ってもんでしょ。ねぇ、そうでしょ。

 で、今日も引っ越しのお手伝いに行くという。あーゆっくりしたよー。もしくはどっかへ遊び行きたいよー。

 ・・・てなことをぶつくさ言ってもはじまらない。それくらいのことは僕にだってわかる。ひとまず、たまった洗い物を洗濯機にぶっこむとしよう。で、ウッドストック・マウンテンズのレコードでも聴くとしよう。コーヒーでも飲むとしよう。ええ、そうしましょう。

 やっぱり無理にでもミュージシャンになればよかった。そしたら毎日が楽しいのに。寒さなんか気にならないのに。

Simply Shady

2005年02月26日 | old diary
 親愛なるジョージ・ハリスン様。誕生日おめでとうございます(その参)。えっと、時差を考えてということで。

 連日のように飲んだくれてたら、軽い風邪をひいたもよう。最近寒かったからな。うー。ただでさえ花粉症なのにその上に風邪まで併発したら、これは実に大変なことになるわけで、はっきり言って自殺もんである(本当)。だから昨日はそんなことにならないようにと、風邪薬を買った。しっかり食べて、薬を服用したので、今朝はなんとなく持ち直した感がなくもない。ふぅー。

 そして今日。そう、今日は土曜日なのだ。普段ならゆっくりと体を休めることができるはずなのだが、そうはいかないわけで、なんでも事務所の引っ越しをするとかで、そのお手伝い命令が僕にもくだっているわけで、「さぁ、重たいものをいっぱい持ってもらうわよ」という暗黙の(しかし絶対的な)了承を受けざるを得ない立場なわけで、つまりこれほどゆっくりできない日は1年を通してもきっとそうないと思うわけで…。嗚呼、体罰だぜ。

 げほごほっと、わざとらしくしてみる咳がむなしく部屋にこだまする出勤?前のひととき。せめてこの時間を僕は大切にしたい。で、ひっぱり出したのが『Dark Horse』。ジョージのちょっとしわがれた声が、今の僕の心にはとてもよく沁みる。「これも最高にいいアルバムなんだよねー」としみじみ楽しく聴いていたら、僕のアナログ盤に歌詞カードがついていないことが発覚。あれぇ?訳詞はあるのにな。これって元々ついてないのかな?そんなことないよね?まぁ、買って15年以上たってから気がつくなって感じですが。

Give Me Love

2005年02月25日 | old diary
 親愛なるジョージ・ハリスン様、誕生日おめでとうございます(その弐)。

 ♪Give me love, give me love, give me peace on earth♪

 永遠の名曲“Give Me Love”。ジョージの曲で何が好きかと問われれば、僕は“Don't Let Me Wait Too Long”や“Sat Singing”と答えることが多いのだけど、「ふぅん、“Give Me Love”じゃないんだ」とか「あたしは“Give Me Love”かな」などと言われると、「ちょ、ちょ、ちょっと待って…」と激しく前言撤回したい衝動にかられる。

 ビートルズ・ファンになりたての頃、僕はジョージが一番好きだったから、4人のソロで聴いてみたい曲といえば、それは“Imagine”でも“Band on the Run”でも“You're Sixteen”でもなく、あくまで“My Sweet Lord”であり“Give Me Love”だった。

 この2曲を最初に聴いたのがいつだったのかは、よく覚えていない。ただ、“My Sweet Lord”を本当に好きになるのには多少の時間がかかったのに対して、“Give Me Love”は一発だった。透明感のあるアコースティック・ギターのコード・ストローク。その上をさらに透明なスライドが重なっていく至上のイントロ。そして線の細いあたたかなジョージの声。聴くたびに爽やかな風が吹き抜けていくようだ。

 高校生のとき、友達からカセットを渡されると、僕は“Give Me Love”とポールの“Listen to What the Man Said”をよく入れた。この2曲に対する信頼は絶大で、それは今もあまり変わっていない。友達もみんないい曲だと言ってたから、きっと喜んでくれたんだと思う。多分。

 “Give Me Love”を純粋なラヴ・ソングと呼ぶのは、ちょっと無理があるような気がする。これはやっぱり神のことを歌ったものだろう。でもというか、だからというか、シンプルな言葉のひとつひとつが美しく並んでいる。僕が好きなのはこんな部分。

 Give me hope, help me cope
 with this heavy load
 Trying to touch and reach you
 with heart and soul

 えっと、僕自身は無宗教なんですけどね。ただ、正月にひいたおみくじによれば、嘆きの心を祈りに変えて尽くせば心は届くとあったので、困ったときだけのハレ・クリシュナ…ということで。

 そんな僕の家には『Living in the Material World』のアナログ盤が3枚もあったりする。同じアルバムを3枚も持っているのなんてこれだけ。うーん、ハレ・クリシュナ。

酒を飲んでも仕事はできるか?

2005年02月24日 | old diary
 親愛なるジョージ・ハリスン様、誕生日おめでとうございます(その壱)。

 ジョージの誕生日は今日なのか明日なのか。今もはっきりしなかったりする。ここは単なるビートルズ好きがやってるファン・サイトなわけで、高い研究成果とかマニア性もなにもないのだから、せめてメンバーの誕生日くらいはしっかりと知っておきたいもの。えっと、誰かご存知ですか?ひとまず間違いのないように、今日から3日間はトップにジョージがいます。

 そんなこんなで当たり前のことだが、今朝僕の部屋ではジョージの歌が流れている。自前のジョージ編集CDRを聴く。仕事から帰ったら、ちゃんとオリジナル・アルバムも聴こうと思う。

 昨日は仕事で千葉まで。津田沼にあるお店が再オープンしたので、お祝いがてら行ってきた。やっぱり必要でしょうとビールを買っていったのだけど(この店にはちゃんと冷蔵庫がある)、その後来る常連さんもみんなビールを買ってきていた。つまり、そういう楽しいお店だということ。あと、「ついでに持ってきて」とオーダーされていたCDを数枚持参。これがその場でさくさく売れたのだから、僕もちゃんと仕事をしていたことになるな(結果論)。しかし、ビールかっくらいながらCDも売れるなんて素晴らしいよね。で、気がついてみれば、自分で買っていった分のビールくらいはしっかりと飲んでいたと。

 そんないい夜でございました。また飲みに行こう。えっと、もちろん仕事ですよ。誤解のないように。

 サザン・ソウルの伝説的なスタジオ、マッスル・ショールズが閉鎖されたとのこと。オープンする店もあれば、閉まるスタジオもある。マッスル・ショールズがなくなるのは淋しい。やっぱり。

Dan Hicks & the Hot Licks

2005年02月23日 | old diary
 問:「オリジナル・ヒップスター」、「粋人」などの異名をとるアーティストといえば?
 答:ダン・ヒックス

 というわけで行ってまいりました。ダン・ヒックス&ザ・ホット・リックスのライヴ。いやー楽しかった!こんな楽しいライヴは生まれて初めてかもしんない。ユーモアたっぷりなのに、それでいて音楽は最高。日曜日にもう1回東京公演があるから行こうかな(考え中)。皆さんも是非。行けば誰もがダンのファンになってしまうよ。

 そもそも「粋人」とはいかなるものか?それはきっと、なにをしてもぎこちなくならない人のことだと思う。けっしてやりすぎず、あらゆることへの距離感が絶妙な人。これはもうなろうとしてなれるものではなく、生まれついてのセンスという気がする。少なくとも僕はなれないな。けっこうあっちゃこっちゃぶつかりながら生きてるもんで。

 ダン達の演奏が最高なのはもちろんだけど、MCがまためちゃくちゃで楽しかった。…といっても、僕は英語がほげほげだから、内容はほとんど理解できてないわけだけど、そこを強引かつ無理やり勘違い解釈するとこんな感じか。「さてと、次の曲は古いナンバーで、俺がまだビートルズにいたときの曲だよね。えーっと、『ホワイト・アルバム』だっけ?(とコーラスの女性陣に訊く)リンゴはブラシをさがしまわって、ジョージはやりたくないとか言ってたな。で、ポールは、まったくあいつときたらさぁ・・・」とかなんとか。まぁ、これはほとんど僕の空想で、実際はどんな話をしてたのかわからないけど、こんな調子のことをとぼけた顔でしゃーしゃーと話したりする。

 ダンスもいんちきギターも、最高に笑えるんだよな。それでいて、あんなにかっこいいんだからね。まさに粋人だと思う(体はそうとうでっぷりしていたが)。バンドもよかったな。アコースティック・スウィング。心地良し。

 さて、ダン御一行の今日の予定はと…(日程表を見る)、ふむ、広島か。えっと、僕の今日の予定は…ぺらぺら(と手帳を見る)、うっ、千葉かよ。ダンも千葉に来ればいいのに。

グリマー・トゥインズ

2005年02月22日 | old diary
 ストーンズ、やっぱりかっこいいな。『Sticky Fingers』を繰り返し聴いて、で、今もそれがつづいている。このアルバムにはリリシズムがあるし、ほんとにいいギタープレイがつまっていると思う。

 ミックとキース、どっちが好きかというとこれが非常に難しい。自然体で自由なキースはもちろんかっこいいけど、ストーンズを背負ってきたのはミックだと思うし、そのために仮面や装飾をまといつづけた悲しさみたいなものがミックにはあって、キースとはまた違ったかっこよさがあるから。というわけで、どっちかは決められない。

 ジョージの来日公演を観れたのは、日本人でよかったと思える出来事のひとつだけど、考えてみればミックのソロ公演というのもオーストラリアと日本だけの地域限定だったわけで、とても貴重なライヴだったと思う。ストーンズ本体が何度も来日した今となっては、なんとなく影が薄くなっちゃった感じだけど、あれが僕にとって最初の生ストーンズ的体験だったし、ストーンズ・ナンバーてんこ盛りのセットリストにはとにかく驚喜したものだった。会場が暗転して、そこに“Honky Tonk Women”のひきずるようなイントロが聞こえてきたときのかっこよさといったらなく、ジョージ来日公演の“I Want to Tell You”と並んで、僕がこれまで体験した最高のオープニング・ランキングのトップに君臨している。そういえばこのライヴって、後日、ゴールデン・タイムに1時間のダイジェスト版が放送されたんだっけ。世間的にも大きな注目を集めていたことがわかる。まぁ、この2年後のストーンズ来日はもはや嵐のようだったけど。

 で、キースのソロ公演を観れなかったのは、日本人に生まれて不幸なことのひとつでしょうね。やっぱり。

Wild Horses

2005年02月21日 | old diary
 最近、体がなまっている。思いっきり動き回って、はぁはぁぜぃぜぃして、体の中にたまったものをきれいに吐き出したい。すっきりさっぱりしたい。

 それにしても、久しぶりの晴れのような気がする。海も富士山も、電車の窓からきれいに見えることとだろう。楽しみだ。こんな日はやっぱりルウ・ロンドンをかけちゃうね。♪すうぃんぐたいむいんすぷりんぐたいむ♪今日が明るく楽しい1日でありますように。

 ちょっとご無沙汰気味だったギターをせっせと弾く(といっても、コードをじゃかじゃかとする程度)。ストーンズの“Wild Horses”なんて、ほんと久しぶりに弾いたんだけど、幸いコードも歌詞もちゃんと覚えていた。まぁ、歌詞は怪しいもんだけど。でも、これはいい曲だね。前回の来日公演、大阪でだけこの曲をやったんだよな。羨ましい。

 ところで、この美しい歌詞はミックとキース、どっちが書いたのだろう?すごく昔には「キースが恋人であるアニタ・パレンバーグのことを歌ったもの」というのをどっかで読んだ覚えがあるのだけど、ちょっと昔だと「ミックが恋人であるマリアンヌ・フェイスフルのことを歌ったもの」と書かれているのを読んだ。うーん…。ま、キースもアニタもミックもマリアンヌも、ぼろぼろになって別れてしまうのだから、どちらが書いたにせよ、これが悲しいラヴ・ソングであることには変わりない…のかな?最初から報われない恋もあれば、想いが届いているのにつづかない恋もあると。ご縁とは難しいもののようですね。

  罪深く嘘ばかりとわかっていても
  俺はお前のことを夢みていた
  俺には俺の自由があるけれど
  もう時間は残されていないようだ
  信頼は裏切られ、涙だけが流された
  いつの日か、この命が尽きた後
  あの世でふたり共に暮らそう

自由に生きるということ

2005年02月20日 | old diary
 昼まで寝て、風呂にはいって、ビールを飲んで…。ふぅー。

 ぽっかり予定の空いた日曜日。今日はどこにも行かない。だらしなく酔っぱらいながら、部屋で好きなレコードを嫌になるまで聴くのである。誰にも邪魔をされないし、誰にも迷惑をかけたりしない。この気楽さがひとりでいることの良さだと思う。

 昨日行ってきたイベントは、いわゆるサーフ系やジャム系といった人達が集まるもの。客層の中心は僕より10歳ほど若い。みんなゆるいかっこうをして、男は8割くらいが帽子をかぶっていた。これにはちょっと妙な感じがしたな。まずは帽子をかぶっていかなくてよかったよ。とはいえ、いい雰囲気のイベントだったと思う。僕はサーファーでもジャム・バンドのファンでもないけれど、こうしたイベント独特のリラックスした友好的なムードには魅力を感じる。

 多くのジャム・バンドから感じることのできる自由な空気。音楽的な趣味で言えば、僕は短い演奏が好きだし、ライヴ盤よりもスタジオ録音を好むので、長いジャム・インプロヴィゼーション(即効演奏)があって、ライヴ音源のトレードが盛んなジャム系のバンドには今ひとつのめり込んだことがない。しかし、この創造的で自由な空気は、僕が音楽に求める理想とけっしてかけ離れたものじゃない。それどころか密接に結びついているとさえ思う。

 こうしたジャム・バンドの歴史を辿るとき、その源泉にいるが偉大なるグレイトフル・デッドだ。自由と共有の精神を愛し、ファンを信頼することで、可能な限りの規制をなくし、あらゆるものを開放しつづけた(そうするための努力をつづけた)キャリアは、しびれるほどかっこいい。

 そんなジェリー・ガルシアが、かつて「どういう生き方が自由なんだ?」と問われて、このように答えている。「ポジティヴなエネルギーを外へ出していくこと。自分の持っているポジティヴなエネルギーを活かせる仕事をすること。ここに自由がある」。素晴らしいと思う。ほんとに。

 ずっと自由であることについて考えてきた。今でもそうだし、これからもずっと考えつづけると思う。

僕の町にも雪が降った夜

2005年02月19日 | old diary
 風呂につかり、あがったらビールを飲む週末の午前中。ふぅー。

 なにやら嵐のように1週間が過ぎていった。肉体労働者と化した僕は、せっせとてきぱき働いた(と思う)。それはバシャウマのようでありムシケラのようでありアリンコのようでもあった。ふぅー。

 それにしても、昨日CD何枚売れたと思います?5枚ですよ。たった5枚。けっこうウケたな。

 それでも、ライヴはピースフルな楽しいものだった。このバンド、演奏は拙い部分があるし、さしてすごいこともしてないのだけど、曲がいい。それはなにより大事なことだと思う。今日は横浜の大桟橋の音楽イベントへ。このバンドも出演するし、知り合いもあちこちからも集まるみたいだから、てきとうな時間に遊びに行こうかと思っている。

 さて、大物アーティストであっても、タイトな来日スケジュールを組むことが多い最近。インディーズの人達がゆったりとしてられるはずもない。例えばこのバンドの場合、一昨日の夕方に来日したのだけど、昨日は昼にラジオ出演(数曲演奏)、夜は渋谷で日付けが変わる頃までライヴ。終演後は車で横浜のホテルへ移動。でも、今日の昼には取材のためまた渋谷へ。で、再び横浜に戻りライヴ。夜は某店で打ち上げ。ここでもシークレット・ライヴをやらされるかも?結局、へろへろになって明日の昼の便で帰国すると。

 なんつー不憫な…。せっかく日本まで来たというのに、全然ゆっくりできてないじゃないか。可哀想に。僕ならふてくされてライヴの手を抜くね。それをしないのは、やっぱりえらいと思う。 

 昨夜は湘南でも雪が降った。残ったCDを会社に戻して、タクシーで江ノ島へ。頭がひっそりぼんやりと白んでいた。