おれおれ日記

平成の快楽主義者な管理者による酒の話、現代美術の話、音楽の話、世間話をただただ垂れ流す日記。

クルートゥビカインド・・・

2006-06-17 13:59:48 | Weblog
昨日電車に乗って帰宅中のこと。隣に座った埼玉栄の高校生男女二人がしゃべっていて、ちょっと声のボリュームがでかく、読書(埴輪雄高「死霊」)に集中できないので音楽を聴こうとすると、

・・・

その高校生らの視線を感じ、
そして笑いをこらえながら
「時代が止まってるね・・・」(男)
「そんなこと言わないの(苦笑)」(女)
と言われました。

二人の視線の先は俺の手元。
カセットウォークマン。

なるほどね。
この高校生二人組は、たぶんカセットというものを触ったこともなく、ワンセグ携帯やら、アイポッドやらで音楽を持ち歩いているのだろう。
そういえば、さっき一生懸命大声でしゃべってたのも携帯のことやら、その料金のことやら・・・。
正直ムッとしながらも、すごく悲しくなり、バウンスを読みながら音楽に集中することに。流れた曲はエロイーズ・ロウズのディスコナンバー。ははは・・・。

陳腐な言いかたで言うと、なにか大切なものが失われていく気がする。
まあ、今でもビートルズに夢中になったり、わけもわからず背伸びしてJAZZ聴いたりする高校生はいるとおもうが(いや、いて欲しい。切に、いて欲しい)。

「死霊」に出てくる、一般の人間が3年かかることを3日でやると豪語する人物(首武夫)の言っていることはなんだかわかる気がする。精神的成長に関して言えば、前述の高校生二人はこの先死ぬまでたいした伸びは期待できない。悪いけど。そういう大人をいっぱい見てきたし。
俺も一般の人間が3年かかる精神的成長を、3日ぐらいで成し遂げたいもんだ。

村上ファンド事件と政治問題と、アメリカ的世界についても書こうと思ったが、長くなりそうなんでまた今度。