おれおれ日記

平成の快楽主義者な管理者による酒の話、現代美術の話、音楽の話、世間話をただただ垂れ流す日記。

ニート生活も

2006-01-30 12:59:32 | Weblog
もう残り3日。
有意義に過ごそうと画策中です。

今日、ニール・セダカの「Laughter in the rain」を聴き、こんなことを思い出しました。

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クリスマスを沖縄で過ごそうと、去年の12月24日の朝、飛行機に乗っている時のこと。
天気予報はあいにくの雨(同行者に一人雨女がいました)。
雨嫌いの俺は憂鬱で、「沖縄行くのに雨じゃ最悪だ・・・」
ぐらいに思っていました。

そんな時、飛行機内のラジオを録音したもの(肘掛にイヤホンをさすやつ)のチャンネルの一つがスカパラの茂木健一セレクションの曲が流れているやつだったので、彼の選曲のセンスの良さを買っている俺は「どんなもんかな」と思って聞いていました。
キャプテン&テニ―ル、プリテンダーズ、フリートウッドマックなど、やはりセンスの良い選曲が続く中で流れたのがニール・セダカ「Laughter in the rain」。
もともと好きな曲だったのだが、そんなシチュエーションで流れたのを聴くと、軽く涙ぐんでしまいました。
そんでもって茂木健一のタイトなMC。
「ニール・セダカの「Laughter in the rain」。雨に微笑を。」

それを聴いたとたんに雨の中の沖縄行きがなんだか楽しいものに変わりました。

絵に描いたような(?)単純な体験でした。

最高な一曲です。

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でかい本屋で現代美術の動向を探るために手の出せないような値段の本を読むのは楽しい。
昨日得た情報:
*日本初のハプニングは「MAVO」のグループがやっていたらしい(驚き)。
*グループthe play、グループGUN(九州派が関係?)の存在。
*こういう作家もいるのか。
*徐震(シュ・チェン)という作家は面白い。
*というか、やはり中国現代美術はおもしろい。
*これも面白いことをやっている作家の作品。でかい写真で観るともっとおぞましい。
*ウォルフガング・ティルマンズの写真はやはりいい。

将来どっかの大学で現代美術について話す授業を持ちたい。

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今後やってみたいこと:
*単館映画館の運営。
*「30分」というタイトルの作品製作(どこかのでかい会場に若者を500人ぐらい集め、ぎゅうぎゅう詰めにして、30分延々と携帯で話してもらう作品。と、500人ぐらいの小学生を集め、延々と黙ってPSPをやっててもらう作品。)。
*やはりバーの運営。


追記:
「30分」のイメージ。
スペンサー・チュニック。いい作家だ。
ついでにこんな記事を発見。初めて見た。すげえ。

2冊

2006-01-29 13:07:54 | Weblog
すごい2冊に出会った。
一冊はC・ウィルソン「殺人ケースブック」(河出書房)
もう一冊は浅野いにお「素晴らしい世界」(小学館)
まあ、その2冊について。

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「殺人ケースブック」

実はまだ序論しか読んでいないが、それだけで感服。
もともとちょっと猟奇殺人研究をかじってた俺は、「殺人は一種の表現である」なんてことを考えたりしては、「俺ってちょっと危ない思想家なのかな・・・」なんつうことを思ったりしてたわけで、しかし「表現としての殺人」という裏づけとなる根拠、というか思想がまだ未完成だったりした。
そんでもってこの実存主義(っつってもよくわかっていないのだが)作家のこの本の序論を読んで、まあ、「殺人と表現」について書かれたものなのだが、とにかくそれを読んで、
うわーーーーーーーーーーーーーー
となってしまったのだ。

いろんな猟奇殺人が多々起こっている中で、傍観者としての分析として多分一番正しいことを言っているのがこの著書ではないか、と思う。

「殺人は、表現するものが行った、ある一つの絶望的選択の結果に過ぎない」

そうそう。これが言いたかったんだ、俺は。
頭がいい人はいいな。きちんと自分の言葉で説明ができる。
で、そんな序論の中で、

「この最後の文章(アーウィンというある猟奇殺人を起こした人の言葉)は、あらゆる偉大な芸術家のうちに見られる、賭けの衝動を示している。天職を持たず、または、それをひたむきに追求する自信のない人間は、最も抵抗の少ない道、安全で、社会的要求に応える道をとる。バーナード・ショウや、プルーストや、ジョイスや、アインシュタインのような人間は、社会の提供する、比較的快適な、どんな地位に就いたとしても自分は限りなく不幸であろう、ということを知っているのである。彼らの才能は決して報われることはないかもしれないが、彼らには、危険な賭けをする以外の道がないのである。」

という文章を見つけてしまう。

ああ、、、、、、、、、凹むよ。

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「素晴らしい世界」

久々にすげえ漫画を読んだ。
この日曜日の昼間に友人宅でベルセバを聴きながら途中まで読み、「これは・・・」と思い、さっきまで漫画喫茶で続きを読んでいたのだが・・・。

すげー。

早速買おうかな。

はばからず言うが、俺の頭の中の暗い部分を具現化させたような漫画だ。
だから俺は近しい奴に「鬱病じゃないよね?」とか言われてしまうんだ。
カッコつけすぎか・・・。

しかしこんな作品を描いてこの人はこの先描くことがあるんだろうか。
それともずっと「絶望」を描き続けるんだろうか。
もしくは「ディスコミュニケーション」を。
「絶望」と「ディスコミュニケーション」の描き方は岡崎京子以上だ。
俺にとっては。

そんなブルーな(そしてある意味インスピレーションを得ることができた)日曜の昼にはカメラを買い、写真でも撮ろう!ってことで今から僻地船橋~都心を散策しにでも行きます。
ビールでも飲みつつ。





隔世感

2006-01-26 13:10:33 | Weblog
部屋を整理するという、おれにとっては非常に稀なことをしていると、所謂CDの短冊シングルがちょこちょこ出てきました。そんでもってこんなもの売れないだろうと捨てている時に思ったこと。

身の回りの生活用具諸々の中でやはりここ20年ぐらいで急速な進化を遂げたものと言えば音響機器であろう(ツールの変化と言う点でいうとテレビなんかよりも断然進化速度が早い)。レコード→CD→ネット配信。保存ソフト(?)にしても、カセット→MD→CD-R→i-pod。
今やネットでダウンロード、i-podに保存が主流になる勢いだ(あと5年ぐらいはCD売れるだろうか?)。CD業界、大変だろうな。

(それにしても、いつの間にこんなに音楽ファンが増えたんだろう。数年前のカフェブームの時に感じた「いつのまにみんなこんなコーヒー好きになったんだ?」という疑問と同じ物を感じる。いまやどこでもイヤホン+アイポッドだ。遡ればウォークマン発売の時なんかも同じ現象が起きたのだろう。やはり新しいもの(外国資本のものが多い??)が作られるとそれに乗せられてしまう。ただ、それだけのことなんだろう。)

そして、ついにi-podでDJできる機器市場に出回っている。もうDJ業界も終焉ということだと思う。ライブをラップトップ一台でこなすアーティストのようなものになると思う。
i-podでDJをする。ラップトップ一台でライブをする。それ自体はいいとも悪いとも俺は言わない。まあ、強いてコメントを言うならば「しょうがない」の一言だと思っている。だって道具は進化するものだし。
けど、個人的な好き嫌いを問われるならば「嫌い」だ。多分みんながi-podでDJするようになったらクラブには絶対行かなくなると思う。
CD-Jは全然構わない。ソフトのLPがCDに変わっただけだ。しかし、i-podで、DJとなると、それとは全く次元が違う話になってきていると思う。
駄目だ、駄目駄目。

けど、10年後には、i-podでのDJが普通になっているんじゃないか、という予感がする。簡単だから。
まあ、LPでのDJは「カッコヨサ」というそれにはない売りがあるからまだ大丈夫かな、とも思うが。

ミラーボール+エロい選曲+ファンタジックなつなぎ+うまくもないが酔える酒+女の子達・・・という「I wanna rock with you all night!!!」な奇跡的な夜はi-podでも生み出せるものだろうか。

で、今なぜ漫画喫茶にいるか。

2006-01-24 14:55:57 | Weblog
漫画喫茶にいます。

就活中の休憩です。

というか、もういやになりました。

さっきまでもスーツの上に着る上着やインナーを探していたのですが、探せば探すほど気がめいるばかり・・・。

なんでまた俺はこんなことをしなくちゃならんのだ。

別にしたくねえよ、こんなこと。

「労働は刑罰だ」と豪語している吉本隆明さん。わかります。すごーく。

一度社会の枠組みに入り、そこで欠損(ディフェクト)として、もしくは棘(トゲ)として生きていこう!と思い立ち、就活しているんですが・・・。

やっぱり社会不適合者なんだなー俺。

ホリエモン逮捕について。

2006-01-24 14:50:46 | Weblog
様々な憶測が飛び交ってますね。なぜいま、逮捕なのかと。

俺の友人によれば亀井静香が黒幕という説もあるそうです。

が、今日の朝俺の親父が言っていた説がもっとも当たっているのではないかと思います。

「狂牛病騒動のスケープゴート説」

(本来のスケープゴートという語彙の意味からは外れているかもしれない。うちの親父が言ったことをそのまま転載。)
→米国からの輸入牛に危険部位が混入されていたと発表されたのが1月20日。そしてホリエモン逮捕の発表が今日。米国にとって不利な記事をマスコミが最小限に抑えるよう政界が促すその方法として今回のホリエモン逮捕劇があった(実際新聞ではホリエモン:狂牛病=10:1ぐらいの割合でしか記事を書いていなかった。)。

すさまじく納得。まあこれまでも政界に悪影響があること、米国に悪影響があること、がマスコミに大々的に取り上げられたり取り上げられそうになるとすぐスケープゴート的な別のスキャンダルを作り、発表する、というこの国の体質は明らかだったので(例えば総選挙の時などは、J民党に不利っぽい風向きだと何か別の重大ニュースが紙面を躍らせたりします)、またかーーーーーという感じ。

贖罪羊か。。。可哀想。

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そんでまたホリエモン。
ここからは今回の逮捕劇の俺の寸評。

「手のひらを返すよう」

大手マスコミ、他協力関係にあった自民党、フジテレビなど、手のひらを返すようにホリエモン叩きを行っています。
全て「金のため」に動くやつだった。けしからん!と。
「金の亡者め!」と。

それに対して俺が言いたいことは・・・
は?ふざけんな!じゃあさー、ホリエモンが絶好調だったときはやんややんや昼のワイドショー中心にホリエモンを囃し立てていたのは「何のため」?大手マスコミ(特に新聞)各社。連日のように紙面にホリエモンの文字で躍らせていたのは何のため?自民党。広島6区にホリエモンを出馬させ、客寄せパンダにしたのは何のため?

TVは視聴率獲得のため。新聞は読み手の好奇心をくすぐり広告主を満足させるため。自民党は人気取りのため。じゃねーか。
換言すれば「金のため」でしょ?
それを、さも「あんな「金の亡者」とは知らなかった。金ばかり追い求めてると足元が見えなくなるんだな」なんて飄々と言い抜かすマスコミ・・・それを真に受ける世論。
「株」というものをいかにも教育的にいいものかでっち上げ子供たちに教え込もうとする教育関係者。それに釣られる世論。
おいおいおいおいおいおいおい!
お前らが「金の亡者」だ!!!!!!

あー、ほんと可哀想。ホリエモン。

もうこんな世界に生きていたくないという思いは募るばかりです。
逃避したい・・・。

寸感

2006-01-24 01:40:36 | Weblog
大江健三郎氏が大江光氏について色々語るテレビ番組(たけしの誰でもピカソ)を録画していたのを先ほど観た。
その寸感。

大江健三郎。作品はもとより、俺はこの人が好きだ。マス的なイメージで捉えてるだけかもしれないが、とにかく好きだ。
「観察者」
と大江氏のことを北野武氏は形容していた(そして、「やはり物を書く人なんだなあ」と感嘆していた。観察者=物を書く人というのは一時代前の考えかたな気がするが、北野監督のような仕事をする人にとってはあながち間違えではないのであろう。)。そう、大江健三郎が大江健三郎である所以は、この観察者気質によるのではないだろうか・・・と思う。作品にも、観察者としての主人公(=大江氏?)が特異な人物の人生を追う、といった物が少なくない。
そして、俺は、自身の人生をも俯瞰しているようなイメージで話す大江氏に感銘を受ける。そう。多分この人は俯瞰、の人なんだろう。鳥(バード)と綽名された風貌さながら。小説にも、自分の故郷の地形、それに基づく民俗学的伝承が多々出現するが、それを描く時の書き方はやはり俯瞰の図だ。盆地の地形を上から見下ろして書く書き方が非常に多い(ex.祖先の霊のグライダー飛行)。んー。いい小説家だ。
(さて、逆に俯瞰者=観察者として書くことが出来なかった、つまり当事者として書いている作家には夭折した人間が多いんじゃないか、という仮定をしてみる。ex.中上健次、中島らも、三島由紀夫、坂口安吾、田中英光、太宰治)

真面目な話し、この人がいなくなったら(この人の作品を読み終えたら)もう俺は小説を読まないんじゃないかと思う。

そんでもって、未だにこの人は手書きで小説書いてんのね。もう、感服。

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読売新聞に掲載されていた今や超売れっ子思想家養老孟司氏の、自書「超バカの壁」に寄せたコラムが気になった。

すごく良く思うことなんだが、この人の論点というか、なんつーか、もうちょっと踏み込めばいいのにな、と思う。なんで踏み込まない(踏み込めない?)のか・・・。

そのコラムには現代の若者の「自意識の拡大」(またまた思想家にありがちの大げさなテーマ付け)についての警笛が書いてあったんだが、約するに「昔は無意識的に「世間」というものがあった。いまやその「世間」が解体されてる上に、西洋的精神構造の根幹を成す「個人」も形成されてない。ゆえに、ニートが増えるんだ。「ナンバーワンよりオンリーワン」つまり「若者の自分探し」は有害だ。あなたはただの人。60億分の1。それを自覚して社会に空いている穴を埋めろ!」と。

んー。まちがっちゃいないんだが、なんだ、それじゃ「近頃の若者は!」と巷で毒を吐いている一般おっさんおばさんの論調をちょっと小難しく言い換えただけじゃないか!
つーかさ、考えが甘いなーーーーーー。はー。
あんたは戦争を知っている世代(つまり1940年以前生まれってこと)で、その頃の教育と社会情勢の下で育った年代でしょ!?そんな年代に生きた若者と現代の若者を比べられても・・・。だってさ、そのころは道に異国人が歩いてるだけで「ガイジンガイジン!!」とはやしたてて、一日中その話題でひっきりなしだったような時代なわけでしょ。つまり異国、となればまさに「異空間」なわけ。で、欧米と日本が国際関係上ほぼ対等に(?)扱われてた時代でもあって、「さあ、俺たちは欧米列強、「異空間」と戦い(敗戦後、経済的な戦いになったのは周知)勝利していくニッポン男児だ!」という気風に溢れていた時代だったわけだ。それが、敗戦後んー十年経ち、帝国主義の発展とともに市場経済蔓延の時代も隆盛期を迎え・・・もう、地球上に「異空間」なんてないじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!外国の田舎暮らしまでが「スローライフ」なんて名前をつけられてもてはやされてる時代!欧米の大規模農場主が低賃金の小作人使ってマクドナルドに提供するレタス作ってる時代!アフリカの視力がいい民族が高視力の持ち主しか出来ない半導体の細かい手作業に借り出される時代!そんな風潮と相反して山谷界隈にホームレスが溢れかえる時代!そんな時代に若者になんの希望を持てっつうのよ。もうね、今の世代には人間の為しうることの「有限さ」がわかってきちゃってるんだよ。昔はなんでも無限に見えた(なんせ外国が「異空間」だから)。いまは全てが有限。宇宙でさえも今のところは人間が見える範囲までしか見えてないし。
だからサイキックな物が流行るんです。

ということで、情報の迅速化、無差別化(まー、インターネットの功罪ですな)によって人間が為しうることが「有限」だと悟ってしまった若者は(結論を急ぎ過ぎたか?ちょっと説明が足りない気がするが飲んでるんで適当です)引きこもるしかないんでありますよ、養老さん。「世間」?そんなちっちゃなことが病巣じゃないよ。
まあ、たぶん主要購買層の40~70歳あたりのハートをがっちりつかむ論調なんでまた売れるとは思うんだが、そんでもってやっぱり分かりやすい論旨なんでまたヒット間違いなしだとは思うんだが・・・。それ、ちょっと違いますよ。

しかし、そういったことも全て分かった上で、思考レベルを下げて書き、ヒットを狙ってるんなら、養老さん、そんな凄いことはないです。思考レベルを下げて一般に分かりやすく書いている作家は(俺が知ってる中では)芥川龍之介ぐらいしかいない(と書いて、岡崎京子や手塚治虫がいるじゃないかーと気づく俺)んじゃないか。大江氏は下げられない人なので。

はー長文だ。もう寝ます。

ここ2、3日のこと

2006-01-23 15:43:55 | Weblog
土曜日:
友人が家に泊まりに来た。
AORやらソウルやらロックやらまあ散々聴いて、酒飲んで寝た。
長期熟成中だった芋焼酎の先割りもいい飲みごろで。

こういった無益な遊びほど楽しいものはない。
無益、とは言うがもちろん例えば友人との親交の深まり、という点では非常に有益ではあっただろう。しかし、社会的に見ればこんな非生産的な時間もない。が、楽しければそれでいいジャン!と。
目下、俺がこうやって徒然なるままにキーボードを叩いている間にも忙しく動いてらっしゃるであろう資本主義の権化の人々(青年実業家ってやつ)には、そういった無益な時間というのは果たしてあるんだろうか(全てにおいて損得勘定で生きている気がする・・・)?

<友人と話したこと>
・良盤の枯渇。
・もう、コレクターズアイテムしか残ってない。*1
・結婚について。
・ジャズは今後の楽しみだ。*2
・KEITH「AIN’T GONNA LIE」だけでいいんじゃないか。
・会社の飲みはつまんない。

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日曜日:
簡単に(と言っても20枚ぐらい買ったが)ハードオフでレコードハント。試聴。

俺たちにはもうコレクターズアイテムしか残ってないんじゃないか!と思う。というか全世界的に、いわゆる良盤の部類は掘り尽くされて、凡庸だがとりあえず古くて珍しいから、という理由でリイシューされたりレコメンドされたりしているものも多いのでは?と。*3
ハードオフで買ったものを聴きながら思った。
やはり、ロック、ソウルというカテゴリーではもう聴くものは聴いちゃったし、興味はあったけどあんまり集められてはいないジャンルに行こうかな、と。
個人的には南米(カリプソ、キューバン、レゲエ、ロックステディ、スカ、ダブ)あたりを攻めたい。

そして”SEE”という1年ぐらい俺がお付き合いさせてもらっているイベントに夕方から参加。うげー!楽しかった!まじで。
とにかくジャズバンドが最高!!!!!!こういったオールドスタイルのジャズはやっぱり好き。んー、ソウルを感じる。カッコイイ。手放しで誉められる。(*2)
で、俺のDJも特に早番は良かったように思える。サルサを集中して流し、特に聴いている人はいなかったように思えるが、「やっぱ、サルサ好きです、俺。ソウルを感じる!」という自己確認ができた時間だった。

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月曜日:
朝もはよから会社に面接に行く。
相手は社長。というか、社外の取締役みたいな人(他にも2つほど会社を持っているそうな)。こういう人と話すのはやっぱ気持ちいい。頭が切れるんだよなー、こういう人は。社会に出るとこういう人とたくさん会えるんだろうか?

その後タワレコ→ユニオン。
タワレコは凄い。音楽馬鹿が音楽馬鹿使って運営してるんだろうな、という会社。入りたいか、と言われたら・・・だが。ジョン・レジェンドを聴く。いやー、やはり「オーディナリーピープル」は稀代の名曲だ。リイシューもチェック(*1*3)。んー、別に良くない。レゲエを試聴。いいねー。いいねー。やっぱりダブは。もうすぐスクラッチ隊長も天国に行きそうだしな・・・。ちょっとチェックしとくか。
ユニオンにてジーン・ペイジとトムトムクラブを買って帰る。やっぱここ寄っちゃ駄目だ。絶対買っちゃう。

というわけで、帰りの電車でバウンスを読み、隣の高校生と思しき二人の「東工大に入りたい」という会話に辟易しながら帰った。

そういった得に何も起こらなかったんだよ子猫ちゃん(またまた岡崎京子風)というここ最近でした。

暇にまかせて2

2006-01-18 23:41:48 | Weblog
暇にまかせて、手塚治虫「火の鳥」を読み返している。
幾度となく読み返してきたこのシリーズを初めに読んだのは小学校低学年ぐらいの時であろうか。子供らしい娯楽を(当時の子供らしい娯楽っていうことだが・・・)ほとんど家庭内に入れない方針の教育を貫いた両親が、エアーガンや、ガンダムのプラモや、ビックリマンシールや、ファミコンや、ミニ四駆や、志村けんのだいじょぶだあや、とんねるずのみなさんのおかげですを体験させなかった代わりに俺たち兄弟に買い与えてくれたのがこの「火の鳥」シリーズを含む手塚治虫の諸作だった。

「アドルフに告ぐ」や「陽だまりの樹」を読むにはまだ子供過ぎた俺は、しかし「ジャングル大帝」や「鉄腕アトム」を読むほど幼稚ではなく(もちろんこういった作品にもメタファーとして「死」「尊厳」などの重大テーマが描かれてはいたのだが、当時の俺が知る術もない)、そういった作品を読み飽きてたこともあるので「火の鳥」に夢中になった。

その頃はただただロボットの話や近未来の話、太古の話などが痛快で面白く、そうしたエンターテインメントストーリーとして読んでいたのだが、小学校→中学校→高校と俺が成長し、読解力が進むと、「火の鳥」に描かれている壮大な(という語彙では間に合わない)テーマが読み取れるようになってきた。

「な、なんだ、この漫画は・・・」

このシリーズが描かれたのが1985年。
その頃にこういった世界の成り立ちを鋭く示唆した哲学が存在したのであろうか?これが手塚氏独自のものだったら凄まじい。

この漫画を少年期に読んだ、ということが少なからず俺の人格形成、物の見方、その他俺の精神的諸要素に影響していることは確かだ。今の俺が考え得る「世界の成り立ち方」とでも言うべき哲学もここから学んだ。
この物語を読んだことで「ハウルの動く城」の中に描かれているパラレルワールドを垣間見れたし、「マトリックス」に真に感銘を受けられた。そして、「家畜人ヤプー」なんかを読んでしまう大人になったわけだ。

とにかく、読み返している。やはり、凄いの一言。

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フランスでは佐川一政の「パリ人肉殺人事件」当時、この事件が相当もてはやされたらしい。この事件をモデルにした「愛のかたち」なる映画も登場してしまったほどだ。何が愛だよ・・・。フランソワ・オゾンが生まれるだけの土地柄ではあるんだな。

ほんっとに気持ち悪い映画を撮りやがる・・・オゾン。

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今日ドライブ中に聴いたラジオで流れていた曲:
John Legend「Ordinary People」

この曲はいい。
最近のアーティストの中で最高。
正直CDで買おうかなと思っている。

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さて、今日はノーアルコールで寝ます。