おれおれ日記

平成の快楽主義者な管理者による酒の話、現代美術の話、音楽の話、世間話をただただ垂れ流す日記。

無題

2006-03-05 22:35:33 | Weblog
妹が結婚した。
正確には入籍は前に済ませていたのだが、今日、式を挙げたのだ。

さいたま新都心にある小さなフランス料理屋に備え付けられているこれまた小さな式場。
「まあ、大げさに人を呼ばなくてもいいだろう」ということで、新郎新婦の身近な親戚と友人だけの式。晴天のもと、終始なごやかなムード。いい式だったと思う。

恥ずかしながら、自分のことでもないのに泣いてしまった。
前夜の痛飲に重ね、昼間から披露宴という名の飲み会でしこたま酒をかっくらったのが悪かったのかもしれない。それから、センスのかけらもないベタ選曲も俺には堪えた。

ミニー・リパートンにジョン・レノンにカーペンターズ。スティービーも流れてたな。
結婚式の選曲はこれぐらい分かりやすい方がいいのかもしれない。ダイレクトに心臓をやられる。

はっきり言って所謂「幸せな結婚」という形とは言いきれない今回の祝言。
事実、新郎側の親父サンは式場に姿を見せなかった。
紆余曲折あって、やっとここまできたか、これから先大丈夫なのか・・・
と色々心配したが、今日の二人の晴れ姿を見て安心した。

それから「人類の歴史っていうのは連綿たる愛のつながりの結果なんだなー」なんて酔った勢いで恥ずかしいことを考えていたら泣けてしまった。
でも、確かにそう思う。
性善説信者ではないが、こうやって人間が地球上で短い間だけど繁栄できているのも、
愛という神様だかなんだかが人間の心的プログラムに組みこんだ一つのチップみたいなものの感度が異常に強いからなんだと思う。

書いてて恥ずかしいが、ほんとにそう思うんだから仕方ない。

「次は兄貴の番だね」
なんて親戚から言われたり
「あと1年後ぐらい(に俺が結婚するのが流れとしては)丁度いい」
なんて親父から言われたが、まんざらじゃなかった俺が気持ち悪い。

ともあれ、俺の結婚についての考え方は変わってきている。
いろいろ経験したし。
結婚も悪くない。
そう思う。

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続PSE法:

「家電製品の年間売上7.5兆円と比べると少ない数字」
だから、中古品の販売規制は問題ないと、経済産業省が言っている。
なにと比べてるかというと、中古家電の年間売上。

んな馬鹿な理由があるか!
と憤りを隠せない。
少なきゃ規制していいんだろうか。
こういう論理は非常に危険だ。

「身障者は健常者よりも人口少ないから生活保障しなくてもいいんじゃない」
と、かなり飛躍した例だが、同じ論理で考えるとこういうことだ。

「国民は1%の優秀な人間がいればそれでいい」
と発言して物議をかもした自民党のアホ国会議員がいたが、数値の大小は逆転してこそいれ、これも同じ論理だ。

でも、社会構造から考えると、どうしたってそうやって弱きをくじき、駆逐していかなきゃなんないんだけどね。でも、それ言っちゃだめでしょ。反則だと思う。
ま、とりあえず俺は一生駆逐される側にいたいと思う。社会から見たら欠陥品(しかしこれもまた必要悪であることが、社会構造がなかなか揺るがない背景。ほんとに考え始めると鬱になる)。とりあえずはそれでいい。

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昔、人間がみんなじゃがいもに見えたことがあった。
あ、断っておくと幻覚症状があったということじゃなく、なんというか、大学の学食なんかでわらわらとたむろしている学生なんかを見ると、転がったじゃがいもの群れのように思えたのだ。

今は、人間を見ると蜂とか蟻に見える。
マンションとかアパートを見ていると蜂の巣に似てるなーと思ってしまう。

多分俺が社会人になったことが影響してるんじゃないかな、と思う。
毎日きちんとした巣に帰って、働くべき時はちゃんと働き、また巣に帰る。蜂の巣みたいな人間の巣に。

蟻の行動学の権威曰く、働き蟻のなかには何%かの確率でまったく働かない蟻もいるそうだ。そういうところも人間そっくり。あ、人間が蟻そっくりなのか。

んなこと考えてるとまた酒に手が伸びそうなんで、もう風呂入って寝ようかな。