長野県伊那市の大学受験英語専門塾「トラスト英語学院」の福澤です。
動名詞の単元を指導している時に必ず教える諺が二つあります。
・There is no accounting for tastes.
(人の好みは説明できない=蓼食う虫も好き好き)
・It is no use crying over spilt milk.
(こぼれたミルクを嘆き悲しんでも無駄である=覆水盆に返らず)
それぞれ、
・It is impossible to account for tastes.
・It is useless to cry over spilt milk.
と不定詞を使っても書き換えできるので、必ず覚えなければならない例文として暗誦させています。
この二つを含め、私は大学受験時代に英語の諺をよく覚えたものでした。というのも、当時の赤本の表紙裏には英語の諺が列挙されていたからです。
赤本を出版している教学社のTwitter(@akahon_official)より
ワシントン大学留学時、ネイティブの教員に、いくつか英語の諺を話してみたことがあります。ところが、彼女からは「I don't know anything.(何も知らないわ)」という意外な返答。理由を聞いてみると、アメリカは移民の国なので、共通する文化的背景が日本ほどないため、共通する歴史文化の中で伝えられてきた諺を理解するのはなかなか難しいとのことでした。
なるほど・・・。アメリカは heterogeneous(異種の、異質の)、日本は homogeneous(同種の、同質の)と言われますが、諺の理解にもその側面が反映しているのかも知れませんね。