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英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

粘走の第27回長野マラソン #4

2025年04月24日 | ランニング・筋トレ

(「粘走の第27回長野マラソン #3」の続きです)

一昨年の大会での不正な会計処理が発覚し、今年の松本マラソンが中止意向だと、大会実行委員長の松本市長から発表されました。この件については、また後日のブログ記事で書きたいと思います。

さて、長野マラソンの後半レビューの続きです。

30kmを過ぎると緩やかな上りと下りが2回続く通称「フタコブラクダ」です。多くのランナーたちが後半のポイントに挙げているところですが、松本マラソンのあの激坂を3回走っている私にとっては、むしろこの位の変化があった方が戦略性があって楽しいくらいです。30~31kmのラップは4分29秒でしたから、タイムからもそれは分かります。

32km。ここからの残り10kmがマラソンの勝負どころなので、自分の走りを解放する時です。32km地点を過ぎるとすぐ、the Canadian Club が生演奏して盛り上げてくれています。その演奏に走りながらガッツポーズで応えるのも毎年のルーティン。

それでも、30km以上を4分25秒/km前後のペースで走ってきて自己最速のタイムで通過したため、疲労は隠せません。重くなりかける足。フルマラソンを経験したことがなければ「自己ベストが狙えるじゃん!」と思うかも知れませんが、フルマラソンを何度も経験していると、「あと10km、どうなっちゃうんだろう?」「足が攣って倒れるんじゃないか?」と不安しかありません。

33km過ぎの赤坂橋で、こちらも毎年恒例、スペシャルゲストの高橋尚子さんがハイタッチで応援してくれました。ここでようやく「さあ、行くぞ!」とスイッチが入りました。ラスト10kmの不安を拭い去るために、これまで練習してきたわけですから、その経験を自信に変えるしかありません。周りを見れば、歩き始めたり、足が攣ってストレッチしたり、道路に倒れ込んでしまっているランナー。辛いのは自分だけじゃない。みんな苦しい。だけど、みんな凄い。普段の練習は独りだけど、今は独りじゃない。「一秒だって一人じゃない」。今年の大会のキャッチフレーズが何度も脳裏を駆け巡る。そして、心身に活を入れるために、WINZONEのカフェイン入りエナジージェルを摂取しました。

その時、X(旧Twitter)で知り合った松本のラン友さん二人と並走しているのに気づきました。Sさんとは何度も同じ大会で走り、昨年は一緒に練習もしました。Aさんとは今年2月の京都マラソンも一緒に走り、共に自己ベストを更新しました。その3人が今一緒に走っている。なんという貴重な瞬間。さあ、みんなでゴールに向かってもうひと走りしようじゃないか!

岩野橋を渡ると35km地点。ここから4km続く堤防道路。例年強烈な向かい風が吹く、長野マラソン最後にして最大の難所です。今年も相変わらずの向かい風でしたが、この日の蒸し暑さを軽減させてくれていると前向きに考えるしかありません。2回目のフルマラソンだった3年前の第24回長野マラソンでは37km過ぎで足が止まってしまったところ。あの時以降、同じ失敗を繰り返さないために、日々の練習を積み、レースプランニングを考え、今があります。しかも、昨夏はあの猛暑の中、月間走行距離400km以上を3ヶ月続け、暑さへの耐性を養ってきました。結果、重度の貧血で苦しめられることになりましたが、今はあの走り込みがあったからこそ、この日の暑さも苦にならずに走れていることに気づきました。「粘れ、粘れ。この時のために毎日走り込み、筋トレをしてきたんじゃないか!」

終わりの見えない堤防道路。「4km以上続いても、今の俺だったら走り続けられる。さあ、この向かい風の堤防道路よ、もっと続け!」もう足が止まることはありません。高校の先輩ランナー・Iさんに追いつき、「福澤さん!PB狙えるよ!」と背中を押していただきました。

32kmからの1km毎のラップ ※( )内は昨年のラップ

 ~33km 4分36秒(4分27秒)

 ~34km 4分35秒(4分35秒)

 ~35km 4分22秒(4分35秒)

 ~36km 4分31秒(4分38秒)

 ~37km 4分30秒(4分28秒)

 ~38km 4分35秒(4分32秒)

 ~39km 4分31秒(4分34秒)

 ~40km 4分24秒(4分28秒)

 ~41km 4分34秒(4分26秒)

 ~42km 4分41秒(4分27秒)

39kmを過ぎ、堤防道路に別れを告げて、いよいよフィニッシュの長野オリンピックスタジアムへ続く最後の直線2km。沿道の応援も増して、一層力を与えてくれました。しかし、ここで足が攣りそうになりました。今までの経験上、攣ってしまうと走れるようになるまでに30秒以上はロスをしてしまうのが分かっていましたので、40km直前で勇気をもって一回立ち止まって、様子を見ました。ロスは5~10秒ほどですが、これだけで回復します。42km地点までこのような一瞬の休足をもう2度行いました。おかげで、足攣りによるロスは最小限にとどめられ、終盤にスピードアップできた昨年と比較しても+9秒に抑えることができました。

スタジアムに入る42kmの直前、母・妻・次男が声の限りに応援してくれました。

41.9km地点 応援してくれる母を次男(高1)が撮影

そして、長野オリンピックに入る暗い通路にある「42km」の距離標識を通過。残り200m。「よし、行ける!」と2回連続シュガーカット(3時間10分未満)と自己ベスト更新を確信。人工芝の反発を心地よく足裏で感じながら、最後はガッツポーズでゴール!

3時間08分42秒。2ヶ月前の京都マラソン2025で記録した自己ベストを1分12秒更新です。

(「粘走の第27回長野マラソン #5」へ続く)

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