経済学、地球環境、旧東欧圏などに興味を抱き、岩波新書を貪り読んだ大学時代。今でも私の書斎の一等席を陣取っています。
特に大学入学後すぐに読んだ佐和隆光著『これからの経済学』『経済学とは何だろうか』は非常に分かりやすく書かれていて、その後の大学4年間で何を学ぶべきなのかが明快になった記憶があります。
その佐和隆光京大名誉教授の訃報を、今日の朝刊で知りました。
高校時代、大学受験の社会で選択した「政治・経済」が面白くてのめり込み、大学でももっと学びたいと思って早稲田大学政治経済学部に進学しましたが、その当時は漠然と政治経済の概略しか見えていませんでした。もし、高校時代に佐和教授の書籍を読んでいたら、「この教授の下で学びたい!」と思って、京都大学経済学部を目指していたかも知れません。それほどまでに、経済学で学ぶべきチャートを私に示してくれた佐和教授です。
心よりお悔やみを申し上げます。