高1・2生のテキストとして使っている『英語の構文 150』の英文解釈に mortgaged home(住宅ローンで建てた家)が出てきました。mortgage は「抵当、担保」ですが、そもそも抵当権が何なのか、私もそうでしたが知らない高校生がほとんどです。質(pledge、pawn)とともに、抵当権と質権の違いも説明しています。先週は元同僚に個人事業主の会計などについてアドバイスをする機会がありましたが、私は銀行員になってからこれらの知識を身につけました。今振り返れば、学生時代に勉強しておけばもっと有意義に社会人になったばかりの時間を使えたように思います。
全くの個人的見解ですが、社会人になってから役立つ学生時代に勉強しておくべきことです。
①英語
②簿記
③不動産、民法
④年金、社会保険制度
⑤生命保険
①は言わずもがな。
②について。簿記が分かれば決算書が読めるようになるのですが、それ以上に、日々の自分の仕事がどのように会社の数字に影響するか分かります。コスト意識も高まりますね。
③について。一生の中で多くの人がマイホームの購入を考えるでしょう。その時に役立つのが不動産の知識です。銀行から融資を受ける際にも知っておくと得ですよ。
④について。サラリーマンになると天引きされていて、ほとんど気にならない年金や社会保険。いざ会社を辞めて独立するとなると、厚生年金と国民年金、健康保険と国民健康保険の違いに驚くはずです。
⑤について。どうしても若い頃は自分の健康を過信し、またお金をもっと違うことに使いたいと考えがちですが、将来家族を持った時のことなど考えると、詳しく知っておかなければなりません。
学生諸君は、①~⑤の中で興味を持ったことを少しずつ掘り下げていってみましょう。「世の中はこうなっていたのか!」と新たな発見ばかりで、社会人の大変さが分かるはずです。