英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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高校生の夏休みの宿題、もう要らねんじゃね?

2022年07月24日 | 指導現場にて

長野県伊那市の大学受験英語専門塾「トラスト英語学院」の福澤です。

全国と比べると夏休みが短いといわれる信州。それでも、高校生たちは約一ケ月に及ぶ夏休みに入りました。

夏休みなどの長期の休暇と言えば宿題や課題ですが、この夏も多くの高校で、英文解釈テキストの全訳や、長文読解と文法問題がセットになったテキストなどが出されていますね。英語だけでなく他教科もドーンと課題が出されているのですが、「高校生の夏休みの宿題、もう要らねんじゃね?」と毎年思います。

大学受験を控えた高3生は自ら勉強するからいいとして、高1・2生に対しては、学校側からすれば、夏休みの貴重な時間を遊ばせ過ぎずに勉強させようという親心から宿題を課しているのでしょう。しかし、高校は義務教育ではないのですから、勉強しなかったらそれは自己責任でいいのではないのでしょうか。

また、「夏休みの宿題をやったから学力が伸びた!」という生徒に出会ったこともありません。宿題を終わらせることが優先され、形だけの勉強、やりっぱなしの勉強になっている場合がほとんどです。学力向上に最も必要な暗記がなされないんですよね。

もちろん、宿題をやる中でその後の勉強のきっかけを掴む場合もありますから全否定はしませんが、「英単語帳を一冊完璧に暗記しよう」「第一志望の大学の過去問一年分を完璧にして、長文を100回音読しよう」などの、取り組むべき勉強のヒントを出して、あとは本人任せの方が、よほど学力が伸びますね。でも、そんなチャンスのある夏休みに勉強しなかったら、それは自己責任です。繰り返しますが、高校は義務教育ではありません。

高校入学して落ちこぼれてしまった私の場合、夏休みではなく、高1終わりの春休みの宿題で出されたO・ヘンリー短編集を英和辞典と首っ引きでやり終えた時、勉強のやる気スイッチが入ったのを鮮明に記憶しています。いろいろ宿題が出ていた中で、「これだけやろう」と覚悟を決めて、祖父母の家に泊りに行った時も、夜遅くまで取り組んで、祖父に「そろそろ寝たらどうだ?」と言われたのを覚えてます。それ以降は勉強にこだわりを持てるようになり、学力が伸びていきました。やればできるということが分かったし、それにはこだわりが必要だったということです。

こだわりは何でもいいと思います。そして、こだわり始めて分かること。それは、「な~んだ。やれば意外とできるじゃん、自分」です(笑)。若い高校生たちは、まだ自分の可能性の大きさを知らないだけ。こだわれば、たいていの目標は達成することが出来るのです。勉強はこだわり力を高める実践の場です。

この夏休み、英語の勉強でこだわりを見つけられたら最高です。

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