昨夜の授業で、probably(たぶん、おそらく)の意味を聞いてきた中3生。
「出て~まいりました~。プロ―バブリー」と、癖のある言い方で話し始めた私。
生徒は「???」と困惑した様子。
これは、私が浪人時代に影響を受けた英語講師の一人である代々木ゼミナールの中村稔先生のモノマネです。今の中学生にわかるかー(笑)!
代ゼミの中村稔先生と言えば、「ハイクラス英語ゼミ」という英語好き・マニアがとるような講座を持たれていて、その授業内容も独特でした。紙辞書しかなかった時代、受講者全員に辞書を持ってこさせ、英文の中に出てきた単語を引かせて、その前後で重要な単語にすべて線を引かせていくという、ボキャビルが話題でした。
そして何より、中村先生のだみ声から繰り出される発音も超個性的でした。practically という英単語が英文に出てきた時、「出て~まいりました~。プラーチカリー」とカタカナそのままで発音されたのは、鮮明に記憶に残っています。現在では発音の悪い先生は何かと淘汰されてしまう時代ですが、当時は、中村先生のキャラクターが強いこともあり、根強い人気を博していました。
1991年度 代々木ゼミナール冬期直前講習会のパンフレットより
個性的な講師や授業、そして参考書が売りだった1990年前後の予備校と大学受験業界。楽しかったな~。あの時代を予備校で過ごせたことは、人生において大きな財産です。