英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

私を後押しする言葉

2022年06月26日 | 閑話

長野県伊那市の大学受験英語専門塾「トラスト英語学院」の福澤です。

誰にでも、心に残る言葉があると思います。それは、何気ない一言であったり、メッセージであったり、本の一節であったり・・・。そして、その言葉によって人生が変わることだってあります。

大勢の前で何かを発表するとき、人を好きになったとき、どちらの車を買うか迷ったとき、大きな仕事をまかされたとき・・・。選択を迫られたり、自分に自信を持たなければならない状況は、普段の生活の中でも多々あります。そんな場面で、心の拠り所となる言葉は、矜持と決断力を与えてくれるものです。

私にもずっと心に残り続ける言葉がありますが、それは祖父からもらいました。私が中学生の頃、クリスマスプレゼントとともにそこに添えられたメッセージカード。

「他事に頼らず自分の信ずるとおりに進め」

なぜだか分かりませんが、この言葉は私の心にスーっと入り込んできて、その時からずっと机の引き出しに大切に保管し、四十年近くたった今でもそのカードを大切に持ち続けています。

早稲田はおろか滑り止めの大学にもすべて落ちて浪人が決まった高3の3月末、祖父は私を大衆食堂に呼び出しました。そこで「もう飲めるんだろ?」とビールを注いでくれました。建具師であった職人気質の祖父が、孫である私に面と向かって人生論を語ることはありませんでしたが、「まあ、もう一年頑張ってみろ」とだけ言われました。今となればその不器用さがとても嬉しく感じます。早稲田に受かった年の夏、年老いた体にもかかわらず、私の一人暮らしの様子をみたいと、東京のアパートまで来てもらって撮った写真は、今でも大切にアルバムに保管されています。

浪人と大学合格後も、就職、結婚、留学、再就職、子供の誕生、出版、病気、独立開業・・・等々。私の人生の節目に、私を後押しする言葉と共に、祖父は常に私の心の中に現前します。今日は、そんな祖父の27周忌です。

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