OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

腕の筋肉

2006年11月23日 | 母のこと
OT園に行き、お散歩へ出かけようとエレベーターを待っていたところ、介護士さんが急いでこちらに向かってきた。
「何事か?」、「また何かトラブルでも?」と思って内心ビクビクしたのだが。
「聞いてください、すごいんですよ~!」
「昨日、玄関のスロープを車椅子を自力で漕いであがれたんですよ~!!」
「この頃ホントにお元気で、腕の筋肉が付いたんですよね~」
このことが報告したくて私の顔を見るなり駆けつけてきてくれたらしい。

母は、介護士さんの言葉にニコニコと頷いて満足な様子である。
「すごいね~、あそこは傾斜があるから重くて大変でしょう?」
「そうよ、だから必死で頑張ったのよ」
得意そうに答える。

気持ちも比較的安定し、OT園での生活にもそれなりになじんで、体調も良いようで、ここのところの母はとても元気で明るい。
自由時間は、部屋で過ごしたり、集会室で他の入居者さん達とおしゃべりをしたり、テレビを見たりしているよう。
以前のように介護士さんが決めた場所にいるのではなく、自分でいる場所を選び、ある程度は自力で移動できるのでそれも快いようだ。
トイレへの移動もとてもスムースである。
洗面所とトイレにある手すりを使って、かなりスムースに掴まり歩きで移動している。(驚くほどすばやい動き!)
身体が動くことが、気持ちの安定とも関係しているのだろう。

心楽しく、おしゃべりしながらのお散歩へ出かけた。
OT園の回りの風景も暖かな色に変化し、晩秋の装いを見せている。
ミカンは色づき、柿の木の取り残された実にはたくさんの小鳥が群がって冬に備えての栄養補給に余念がない。
いつも同じ道をぐるっと歩くだけだけれど、自然は毎回いろいろな変化を見せて、母と私の目を楽しませてくれる。