OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

秋のコンサート

2006年11月21日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
この秋、あちこちコンサートに出かけた。
バリトン歌手中西勝之さんを追いかけてあちこち、9月の新百合ヶ丘から始まって都合5回のコンサートを聴いた。
毎回同じようなプログラムだったけれど、それでも毎回違う印象を受けたり、伴奏の違いで曲の持つ雰囲気が変わることを楽しんだりと、飽きることなく幸せな気持ちをもらっていた。

先週は、オペラシティーのホールで、イギリスのテノール歌手イアン・ボストリッジの冬の旅とブリテン歌曲集のコンサートを聞いた。
何とも美しいのびのある歌声、躍動感のある表現。(少~し違和感はあるけどネ…)
そしてスマートで凛々しい立ち姿。
うっとりと2時間が過ぎた。

そして今晩は、この秋のメインイベント、バスバリトン歌手のブリン・ターフェルを聞きに出かけた。(同じくオペラシティー)
ヴェルビェ・フェスティバル・オーケストラとの共演でもうこれは素晴らしいの一語に尽きた。
曲はモーツァルト・ワーグナー・プロコフィエフから。
それに一部と二部でそれぞれアンコールが2曲ずつ。

ターフェルの歌声は、時に力強く、豊かに、そして甘く、ただもうウットリと聞き惚れてしまう。
チケット代をけちったのでB席でステージを見下ろしながらの鑑賞だったが、演奏中はほとんど椅子の背にもたれることなく、身を乗り出して夢中で聞いた。
アンコールの一曲目、ウェールズの民謡(題はど忘れ!)をハミングで歌ったときには不覚にも涙が出てしまった。
そして2曲目は、ドン・ジョバンニの「さあおいで、窓辺へ」。
赤い薔薇を持って客席に降り、女性客の手を取りながらの大サービス。(これも愛嬌があって楽し~い!!)

ヴェルビェ・フェスティバル・オーケストラは17歳から29歳までの世界各地の音楽家を志す若者達によって構成されたオケということで、音に不安定な部分はあるものの(時々だけど)、明るくてフレッシュな感じがとてもよかった。
特に私の席から一番よく見えたチェロの主席奏者、エジプトの青年らしいのだが、髪の感じ、生え際のカーブの具合、眼鏡、目鼻立ち、額のしわのより具合、指揮者を見上げる目つきなどが、我が家の次男坊にそっくり。(正面の顔は全然似てなかったけど、見下ろして見える部分がよく似てた!)
「え~!!daiちゃんチェロなんて弾けたっけ?」と言いたくなるくらい。
学芸会の我が子を見るような気分で楽しめました。(ほんの一節だけどソロ部分もあって素敵だったのよ!)

とにかく大興奮、大満足の一夜。
この秋のメインかつ最後のコンサートが終了しました。