OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

なんと素晴らしい歌声!

2005年12月22日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
銀座の王子ホールでのクリスマスコンサート、クレマン・ジャヌカン・アンサンブルを聞きに行った。

今日の連れは娘。
チケットが2枚とれたので、誰に声をかけようかしらと迷っていたところ、「私が行く!」と娘が志願。
「フーン、興味あるんだ。」とちょっぴり嬉しく思っていたら、「前に銀座で食べた、ウニクリームソースのパスタがおいしかった。今年もコンサートの前に食べに行こうね。」だって。
何はともあれ、娘とのお出かけは嬉しいもの。
いそいそと出かけた。

第一部は、カウンターテナー、ドミニク・ビス氏のソロ。
曲はルネッサンス期、イギリスの歌曲。
カウンターテナーと言っても、高音域の美しさ、珍しさだけで聞かせるのではなく、なんとも豊かな表現力・説得力のある歌声。
家でよく聞いているマドリガルのCDの中のおなじみの曲もあり、うっとりと聞き惚れる中、プログラムは進んでいった。

隣の娘は、まるで大海に漕ぎ出した小舟のように、盛大に船をこいでいる。
一部と二部の合間の休憩時間に、「退屈なの?」と尋ねたところ、「ウ~ン、α波出過ぎ!きれいな曲だから起きて聞いていようと思うんだけど、いつのまにかあっちへ行っちゃてるのよね。聞こえてるんだけど…」との答え。

第二部は、クレマン・ジャヌカン・アンサンブル(リュート奏者を含めて6人)によるプログラム。
カウンターテナーのビスさんの声も素敵だったけれど、背の低いテナーのおじさんの声がまたすてき。
あっ、バリトンのひげのおじさんの声も良いわ~、でもでも、もう一人のはげのバリトンさんも深い声。
一番イケメンのバスのお兄さんの声は?などと夢中になって聞いているうちに、一曲目が終了。
結局バスのお兄さんは一曲目は歌わず、二曲目に声を出した時には、その美しい低音にうっとりしてしまった。

でも、一人一人の声ではなくて、全員でのアンサンブルが素晴らしい。
歌詞が分からないのはとても残念だが、それでもまったく退屈するひまなく、心から夢中になって楽しめた。
あんなふうに、拍を共有して、美しく、整然とそして自由に、音楽を表現できるなんて、と感動してしまった。
機会があったら、また是非聞きに行きたいグループのひとつ。

今年のクリスマスコンサートは、大当たり!と満足な一夜だった。