エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「スマートグリッド革命」(動向;アメリカのHEMSは「アーリーアダプター」(13.5%)段階)

2011-02-05 07:04:54 | Weblog
HEMSの分野で先行しているのはアメリカで、様々な企業がHEMS市場に参入しています。従来のホームオートメーションというのは,高所得者層に対するサービス提供が中心でした。それがHEMSというキラー・アプリケーションの登場によって、一気にローエンドに降りてきています。このときに宅内で必要になるのが、HANを安価に実現するための低消費電力の通信方式です。今アメリカでは,無線ではZigBeeやZ-Waveそして電力線通信ではHomePlugなどに大きな関心が集まっており,関連するベンチャー企業の取組みも活発です。
さらに期待が高まっている企業としては、HEMSのサービス事業を請け負う「サービスプロバイダー」という形態があります。サービスプロバイダー事業とは,家庭へのシステムの導入から始まり,課金処理,マネージメント,そしてHEMSシステムといったもので,これらを一貫して提供する企業も出てきています。グーグルとマイクロソフトがHEMSの世界に参入し、グーグルのGoogle Power MeterとマイクロソフトのMicrosoft Hohmが覇権を競い合っていますが、それは、両社ともこのようなHEMS市場の発展可能性に着目しているからです。
さらに、ホームコミュニケーション(Home Communication)、ホームケア(Home Care)とHEMSの統合へと展開しているのが、今のアメリカの状況です。HEMSがキラー・アプリケーションとなつており、「イノベーター」出現の段階(全体の市場の2.5%)から「アーリーアダプター」出現の段階(全体の市場の13.5%)に入っています。その後は、「アーリーマジョリティ」の段階(全体の市場の34%)へと発展していくでしょう。コミュニティをターゲットにしたマーケティング戦略が展開されたり、新しいネットワーク型省エネ家電が市場に投入されています。
ここでは、テレビに代わってコミュニケーション端末となりつつあるスマートフォンがHEMSの端末として使われるという構図も見えてきています。Andoroidを搭載したスマートフォンを端末にしたサービスプロバイダーのビジネスモデルの構築も進んでおり、Andoroidは家電、車載などさまざまな形態の端末に利用可能となっています。

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