エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

革命はHEMSから始まった

2011-06-03 05:47:13 | Weblog
日本では、家屋のZEH(Net-Zero Energy Buildings)化について、20年までにZEHを標準的な新築住宅とするとともに、30年までに新築建築物の平均でZEHを実現することが目標となっています。これにより、「スマートグリッド革命」の中核として、HAN(Home Area Network)の領域でのHEMS革命が進展しています。
HEMSが、華麗にして壮大なる「スマートグリッド革命」の第1幕です。今までは、ネットワーク化されているのはAV機器だけでしたが、今回ネットワーク化されているのはエアコンや冷蔵庫など、これまで家庭のネットワーク化の波から取り残されてきた白物家電が中心です。
この点に関して、日本ではこれまで家電メーカーが中心となって開発してきたため、自社の家電しかネットワークにつながらない方式になりがちで普及しませんでした。しかし現在では、家電メーカーが開発してきた技術を基に、住宅メーカーや大手建設業者などが中心となって、住宅やビル単位の電力管理システムの構築し、HEMSが開始されています。たとえば、大和ハウスは、通信規格に「エコーネット」を使い、家電などで通信しながら消費電力を見える化する家を開発しています。
さらに、太陽電池や蓄電池など複数の電源を制御する技術も実用段階になっています。この関連では、清水建設は、太陽電池とニッケル水素電池、電気2重層キャパシタ、ガス・エンジン2基の複数の電源を使って自社ビル内の電力制御システムを構築しています。09年からは、経済産業省が「スマートハウス・プロジェクト」を推進し、送配電網との双方向通信を視野に入れたシステム開発を支援しており、スマートグリッドへの急展開を見せています。

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