エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

激動の自動車業界は、戦略の機動的展開が生死を決める

2011-04-25 00:36:26 | Weblog
電気自動車という”破壊的イノベーション”に直面した自動車各社の戦略を整理してみたいと思います。
電気自動車に積極的な日産自動車やGMは、先行者利益を確保すべく、自社に有利なような電気自動車に関する標準化の推進、業界先駆者としてのポジションも確立などを目指していると考えられます。他方、中堅メーカーである三菱自動車や富士重工業は、自社の限られた経営資源を電気自動車集中投下することで生き残りを図ろうとしているのでしょう。2次電池メーカーの中国の比亜迪(BYD)は、必ずしもその主戦場を電気自動車という車両の世界だけに限定せず、PC業界におけるインテルのような基幹部品プレイヤーとして、業界の覇権を狙っていると見ることができます。
トヨタ自動車やホンダは、当面はプリウス、インサイトなどのハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー(pHEV)に集中し、電気自動車市場開拓には慎重な姿勢を見せていますが、こうした姿勢は、自社にとって現在の競争優位性を確保しながら、新しいビジネスモデルの構想・構築を慎重に見極めていると見ることができるのではないでしょうか。スズキもフォルクス・ワーゲンと資本提携し、環境技術の分野での協力を進めています。
激動の自動車業界においては、戦略の方向性をどのように見定めるか、状況の変化や進展に応じて、如何に機動的に戦略を転換するかが、生き残りのため必要不可欠となっています。

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