エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

コロラド州スマートグリッドシティの「メルトダウン」から我々は何を学ぶか

2010-08-23 06:28:27 | Weblog
コロラド州ボールダーで推進されているスマートグリッドシティですが、建設コストが当初の見通しである1530万ドルを大きく上回る4210万ドルとなり、さらに上昇する見通しです。タンニングコストやメンテナンスコツを含めるとさらに多額になると見通されていることから、プロジェクトの行方に暗雲が立ち込める状況になっています。
地元電力会社であるエクセル・エナジーは電気料金の値上げで対応しようとして、09年12月公益事業委員会は一定の電料金値上げを認可しましたが、それ以降においてもコスト上昇が起こるとの試算がなされていることから、「メルトダウン」と形容する報道もあります(こちらをご覧ください)。また、ここから学ぶべき教訓を整理している報道もあります。
日本でも、本年度から横浜市、豊田市、けいはんな、北九州市の4地域でスマートグリッドの実証事業が開始され、別途、総務省からの補正予算に基づく事業も各地域で展開されますが、消費者の理解・関与・アウトリーチのみならず、スマートグリッド実施に伴う費用対効果などを十分に行うべきことを、このボールダーのスマートグリッドシティの事例は示しています。「他山の石」として、われわれはここから教訓を学ぶべきだと思われます。

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