エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「エコポイント3・0」の経済効果:20%弱アップ

2008-10-17 18:29:45 | Weblog
「エコポイント3・0」は「エコポイント2・0」とは異なり、発行されたエコポイントが流通するものです。「エコポイント3・0」はもちろんCO2排出削減を直接的にねらったものですが、流通することによりどの程度の経済波及効果があるのでしょうか?この点が明らかになれば、エコポイント2・0から3・0への”進化”も一段と加速化すると思われます。
経済学的に言えば、①新規顧客の増加に伴う需要拡大効果と②貨幣が循環することによる消費・投資促進効果の2つがあると考えられますが、この2つの効果を数量的に捉えることができるのでしょうか?
この点に関しては、和歌山大学が2002年度にアメリカ・ニューヨーク州のイサカ市において発行されている地域通貨イサカワーの経済的効果を産業連関表を用いて分析したものが参考になります。イサカアワーズとは、イサカ市における商店、銀行、病院、レストラン、市場・農家との取引などにおいて使用できるものです。
和歌山大学の産業連関分析によると、イサカ市を含むトンプキン郡の乗数は1.20なのに対して、イサカ市の乗数は1.34となっています。すなわち17%も経済波及効果が高いということです。エコポイントの経済波及効果を推測する参考と言えるでしょう。
イサカアワーズをはじめとする代表的な地域通貨に関しては、こちらをご覧下さい。

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