エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

東京からの減CO2(ゲンコツ)発信:気候変動東京会議2008

2008-10-23 08:09:01 | Weblog
昨日(10月22日)東京芸術劇場大ホールにおいて、主催者である東京都をはじめとする世界32都市の代表、東京都民など1,000人が集まり、「気候変動東京会議(C40)2008」が開催されました。
C40とは、世界五大陸の40大都市および15提携都市で構成する世界大都市気候先導グループのことです。東京のほか、ニューヨーク、ロンドン、横浜、北京、上海、バンコク、ムンバイ、カイロ、モスクワ、パリ、リオデジャネイロ、シドニーなどが参加して、各国の中央政府よりも先行して大都市が都市計画、防災、CO2排出削減対策、ヒートアイランド対策などに関する経験・ベストプラクティスの共有、技術交流、専門家交流などの具体策を推進するための協議を行う場です。
詳しくは、こちらをごらんいただきたいと思いますが、私が印象に残った発言は以下のとおりです。
●石原東京都知事:国よりも都市のほうが動きが早い。その特性をいかして大都市連携による具体的な共同計画をまとめ世界へアピールしていきたい。
●パリーIPCC適応作業部会議長:大都市連携で最も緊急なのは高潮対策。IPCCの2度上昇にとどめるというのは、とりあえずのコンセンサス。
●山本東大教授:北極圏の氷の縮小がIPCCの予測より早く進むなど温暖化は急速に進展。被害の現実化により”温暖化地獄絵”の様相になっている。材料、製品、建築物のみならず、都市そのもののエコデザイン化が必要。
●マリク研究員(バングラデシュ):途上国の都市は支援を受ける権利がある。他方、洪水などに関して途上国のノウハウを先進大都市に提供する用意もある。
●ローゼンツヴァイク上級研究員(アメリカNASA):地方都市では国を裁判に訴えてでも国を飛び越えて連携していこうという動きもある。
●末吉国連UNEP・FI:都市は国よりも動きが早いとともに、地球環境保全に向けた”文化”の創造者としてのアドバンテージも有する。市民の行動が大事で「グリーン投票」により民主主義を変革していくことが大事。
最後は1,000人の人々が感動と地球環境を守るという決意の拍手を送り、東京から「減CO2(ゲンコツ)ムーブメント」が発信されました。

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