エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

今夏の節電対策として各地域でインターネット上の仮想「節」電所の建設が進む

2012-05-27 07:37:33 | Weblog
富山県は7月から「とやまメガ節電プロジェクト」を開始します。今夏北陸電力管内では、①7月2日から9月7日までの5%のピーク電力カットのほか、②早朝(7時~9時)と夜(20時~25時)の節電、③数値目標を定めない一般的な節電が要請されていますが、富山県のこの試みはこうした動きを支援しようというものです。

富山県のプロジェクトでは、県民から節電の実施例・効果を募集し、その電力量に応じてインターネット上に発電所ならぬ仮想の「節」電所を建設します。このプロジェクトへは県民や企業が自由に参加できます。例えば、省エネ型の電球・冷蔵庫に買い換えたといったハード面のほか、エアコンの設定温度を28度にしたなどのソフト面の取り組みをプロジェクトのサイトに登録すると、消費電力約1000キロワットにつきメガ節電所1基を建設します。節電所の建設場所は、登録者の住所を参考にし、サイトの地図上に表示して、地域ごとの節電の取り組み状況が一目で分かるようにするとのことです。

実は、私は3月23日に北陸経済研究所の講演会で「エネルギーのインターネット」について講演をいたしましたが、講演終了後に受けたインタビューが3月30日付北日本新聞(富山県を代表する地方紙)に「エネルギーの“自産自消”を」として掲載されました。ご関心があればご一読ください(http://webun.jp/news/A600/knpnews/20120330/56665)。

富山県と同様の試みは、他の地域においても広がっています。山口県周南市では「エコチャレンジ~市民節電所事業」として、7~10月の各月における電気使用量を市民から募集。昨年と比べて使用量を削減できた世帯のうち、毎月20世帯に賞品を用意します(http://www.city.shunan.lg.jp/section/kankyo/environment/ECstation/ECstation01.jsp)。新潟県柏崎市でも同じような方法で夏の間、市民や企業に節電を後押しする計画です。

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