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報道って?メディアって?

2011-01-11 | Weblog
タイガーマスクの主人公伊達直人を名乗る方から、児童養護施設などにランドセルや文房具が送り届けられるとの報道が全国各地で続いています。

不景気や物騒なニュースが多い最近に、善意の連鎖が続くことに嬉しく思います。報道が増えると共にちょっと変わった名乗り方やメッセージを残している人もいるようですが、このまま良い報道が続くようにと願います。

通り魔や殺人があると、それを真似たような模倣犯や愉快犯が出てきますが、今回は、「良い行い」に対して同じような気持ちを持ったり、勇気が出たりした人たちが、同じ行いをしているのでしょう。

テレビや新聞を見ていると、結局はタイガーマスクを取り上げたり、どこでどんな風にランドセルが置かれたかや、ランドセルのお店へ伊達直人を探しに行ったりとワイドショー的な取り上げ方がされています。
良いニュースであるはずなのですが、その状況を見るほど、なぜかその報道に嫌気がさしてくるのです。

テレビをはじめとするメディアは、大きな力を持っています。
毎日景気がいいと報道されれば、私達は景気がいいと思ってしまうし、悪いと報道されればそう思うし、その根拠は株価だとか石油価格だとか、自動車が不振だとか、そう言われればそう納得せずにいられない。
しかし、その報道はある物事の一面でしかないかと思う。

タイガーマスクの件で言えば、どこそこで誰かがランドセルを持っていったというのは間違いない事実でしょう。しかし、送られた側の児童養護施設の現状についての報道は見られませんでした。「ランドセルを頂けてありがたい」との施設側の感謝や子ども達の「ありがとう」の声だけで、施設の現状や予算、何が足りていないのか、子ども達の思い、施設で働く人の声などは出てきません。
美談だけで終わらせず、善意のプレゼントというステレオタイプだけで報道せずにいて欲しいと思う。

そして、この社会をつくり、良くしていこうという人はたくさんいる。
子どもでも大人でも、地域活動でも、NGO活動でも、小さな会社でも、日本人でもそうでなくても、汗水流している人たち。。。
メディアは、もっともっとそういう人や活動や社会への働きを伝えていくべきでないだろうか。
そのことで、勇気や希望、未来が増えていくのではないでしょうか。負の連鎖を助長する報道より、正のサイクルを増やすことにもっと力を注いで欲しい。

海老蔵の次は、小沢か菅か、そしてタイガーマスクというような、使い捨てのニュースはやめて欲しい。そこに隠れている日本の社会や未来の日本、市民のために何が行われ、どのような視点で判断していくべきかを出して欲しい。

・・・

こんなこと、報道側の人にとってみれば当たり前のことかもしれませんし、「やっとるわ!」と怒られるかもしれませんし、また私自身もワイドショーに気をとられ、大事な記事を見逃しているのかもしれません。

いい話なのに、なぜうがった見方をしてしまうのでしょうかね。
たくさんの情報に囲まれすぎて、判断しずらくなっているのか、右往左往して見えない政治や経済、それに翻弄される教育や環境の末端にいるからかとも思います。

明日は楽しいことを。。。

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