ディック・フランシス 菊池光訳 早川書房
読書好きの間で評判の良いフランシスの競馬シリーズ。なぜか小生は手にしなかった。競馬はやらないが、学生時代、阪神競馬場でアルバイトしてたから競馬とは全く無縁ではない。
イギリスの障害レースで立て続けに大穴がでた。無印の馬が勝って番狂わせが多発した。馬になにか薬を使ったに違いない。ところが問題の馬をいくら調べても薬物を注射したり飲ませたりした痕跡がみつからない。イギリスの競馬界にとって大問題。理事会は真相を早急に究明する必要がある。理事のオクトーバー卿がオーストラリアに飛んだ。
オーストラリアで種馬の牧場を経営する、ダニエル・ロークに調査を依頼した。厩務員となり、疑惑の厩舎に雇われて調査をする。
教養もあり、それなりの男であるロークは下っ端厩務員として、さまざまな屈辱に耐え、横暴な馬主の罵倒暴力にも耐えて、馬はなぜ興奮したのか調べていく。
ロークの調査と厩舎の仲間とのやり取りが読ませる。もちろん、この作品最大の謎、馬にどんな細工をしたのかが最後に判る。さて、どんな細工をしたのか?
それにしても、ディック・フランシスと西村寿行がつながっているとは知らなんだ。ロークは最後には目的を達するのだが、報酬は全額オクトーバー卿に返してしまう。金が目的ではないのだ。ではロークはなぜこんな困難な仕事をしたのか。「スリルが欲しかった」
読書好きの間で評判の良いフランシスの競馬シリーズ。なぜか小生は手にしなかった。競馬はやらないが、学生時代、阪神競馬場でアルバイトしてたから競馬とは全く無縁ではない。
イギリスの障害レースで立て続けに大穴がでた。無印の馬が勝って番狂わせが多発した。馬になにか薬を使ったに違いない。ところが問題の馬をいくら調べても薬物を注射したり飲ませたりした痕跡がみつからない。イギリスの競馬界にとって大問題。理事会は真相を早急に究明する必要がある。理事のオクトーバー卿がオーストラリアに飛んだ。
オーストラリアで種馬の牧場を経営する、ダニエル・ロークに調査を依頼した。厩務員となり、疑惑の厩舎に雇われて調査をする。
教養もあり、それなりの男であるロークは下っ端厩務員として、さまざまな屈辱に耐え、横暴な馬主の罵倒暴力にも耐えて、馬はなぜ興奮したのか調べていく。
ロークの調査と厩舎の仲間とのやり取りが読ませる。もちろん、この作品最大の謎、馬にどんな細工をしたのかが最後に判る。さて、どんな細工をしたのか?
それにしても、ディック・フランシスと西村寿行がつながっているとは知らなんだ。ロークは最後には目的を達するのだが、報酬は全額オクトーバー卿に返してしまう。金が目的ではないのだ。ではロークはなぜこんな困難な仕事をしたのか。「スリルが欲しかった」