ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

SFマガジン2022年12月号

2022年11月16日 | 本を読んだで
2022年12月号 №754  早川書房

雫石鉄也一人人気カウンター
1位 ミネルヴァ・ガールズ ジェイムズ・ヴァン・ペルト 川野靖子訳
2位 不滅         斜線堂有紀
3位 炎上都市       津久井五月
4位 帰郷は昇華の別名にすぎない イザベル・J・キム 赤尾秀子訳
5位 貧者の核兵器        草上仁
6位 ロボットヴィルとキャスロウ先生 カート・ヴォネガット 大森望訳

連載
戦闘妖精・雪風 第五部〈第4回(承前)内省と探心〉 神林長平
さやかに星はきらめき(第6回)    村山早紀
小角の城〈第65回〉          夢枕獏
幻視百景(第39回)          酉島伝法
戦後初期日本SF・女性小説家たちの足跡
第5回 香山美子、久保村恵、浜田けいこ子-児童向けSFの系譜 伴名練
人間廃業宣言 特別篇
ジャワの格闘技ヒーロー、世界に飛び立つ      友成純一

カート・ヴォネガット生誕100周年記念特集
 と、いうわけでヴォネガット特集やったけど、ワシはヴォネガットにはあまりなじみはなくて、いままで読んだことがない。SFもんとして一冊ぐらいは読まなあかんと思うとる。ワシが読むんやったら、世評に高い「スローターハウス5」ではのうて「プレイヤーピアノ」かな。
 さて「ミネルヴァ・ガールズ」を1位にしたけど、これは昨今のSFとしては、素直で読後感のさわやかな作品であった。機械設計、機械工作、部品調達の得意な女の子3人が特技を生かして月に行こうというお話し。「遠い空の向こうに」の女の子版といったところか。  
 2位にした斜線堂有紀さん。いま一番有望な若手女性作家ではないだろうか。