小川哲 集英社
ぶっとい本である。1200枚600ページハードカバー。小生は電車ではいつも読書するのだが、さすがにこんなぶっとい本は持ち歩くのはしんどいから、自宅の書斎だけで読んでた。
ジャンル分けすればSFのカテゴリーに入るだろうが、読んでいてSFっ気は感じない。歴史小説だ。架空歴史小説といっていい。お話の舞台は戦前の中国東北部=満州である。満州の架空の都市李家鎮=仙桃城で繰り広げられる、戦いと夢と野望と理想と絶望の物語である。
登場する人種はロシア人、中国人、そして日本人である。ロシア人は日本の関東軍がやって来るにも関わらず、現地にとどまってキリスト教の信義を説く神父。中国人は国民党と共産の人民解放軍=八路軍=抗日ゲリラ。日本人は軍人は国粋主義者の憲兵将校はでてくるが、メインの登場人物は現地に都市計画にやって来た若い日本人建築家。こういう満州小説によく出てくる石原莞爾は出てこない。山本五十六や甘粕正彦はちらと出てくる。
背後に戦争という暗い影。進駐してくる日本軍。北からソ連軍。そして中国国内で跋扈する八路軍。いろんな要素人物がくんずほぐれつしながら戦争へ戦争へと時は流れる。若き建築家たちは満州に理想の都市を創ることができるのか。
ぶっとい本である。1200枚600ページハードカバー。小生は電車ではいつも読書するのだが、さすがにこんなぶっとい本は持ち歩くのはしんどいから、自宅の書斎だけで読んでた。
ジャンル分けすればSFのカテゴリーに入るだろうが、読んでいてSFっ気は感じない。歴史小説だ。架空歴史小説といっていい。お話の舞台は戦前の中国東北部=満州である。満州の架空の都市李家鎮=仙桃城で繰り広げられる、戦いと夢と野望と理想と絶望の物語である。
登場する人種はロシア人、中国人、そして日本人である。ロシア人は日本の関東軍がやって来るにも関わらず、現地にとどまってキリスト教の信義を説く神父。中国人は国民党と共産の人民解放軍=八路軍=抗日ゲリラ。日本人は軍人は国粋主義者の憲兵将校はでてくるが、メインの登場人物は現地に都市計画にやって来た若い日本人建築家。こういう満州小説によく出てくる石原莞爾は出てこない。山本五十六や甘粕正彦はちらと出てくる。
背後に戦争という暗い影。進駐してくる日本軍。北からソ連軍。そして中国国内で跋扈する八路軍。いろんな要素人物がくんずほぐれつしながら戦争へ戦争へと時は流れる。若き建築家たちは満州に理想の都市を創ることができるのか。