昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

生なり鬼

2023-07-25 07:36:11 | 日記
遅ればせながらアマプラで、鬼滅の刃刀鍛冶の里編、チラ見しました。

稚児を愛するあまりその急死後もそばに置き、やがて死肉を喰らい鬼となった阿闍梨。旅の僧に救済を求める雨月物語「青頭巾」。
「江月照松風吹 永夜清宵何所為」・・・入江を月が照らし松の木に風が吹く 永遠に続くかのようなこの清らかな夜は何故あるのか

座禅させ自らの青頭巾を鬼に被せた僧は、上記の意味がしっかり理解できれば救われると説きます。

晴天の朝日で、烏帽子山斜面の緑が輝くのに圧倒されて、しばし足を止めます。
取敢えず今は、生成りになっていないようだと確認できました。

侏儒の妄言

2023-07-24 07:45:12 | 日記
足が遅ければ、獲物の取り分にありつけないかもしれませんが、待ち伏せしていた災厄から逃れられるかもしれません。
頭が良ければ、物事の仕組みを理解するのに役立つかもしれませんが、とっさの現象に勢いで対応するのに不安を感じチャンスを逃すかもしれません。また、矛盾の壁に突き当たり鬱になってしまうかも。

頭がいいのも悪いのも、足が速いのも遅いのも、全滅を避け、種を存続させるための自然の采配だと思うのですが、本質的には知足に基づくゲームに過ぎない優劣という意味付けが、いつの間にか本線となった人の世で推進されるより速い方、賢い方への人為的強制的方向付けによって生じる歪み。

それによって種として病むのは、ある意味当然な気がします。

過剰な自己評価と世間の評価のギャップ、そしてどこかで気づいている自己の限界。自死を選んだ天才たち、ハインリヒフォンクライスト、フィリップマインレンダー、オットーヴァイニンガー、そして芥川龍之介氏にお悔やみ申し上げます。

かっぱらっぱかっぱらったとってちってた (谷川俊太郎)

河童忌。kappakiと読みました。




バケットとシチュー

2023-07-23 08:26:51 | 日記
欧州の目安はシリウスの様ですが、南南西の空にサソリの赤い目玉が浮かぶ頃、めちゃくちゃ暑くなるのがお約束、大暑です。中天東、夏の大三角を含む天の川と西の対象の位置にあるのがヘラクレス、ご存知12の試練で有名なギリシア神話の英雄です。

父王を殺害しその幼子ヒュイネスを養育したヘラクレス。その優秀さにより近侍を命じ、成長し美少年になったヒュイネスを愛し、ヒュイネスもそれに応えるようになります。  人面の白きに似たる睡蓮(ひつじぐさ)ハイラス(ヒュイネス)の名よ池の秘め事(画家青木繫)

黄金の羊の毛皮を求めたアルゴー船に乗り込んでいた2人。水の補給で独り池に向かったヒュイネスは、そのあまりの美しさに心奪われた池の妖精達に水中に引き込まれ、戻ることはありませんでした。必死で探すヘラクレス。大声でヒュイネスの名を呼べば、遠く(水底から)返るコダマ・・・

始まりはどうであれ、愛は愛。バケットのように高温で情熱的に焼きあがる恋もあれば、シチューのようにじっくりと煮込む愛もあります。形から始まることもある。結婚式が初対面なんてことも以前はあったそうで。庇護や打算もまた生きる為の知恵であり書面のない契約で、形式となり得ます。

ただその本質は虚構に過ぎません。冷静になってしまえば夢か幻。その時、生物として現実的実利を選ぶのか、己の生き様として精神的誇り(鷗外「舞姫」の矜持とか)を選ぶのか・・・選択は個人に委ねられます。

某芸能プロダクションの故社長のプライベート問題が大きくなっているようです。レイプは許されざる行為ですが、白拍子が仕事の一環として客と寝ることも、売春という生業があることも事実です。それは当事者本人しかわかりません。


金融工学?

2023-07-22 07:46:20 | 日記
何気に目に留まった最近の株価のグラフを見た時、フランクヘルツのグラフをイメージしました。原子(株価)の取り得るエネルギーは離散的(飛び飛び)で、電圧(投資意欲)の変化により電流(価格)の大きさに周期的な減少(利確売買)がある。任意の値をとることができない量子論の証明。

気体原子に吸収される電子エネルギーは、単位の倍数で収奪されますが。

世情、人の考えや行動をはじめとする投資意欲の環境諸要因は、本質的に不確定要素が多過ぎて、当然正確な予想など不可能ですし、電流と電圧の様な法則性があるわけではありませんから単なる錯覚なのですが、統計という手法を取り入れることで俄然信ぴょう性が増してきます。

現在推奨されている合理性、効率性思考に基づき思考のマニュアル化が起こり、そこで情報共有すれば、参加者の思考が究極的には同一解化することもあったりして。
そうなればその上を読める超上級者の「狩場」。初心者がカモなのはもちろんですが、ちょっと理解した中級者が一番狙い撃ちされる「カモネギ」化するかも。デンプシーロールはカウンターを合わせられやすいそうですから。

そうはなりにくい程複雑な世の中ではありますが、なんせ噂で作られる単純化された世界でもありますから。
やっぱり無知で臆病なボクが、近づいていい場所ではないなと再確認した次第。いいとこ投資信託どまりでしょう。





タグボート

2023-07-21 08:21:39 | 日記
梅雨明けの煌めく駿河湾。意外と涼しい海風に吹かれて進むクレーン船とタグボート。気持ちよさげです。

湾岸近くで貨物を積み込むにせよ杭打ちをするにせよ、岸などとの絶妙な距離感はかなり需要なポイントで、作業位置決定、固定はあの大きなクレーン船だけでは高難度の問題なのでしょう。その補助にタグボートが必要であることは、現場関係者なら当然の認識なのかもしれません。

経済財政諮問会議において、民間議員から物価緩和策の段階的縮小を求める提言が出されたとのこと。6月にも言及されていたような。経済と財政のバランスをマクロ的に数値から鑑みご判断されていることなのでしょう。

優秀な学者や、おそらく経団連に属する大企業経営者の民間議員のご意見は傾聴させていただきたいと思います。クレーン船の対費用効果を思い描くその発想の中に、タグボートの存在は軽いか、若しくは無いのだろうなと思ったりします。