ドコモは「SH902iS」が相変わらず強い。初登場から3週連続のトップを飾った。先週ランク入りした「D902iS」「P902iS」「N902iS」も変わらずトップ10圏内に留まったが、「SH」からトップを奪うほどではなかった。注目なのは、2005年8月に発売されたFOMAらくらくホンII「F881iES」が902iSシリーズを退け、トップ3に返り咲いたこと。らくらくホンII、エルダー層にはいまだ人気が高いようだ。
先週、新モデルが出たことで価格が下がった旧モデルも売れているようだと書いたが、今週も、90xシリーズでは旧モデルとなるSH902i、P902i、SH901iSがトップ10圏内に留まっている。とくにP902iは最新モデルのP902iSより売れており、順位を上げているのは興味深いところだ。
16日に発売が開始された「F902iS」は、集計期間が2日分のみと短かったためかランクインは果たせなかった。WMA再生機能、指紋センサー、ラウンドイルミネーションなど特徴のある機能を備える端末だけに、次回の登場を期待したい。
auは今回も大きな変動はなく、「W41CA」「A5517T」「W41S」が変わらずトップ3を独占した。2006年夏モデルの「W42K」「A5512K」もトップ10圏内に留まり、販売数を伸ばした。また夏モデルの「W44T」発売を前に「W43T」が7位から4位と大きくランクアップしている。
今週は、22日にau夏モデルの本命「ウォークマンケータイ W42S」が発売された。都内のauショップによると、発売日には開店前から数人が並び、開店1時間でかなりの数が売れた。また、ツーカーからの同番変更で2000円引きとなるキャンペーンを実施していたこともあり、とくにツーカーから切り替えたユーザーも多かったようだ。
来週、「W42S」のランクインは必至。長期にわたって王座を保ってきた「W41CA」からトップを奪うのか。大いに期待したい。
ボーダフォンは、長らく天下が続くと思われていたAQUOSケータイ「905SH」が首位から陥落し、同じくシャープ製の「705SH SLIMIA」が初登場でトップを獲得した。705SH SLIMIAは上質なフォルムや質感・カラーが特徴の3G端末で、3G/GSMのデュアルネットワークに対応するモデルだ。
905SHはサイクロイド型ヒンジ搭載液晶とワンセグ放送対応を特徴とする。6月をめどに発表するとしていた本機が、前倒しで5月27日から全国一斉発売となったのは既報の通りだが、これが“ワールドカップ需要”を見込んだ施策であることは想像に難くない。
ところでサッカーワールドカップの日本戦中継はすべて深夜に放映された。多くの人は自宅ないし大画面設備のあるスポーツバーなどで観戦したであろうため、905SHの出番はさほど多くなかったのではないだろうか。そして今週のランキングは奇しくもオーストラリア戦に逆転負けした12日から集計されたものだ。“ワールドカップ需要”が望めなくなったので販売率が落ちたのか、単純に705SH SLIMIAに人気が集まったのか、どちらだろうか。
W杯のせい?──AQUOSケータイ、まさかの王座陥落
DoCoMoは父の日需要でFOMAらくらくホンⅡが順位をあげたようだ。
DoCoMoはFOMA90xシリーズがベスト10中7機種とハイエンド機に人気が集中している。
auはベスト3は安泰で、全体的に動きは少なかった。今後発売される夏モデル次第でランキングに大きな動きが出そうだ。
ツーカーもベスト10の顔ぶれに変化はなく、ベスト10中7機種がプリペイド端末となっている。
ボーダフォンは新機種の705SH(写真)が初登場1位となり、705Tも10位にランクインしている。ボーダフォンは端末の薄型化が他社よりも遅れていたが、V502T、804SS、705SHと好成績をおさめている。
W杯での日本チームの不振の影響か、ワンセグ端末は全体的に順位を落としている。しかし、「サッカーワールドカップの日本戦中継はすべて深夜に放映された。多くの人は自宅ないし大画面設備のあるスポーツバーなどで観戦したであろうため、905SHの出番はさほど多くなかったのではないだろうか。」というのは正しくないと思う。
翌日の仕事の事を考えると、スポーツバーに行ったり、自宅で深夜・早朝の放送を観戦するわけにも行かないというビジネスマンは多い。そういう時こそ録画予約までできる905SHの出番なのだ。深夜に録画しておいて、通勤電車の中でゆっくり観戦できる点をもっとCMでアピールすれば、売れ行きもさらに違ったはずだ。
もちろんW杯での日本チームの不振の影響は大きいと思うが、地上デジタル対応の薄型テレビとDVDレコーダーを買うと、20万円以上かかってしまう大きな買い物になるが、それと比べれば3万円もしないワンセグ携帯を買った方がずっとリスクが小さく、かつ通勤電車の中で録画した番組を楽しめるというメリットもある。
今回のW杯のためにわざわざ地上デジタル対応の薄型テレビとDVDレコーダーを数十万円出して買うよりも、それに比べれば格安の905SHあたりを買った方が勝ち組だったのではないかと思う。
先週、新モデルが出たことで価格が下がった旧モデルも売れているようだと書いたが、今週も、90xシリーズでは旧モデルとなるSH902i、P902i、SH901iSがトップ10圏内に留まっている。とくにP902iは最新モデルのP902iSより売れており、順位を上げているのは興味深いところだ。
16日に発売が開始された「F902iS」は、集計期間が2日分のみと短かったためかランクインは果たせなかった。WMA再生機能、指紋センサー、ラウンドイルミネーションなど特徴のある機能を備える端末だけに、次回の登場を期待したい。
auは今回も大きな変動はなく、「W41CA」「A5517T」「W41S」が変わらずトップ3を独占した。2006年夏モデルの「W42K」「A5512K」もトップ10圏内に留まり、販売数を伸ばした。また夏モデルの「W44T」発売を前に「W43T」が7位から4位と大きくランクアップしている。
今週は、22日にau夏モデルの本命「ウォークマンケータイ W42S」が発売された。都内のauショップによると、発売日には開店前から数人が並び、開店1時間でかなりの数が売れた。また、ツーカーからの同番変更で2000円引きとなるキャンペーンを実施していたこともあり、とくにツーカーから切り替えたユーザーも多かったようだ。
来週、「W42S」のランクインは必至。長期にわたって王座を保ってきた「W41CA」からトップを奪うのか。大いに期待したい。
ボーダフォンは、長らく天下が続くと思われていたAQUOSケータイ「905SH」が首位から陥落し、同じくシャープ製の「705SH SLIMIA」が初登場でトップを獲得した。705SH SLIMIAは上質なフォルムや質感・カラーが特徴の3G端末で、3G/GSMのデュアルネットワークに対応するモデルだ。
905SHはサイクロイド型ヒンジ搭載液晶とワンセグ放送対応を特徴とする。6月をめどに発表するとしていた本機が、前倒しで5月27日から全国一斉発売となったのは既報の通りだが、これが“ワールドカップ需要”を見込んだ施策であることは想像に難くない。
ところでサッカーワールドカップの日本戦中継はすべて深夜に放映された。多くの人は自宅ないし大画面設備のあるスポーツバーなどで観戦したであろうため、905SHの出番はさほど多くなかったのではないだろうか。そして今週のランキングは奇しくもオーストラリア戦に逆転負けした12日から集計されたものだ。“ワールドカップ需要”が望めなくなったので販売率が落ちたのか、単純に705SH SLIMIAに人気が集まったのか、どちらだろうか。
W杯のせい?──AQUOSケータイ、まさかの王座陥落
DoCoMoは父の日需要でFOMAらくらくホンⅡが順位をあげたようだ。
DoCoMoはFOMA90xシリーズがベスト10中7機種とハイエンド機に人気が集中している。
auはベスト3は安泰で、全体的に動きは少なかった。今後発売される夏モデル次第でランキングに大きな動きが出そうだ。
ツーカーもベスト10の顔ぶれに変化はなく、ベスト10中7機種がプリペイド端末となっている。
ボーダフォンは新機種の705SH(写真)が初登場1位となり、705Tも10位にランクインしている。ボーダフォンは端末の薄型化が他社よりも遅れていたが、V502T、804SS、705SHと好成績をおさめている。
W杯での日本チームの不振の影響か、ワンセグ端末は全体的に順位を落としている。しかし、「サッカーワールドカップの日本戦中継はすべて深夜に放映された。多くの人は自宅ないし大画面設備のあるスポーツバーなどで観戦したであろうため、905SHの出番はさほど多くなかったのではないだろうか。」というのは正しくないと思う。
翌日の仕事の事を考えると、スポーツバーに行ったり、自宅で深夜・早朝の放送を観戦するわけにも行かないというビジネスマンは多い。そういう時こそ録画予約までできる905SHの出番なのだ。深夜に録画しておいて、通勤電車の中でゆっくり観戦できる点をもっとCMでアピールすれば、売れ行きもさらに違ったはずだ。
もちろんW杯での日本チームの不振の影響は大きいと思うが、地上デジタル対応の薄型テレビとDVDレコーダーを買うと、20万円以上かかってしまう大きな買い物になるが、それと比べれば3万円もしないワンセグ携帯を買った方がずっとリスクが小さく、かつ通勤電車の中で録画した番組を楽しめるというメリットもある。
今回のW杯のためにわざわざ地上デジタル対応の薄型テレビとDVDレコーダーを数十万円出して買うよりも、それに比べれば格安の905SHあたりを買った方が勝ち組だったのではないかと思う。