楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

栗山町 ひなまつりコンサート

2024年03月10日 | 日記
朝、野鳥の餌台にくず米を持って近づくと、傍の檜葉の枝からバサッと鳥が飛ぶ音がして、積もっていた粉雪が毛糸の帽子に落ちてきた。
春が近づいて来ている。








あの栗山英樹監督が住んでいる隣町の栗山町で札幌交響楽団による「花まつりコンサート」(2024.3.9)を聴いてきた。

コロナで2年間中止になって、昨年再開し、36回目という長い歴史のある公演が札響の事務局と地元の音楽愛好家の深い絆で続いている。


モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲で開演。
つづくR.シュトラウスの「オーボエ協奏曲」は国際コンクールで優勝歴のある団員の浅原由香さんの煌びやかで伸びのある音色が気持ちよかった。

最後はドボルジャークの「交響曲第8番」。
「自然交響曲」とも呼ばれ、生命の喜びがチェコの土の匂いとともに立ち上がる気分にさせてくれた。


指揮の松本宗利音(しゅうりひと)さんは31歳。若々しく恰好良かった。
札響指揮者との契約を終えて次はどこへ行くのかな?
これからの益々のご活躍を期待。



トラックで運ぶとはいえ、コントラバス奏者は大変だ。
カルロス・ゴーンはこの中に忍び込んだ。



不可解な道費補正予算計上

2024年03月09日 | 日記
新聞の「首相動静」の隣に「知事動静」がある。
今、道議会が開会中のようだ。
新年度予算を巡る質疑で朝から夜遅くまで答弁準備に追われていた日々を思い出す。

静かだなと思っていたら8日付けの道新に、今年度の最終補正予算でゴタゴタしているとの4段記事と社説が載った。


内容は、北海道観光振興機構が2月に国に補助申請した事業の採否が3月中旬に
なるにも拘わらず、連携する道費単独事業の予算を今年度の補正予算に計上することについて、議会でその緊急性を問われているというものだ。
欧米向けアドベンチャー観光のPRのようだが事業期間はあと半月も無い。


与党・自民会派と答弁調整がつかず、代表質問の初日の2月28日に議会はストップしたという。

経験的に首をかしげる。
新年度予算には道観光振興機構が国に申請している別の事業予算として14億4,000万円を計上しているのだからそこに組み込めば良いだけの話である。


これには伏線があるようだ。
道観光振興機構が昨年の秋に道幹部と協議していた要望額は約26億円という。

それに対して道は1月になって、機構側に14億円余りしか新年度予算に計上しないと伝えたものだから事態はこじれて、2月に知事と振興機構会長が収拾策を話し合っている。鈴木知事はその内容を議会質疑でも明らかにしていない。

もし、知事がこの場で打開策として、道費単独の補正予算のことに触れていたとしたら「議会軽視」であり、与党と言えども激怒する。


8日付の道新社説の見出しは「透明性欠いた補正計上」とある。
補正予算は〝しっかりしろ〟という趣旨の付帯意見が付いて、9日に可決された。この記事には「調整力不足露呈」との小見出しが付いている。


26億円の要望に14億の予算措置は減額幅があまりに大きく、どのような事情があったのか。報道では明らかになっていない。

国会ばかりに目が行くが地元紙が目を光らすことで足元の道政、道議会が緊張感を持つ。
願わくば北海道の発展に繋がる明るい記事で紙面が埋って欲しいものだ。


野党・立憲は徹底抗戦を !

2024年03月07日 | 日記


関係者提供とされる「推薦確認書」 2月6日


盛山文科大臣はこれまでの国会答弁などで、21年10月の衆院選公示前に、地元神戸市で教団関連団体の会合に参加し、推薦状を受け取ったことは事実上認めたが推薦確認書への署名は「記憶がない」と繰り返していた。

6日、推薦確認書を受け取る写真と確認書が出てきて、「ああやっている以上(サイン)したのかもしれない」と述べたという。
今度は「筆跡が・・・」とでも言うのだろうか。

これはもう詰んでいるでしょう。


推薦確認書は教団との「政策協定」みたいなもので、署名すると選挙支援を受ける代わりに、政策実現に向け尽力することが求められるとされる。

統一教会と強固に癒着していた人物を統一教会を所管する文部科学大臣の席に座り続けさせる岸田首相を野党・立憲民主党は徹底的に追及すべきだ。

選挙に当選するためにはさんざん利用し、バレると「覚えてない、団体も知らない。」と冷たく言い放つ。議員である前に人間の資質が問われる。


ほかにも自民党では長期政権による驕りと腐敗が次々に明らかになっている。
最近では自民党派閥の組織的、長期の裏金事件に始って、こっそり裏金作りの岸田首相偽装パーティ、茂木幹事長の透明性の薄い団体への多額の政治資金の付け替え等々。


2024予算は参議院での審議状況に関わらず年度内に自然成立するので政府与党は強気に出るだろうが、だからこそ野党・立憲民主党は「揚げ足取りばかり。」という雑音を気にせず、ここは腹を括って徹底抗戦に転ずるべきだ。

メディアも海外の大谷・大リーグ、トランプ・アメリカ大統領選、習近平・中国全人代選よりも大事な国内問題があるのではないか。


カーテンコール 

2024年03月06日 | 日記
昨日(5日)は土の中の虫も動き始める啓蟄。
家の周りにはまだ十分雪が残っていて北国の春はまだ遠いか。。。

最近はオーケストラの有料動画配信が盛んで、九州交響楽団も年間でいくつかの演奏会を2,000円で配信している。

視聴できるのは2週間だが、無料アプリの「Renee Audio Tools」で音声をダウンロードしておけば配信終了後でも楽しめる。
最近では2月24日の演奏会がアップされている。(3月10日まで)


視聴方法は次のとおり。
クラッシック音楽が好きな方は如何ですか。

1.「CURTAIN CALL」のHpで「新規会員登録」をする。(無料)
2.会員に登録されたらログインして「有料レンタルリスト」から「第36回九州交響楽団名曲・午後のオーケストラ」をクリック
3.「購入」をクリック。2,000円が会員登録口座から引き落としになる。
4.「再生」をクリック

演奏曲目はベートーベンの交響曲第6番『田園』、レスピーギの『交響詩ローマの噴水』、『ローマの松』の3曲。


指揮は音楽監督を10年間務めてこの3月で退任し、終身名誉音楽監督に就任される小泉和裕氏。

創立70年の九響を首席指揮者時代を含めると通算17年間の長きにわたり牽引されてきた。

音楽監督としての指揮は残り9日(鹿児島)、10日(熊本)、15日(福岡)、20日(東京)の4公演。春を待ちつつ『田園』など如何ですか。


相棒のロードレーサー

2024年03月04日 | 日記





冬は自転車に乗らず、JAの農作業支援も無いので体重が増える。
夏のころから3Kg増加した。

いつものように年明けから室内で自転車を漕いでいる。
朝食前の1時間、ラジオでニュースを聞いたり、今年の自転車旅のことを考えたりするのには丁度良いひと時になるが、代謝が落ちてきていて減量にはならない。


使っているロードレーサーは約30年前の「コルナゴ」の〝骨董品〟。
外では使わないが室内で後輪をローラーに固定して、のんびりとペダルを回すのに重宝している。

この自転車には想い出がある。
中古で買った6速の自転車でひょんな切っ掛けで競技を始め、翌年の48歳の時に仲間から「大丈夫。走れるよ。」と煽てられて初めてレースに出場。

登りの急傾斜でペダルを踏めなくなって道路の側溝にバタリ倒れ、あえ無く棄権。ショックを受けて帰りに千歳の自転車専門店に飛び込んで注文したのだった。


専門店の経営主は元プロ自転車チームのメカ二シャンをしていたNさん。
予算30万円だけを告げて身体のサイズを採って貰って全てを任せることにした。

Nさんは事情があって急遽、家業の自転車店を継いでいたが、「スポーツ車を組み立てるのは自分の楽しみでもあるから。」と部品代と僅かな工賃で予算に近づけて提供してくれた。

クロモリ、デュラエース8速。

外でロードレーサーに乗らなくなって久しいし、Nさんの店に行くことは殆ど無くなったが、今もマウンテンバイクの自転車旅を支えてくれている相棒だ。


このような人々に政治を託してきたことを省みなければ

2024年03月02日 | 日記
2/28-29に開かれた政倫審は、予想どおり衆院予算委員会の質疑の域を出ることは無く、「誰が」「何のために」始め、「何に」使ったのか、何一つ明らかにならないまま終わった。

確認出来たのは2021年11月に安倍元首相が派閥の会長に就いて、裏金作りを止めようとしたことは事実であったことくらいである。


このことは〝安倍元首相の側近〟として有名であった元NHK解説主幹の岩田明子氏が退職後に発行している自身の「さくらリポート」なる媒体で大手新聞より早くに明らかにしていた。

昨年の12月中旬、これから東京地検の捜査が始まるという時期で、また〝安倍ヨイショ〟かと眉唾に思っていた。


岩田氏によれば安倍元首相は派閥の会長に就いた2021年11月、「このような方法は問題だ。ただちに直せ。」と会計担当の事務局長を叱責し、2ヵ月後にも事務総長にクギを刺したことになっている。

ここでいう「方法」が何を指すのか意味不明だ。
キックバックそのものなのか、渡し方なのか。
政倫審の質疑に注目した。


質疑では、2022年2月に安倍派塩谷座長ほか各派閥の事務総長らが集まったが結論は出ず、7月に安倍首相が死亡、事務総長の交代(西村→高木)もあって有耶無耶なまま、いつの間にか再開したという。
自分たちは会計に関与していなかったと・・・。

誰もこんな説明を信じないだろう。どんな組織でも上から下に指示が下りた時は間にいる人間はフォローしチェックするものだ。

仮に会長から会計担当者の事務局長に「〇〇を止めろ」と直接指示が下りたとしても間にいる事務総長が知らないはずが無いし、事務局長の一存で再開出来るはずもない。

安倍元首相はキックバックそのものを止めろと言ったのか、現金で渡すことを止めろと言ったのか。質疑では判然としなかった。


事務総長は「違法性を認識していたかどうか。」
この事件の肝であるが野党の追及は証拠も無く詰めを欠いていた。

検察が起訴には至らなかったのはこの肝の部分で事務総長らが、我々は会計処理に一切関与していなかったと裏合わせをしたからだろう。
〝死人に口なし〟である。

事務局長を国会に呼んで聞けばすぐに分かることだが刑事起訴されていてままならない。老獪な自民、巧妙と言わざるを得ない。


国会議員というより人としての道に欠けるようで本当に情けないし、このような人々に政治を託していることに暗澹たる思いがした。

参院の審議もしっかりやって欲しいが、自民党政治を浄化させるには政権交代しかない。
いつか真実は明らかになるだろう。



解散して53年が経つビートルズ最後の新曲(2023.11)
ジョン・レノンが生前に残していたテープにAIを使ってポール・マッカートニーとリンゴ・スターが演奏に加わる形で完成。