楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
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このような人々に政治を託してきたことを省みなければ

2024年03月02日 | 日記
2/28-29に開かれた政倫審は、予想どおり衆院予算委員会の質疑の域を出ることは無く、「誰が」「何のために」始め、「何に」使ったのか、何一つ明らかにならないまま終わった。

確認出来たのは2021年11月に安倍元首相が派閥の会長に就いて、裏金作りを止めようとしたことは事実であったことくらいである。


このことは〝安倍元首相の側近〟として有名であった元NHK解説主幹の岩田明子氏が退職後に発行している自身の「さくらリポート」なる媒体で大手新聞より早くに明らかにしていた。

昨年の12月中旬、これから東京地検の捜査が始まるという時期で、また〝安倍ヨイショ〟かと眉唾に思っていた。


岩田氏によれば安倍元首相は派閥の会長に就いた2021年11月、「このような方法は問題だ。ただちに直せ。」と会計担当の事務局長を叱責し、2ヵ月後にも事務総長にクギを刺したことになっている。

ここでいう「方法」が何を指すのか意味不明だ。
キックバックそのものなのか、渡し方なのか。
政倫審の質疑に注目した。


質疑では、2022年2月に安倍派塩谷座長ほか各派閥の事務総長らが集まったが結論は出ず、7月に安倍首相が死亡、事務総長の交代(西村→高木)もあって有耶無耶なまま、いつの間にか再開したという。
自分たちは会計に関与していなかったと・・・。

誰もこんな説明を信じないだろう。どんな組織でも上から下に指示が下りた時は間にいる人間はフォローしチェックするものだ。

仮に会長から会計担当者の事務局長に「〇〇を止めろ」と直接指示が下りたとしても間にいる事務総長が知らないはずが無いし、事務局長の一存で再開出来るはずもない。

安倍元首相はキックバックそのものを止めろと言ったのか、現金で渡すことを止めろと言ったのか。質疑では判然としなかった。


事務総長は「違法性を認識していたかどうか。」
この事件の肝であるが野党の追及は証拠も無く詰めを欠いていた。

検察が起訴には至らなかったのはこの肝の部分で事務総長らが、我々は会計処理に一切関与していなかったと裏合わせをしたからだろう。
〝死人に口なし〟である。

事務局長を国会に呼んで聞けばすぐに分かることだが刑事起訴されていてままならない。老獪な自民、巧妙と言わざるを得ない。


国会議員というより人としての道に欠けるようで本当に情けないし、このような人々に政治を託していることに暗澹たる思いがした。

参院の審議もしっかりやって欲しいが、自民党政治を浄化させるには政権交代しかない。
いつか真実は明らかになるだろう。



解散して53年が経つビートルズ最後の新曲(2023.11)
ジョン・レノンが生前に残していたテープにAIを使ってポール・マッカートニーとリンゴ・スターが演奏に加わる形で完成。