楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
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黒川氏の転落

2020年05月22日 | 日記

週刊文春の記事には黒川東京高検検事長が麻雀が終わって深夜にマンションに帰宅する姿、産経記者が近くのコンビニで夜食らしきものを買って会場の自宅マンションに戻る写真などが載っている。

定年と検事最高ポストを目前にして「何故こんなことを?」と思っていたら7~8年ほど前に黒川氏を乗せていたという元ハイヤー運転手にも取材している。かなり以前から続いていたのだろう。

想い出すことがあった。1998年に起きた当時の大蔵省を舞台とした汚職事件である。銀行から破廉恥な接待を受け、逮捕・起訴された官僚7人の執行猶予付きの有罪判決が確定した。

この責任を取り三塚博大蔵大臣と松下康雄日本銀行総裁が引責辞任し、財金分離と大蔵省解体の一つの要因となった。 

忘れてしまったが、当時、「中央の超エリート官僚は小さいときから東大、大蔵省を目指して脇目も振らずの日々であったため、ある時、これくらいのことはやってもいいと、羽目を外すことによって人生のバランスを取ろうとするところがある。」という見方を示した評論家がいた。

擁護する気は全く無いが、黒川氏は“官邸陳情”を受けすぎたのか。産経記者との長い付き合いで精神的バランスを取ろうとしていたのか。時期も時期、ましてや賭博。断り切れず、逆に断ることの怖さを感じていたのか。推測である。

昨今の忖度政治は公務員の世界に利害関係者との歪な関係を呼び込む危険性があることを改めて示した。

刑法違反の疑いがある。罪を問う検察官の処分にしては「訓告」は軽いし、事実関係が明らかになってから処分すべきだった。

 

 

 

 



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