楕円と円 By I.SATO

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ラグビーイギリス遠征

2021年06月25日 | 楕円 -Rugby-

オリンピックの陰に隠れてあまり報道されていないが、ラグビーの日本代表がイギリスに遠征している。

ワル-ルド・カップでは熱狂的なブームを巻き起こした日本ラグビーであり、対戦相手がブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズというイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの一流選手を集め4年に一度編成されるドリームチームなのにである。

 

今回の遠征は昨年の暮れに決定している。日本ラグビー協会と言えば森喜朗氏が君臨している。オリンピックを巡って国内で様々な問題が起きている中で密かに静かに行動してきたのか。

そうだとしたらRugbyらしからぬ振る舞いだ。これで勝ちでもしたら「実は」と突然の大活字スポーツ報道になるのだろう。

 

試合は日本時間で26日(土)。 23:00から日本テレビ系列地上波で中継される。

スタジアムの収容人員は約67,000人で、現地の新聞報道ではチケットは最初の抽選販売で5万枚が売り切れたが、収束しかけていたコロナ感染が再び拡大しており、定員の3分の1に満たない16,500人の観客の前で行われることになりそうだという。

 

ライオンズは日本代表戦の後、本番の南アフリカ遠征を控えている。2019年のW.Cで優勝した同国代表のスプリングボックスとのテストマッチシリーズなど8試合を予定している。こちらは無観客の可能性が高く、常識的な判断だ。

 

日本戦はアフリカ遠征の調整試合との見方もある。フランス、イタリアなど近くに相手はいるのに日本代表チームがコロナ感染の危険がある中で、〝不要不急〟とは言わないまでもあっさり出掛けたのは疑問が残る。

かつてアマチュアリズムの権化と言われたラグビーのプロ化、商業化はオリンピックに劣らない。今回の遠征試合も国内某薬品メーカーの冠大会となっている。ここにも止めるに止めれない事情があったのだろう。

 

アルコール片手のプロスポーツ観戦が当たり前になり、気がついたら自分も札幌ドームでそうしていた。〝スポーツによる感動〟はワールドカップ、世界大会で十分味わえる。いや小さな大会に大きな感動が生まれたりする。

「するスポーツから観るスポーツ」に変貌し、今やプロスポーツは興業になった。

 

 



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