楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

自転車旅で歩けなくなった?!

2022年08月17日 | 『私の自転車旅物語』

1996年に日本人で初めてツール・ド・フランスに出場した今中大介氏がプロのロードレーサーは歩くのが苦手ということを本に書いていた。

3週間に亘って、3,000Kmをアルプスを越え、ピレネーを越えて走る強靱な体力の持ち主にして2Kmくらいしか歩けない選手もいるらしい。

使う筋肉が違うということだ。

 

先日、下関から舞鶴まで700Kmを2週間の自転車旅をして帰宅した時のこと。

妻の買い物に付いて近くのスーパーへ向かっていると足の運びにぎこちなさがある。

手の振り、上体の揺れなど身体全体のバランスも悪い。

そうか、これが今中氏の言っていたことかと理解出来た。

 

7時前に出発し、6~7時間くらい自転車に乗り、夕方にテントを張って午後8時には寝てしまう。

毎日この繰り返し。

歩くのはコンビニへの出入りとテントの周辺、それに炊事場とトイレだけだった。

 

舞鶴から小樽までの一昼夜のフェリーの中でも歩くことは殆ど無し。

多少の揺れがあるので歩きの違和感に気付かなかった。

 

2週間が経って元に戻ったが、昨年の津軽半島・龍飛崎から新潟までの旅では感じなかったことにトシを感じる。

道中二人の〝歩きの旅人〟に出会ったが、歩くということは二足歩行のヒトにとってとても基本的な体力、脳のバランス機能を使うということだ。

大事にしたい。

 

《日本縦断歩き旅の青年  2022.7.22  長門→萩 にて》