楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
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久し振りの農作業

2022年08月29日 | 農作業ヘルパーの記

26日は半月振りの農作業支援だった。

最初に畑の小薯拾い、その後は収獲したカボチャの磨きだった。

 

カボチャは見栄えがよくなるようにタワシの付いた回転ドラムで磨く。

何もそんなことしなくてもいいのに・・・といつも思う。

 

機械収穫で畑に残った小薯は翌年に芽を出すので拾わなくてはならない。

小さな馬鈴薯を炭鋏みで拾って袋に入れ、デンプン原料になる。

 

馬鈴薯には料理の食材用、チップ等の加工用、デンプン用の三つの価格がある。

前の二つは市場で決まるがデンプン用はアメリカから安く大量に輸入されているコーンスターチ(トウモロコシが原料)と競合するので国の制度で価格差が一定程度補填されている。

農家は大抵、三つを組み合わせて栽培している。

 

デンプン用の価格はコンマ1レベルのデンプン含有率で左右されるので農作業をしながら現役の頃の農水省との折衝を想い出すことがある。

調べてみると今も制度は変わっていなかった。

農作物、加工品には内外価格差を財源とした実に複雑な制度がたくさんあるが世間には全くと言ってよいほど知られていない。

 

かくして、自給率38パーセントの国のスーパーの棚にこぼれんばかりに食品は並ぶが、円高とウクライナ戦争は輸入価格を押し上げる方向に働くので今後、制度の財源がどうなるのか心配である。

同じような制度の小麦については、9月からの国内売り渡し価格は変えないことが決まったが、どこかで財源を調整しているはずだ。

財務省の言いなりの岸田緊縮財政はこのような根幹制度の維持とコロナ対策費、防衛費の増額を社会保障費の削減と赤字国債の発行で乗り切ろうとしているのだろうけれど、やがて大幅な増税がやってくるに違いない。

そうなれぱこの国は沈没だ。