大阪大学大学院工学研究科の中野貴由教授らの研究グループは、高強度でたわみにくい高弾性率のチタン合金と、比較的強度が低く弾性率も低い、しなやかなチタン合金の複合化に、3Dプリンターの一種である電子ビーム積層造形法を用いて成功した。新材料はインプラント周囲の骨質劣化を防ぐことに貢献できそうだ。
東京医科歯科大学の塙隆夫教授、ナカシマメディカル(岡山市東区、中島義雄社長、086・279・6278)との共同研究。中野教授らは、骨を治癒するインプラントを埋入すると、骨の密度や強度が低下する可能性があることを臨床研究で見いだした。
開発した材料は高強度で高弾性率を示す従来の生体用チタン合金に、低弾性率のβ型チタン合金を電子ビーム積層造形法で混ぜ合わせた。2種類のチタン合金の境界(界面)はもろさの原因となる材料が混合することなく、平滑に結合できた。従来品に比べて10ギガパスカル程度低い弾性率を示したという。
日刊工業新聞
東京医科歯科大学の塙隆夫教授、ナカシマメディカル(岡山市東区、中島義雄社長、086・279・6278)との共同研究。中野教授らは、骨を治癒するインプラントを埋入すると、骨の密度や強度が低下する可能性があることを臨床研究で見いだした。
開発した材料は高強度で高弾性率を示す従来の生体用チタン合金に、低弾性率のβ型チタン合金を電子ビーム積層造形法で混ぜ合わせた。2種類のチタン合金の境界(界面)はもろさの原因となる材料が混合することなく、平滑に結合できた。従来品に比べて10ギガパスカル程度低い弾性率を示したという。
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