団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

アオサを用いた「バイオマスプラスチック」

2009-07-12 19:44:09 | 日記

干潟覆うアオサの有資源化  植木鉢やボールペンに
谷津干潟自然観察センター

 

 干潟を覆うアオサの有効利用にと、谷津干潟自然観察センターの指定管理者「UMS」が、アオサを原料とした、植木鉢やボールペンなどを製品化した。動植物から生まれた再生可能な有機性資源による「バイオマスプラスチック」に、アオサを利用した例は全国初。同センターは今後、アオサの洗浄、乾燥作業体験などを行う市民を対象とした「環境学習の場」を設け、多くの人にアオサに対する理解を図りたい考えだ。現在、干潟に大量に繁茂するアオサが全国的に問題視されている。谷津干潟も例外ではなく、「腐敗すると悪臭を帯びる」などの理由から、アオサの回収作業を実施、乾燥させ焼却処分している。


  同時に、アオサの有効利用ができないか検討していた同センターは、有機性資源「バイオマス」に着目。県の「木質バイオマス新用途開発プロジェクト」の開発事業に携わる?佼和テクノス(山武市)に協力を依頼、アオサを用いた「バイオマスプラスチック」の開発に成功した。現在は、アオサ50%、タケ20%、ポリプロピレン30%の割合だが、今後、アオサの割合を増やすことも可能という。


  製品化された植木鉢などは来館者へ販売し収益は加工コストの回収やアオサ対策費に充てられるという。
  ただ、アオサを洗浄して、泥と塩分を落とすにはかなりの手間と時間を要する。そこでこの作業を、市民参加による地域一帯となった環境学習として定着できないかと同センターでは考えている。一人30分~1時間の協働プログラムを作成、「体験型環境学習」として多くの市民の参加を呼びかけている。参加者には作業の成果物として植木鉢などアオサ原料の製品が渡される。


アオサ自体はもともと無害だが、異常繁茂することで腐敗して異臭を放ち、鳥のエサとなるゴカイ類が酸欠で死滅するなどの悪影響をもたらす。センターでは毎月20トンほどアオサを回収して焼却処分していたが、「ただ燃やすだけではもったいない」と昨秋、植物を原料として環境にもやさしい「バイオマスプラスチック」の製造技術に着目した。

 処理工程を学ぶため、バイオマスプラスチックを製造する県内外の工場を訪問。プラスチック化してボールペンにする作業は工場への委託だが、原料のアオサを洗浄して乾燥させる作業は同センターの島田義夫所長自ら、2か月がかりで手がけた。島田所長は「水に漬けすぎて溶けたり、ウジがわいたりして大変だった」と振り返る。

  TEL(454)8416同センター。((
船橋よみうり新聞社)


誰のための農協

2009-07-12 13:20:25 | 日記

農協は融資に冷淡 見限る農家


銀行、信金へ乗り換え次々


「広いスペースで質の高いものを作る夢がかなった」。真新しいハウス内で白い花びらをそっと指でなぞり、松浦進(63)は笑顔をみせた。松浦は愛知県豊橋市でコチョウランを生産する松浦園芸の社長。ことし1月に2億円を借り入れてハウスを増築し、生産量は全国最大級の18万株となった。


JA豊橋の組合員で役員を努めたこともあるが、農協の融資は一切受けていない。


「本当に農家の方を向いているのか疑問」と松浦。昨年6月、農協の支店を尋ねると、応対した幹部は「これに記入するだけでいいから」と国の融資制度の申し込み書を手渡すだけ。家族の強い反対を押し切って決断した億単位の借り入れなのに「相談に乗ろうという気もなく、がっかりした」。


県農業普及員に紹介してもらった日本政策(旧農林漁業)金融公庫の担当者は農場まで足を運び「ぜひ、やりましょう」と1億円の融資を引き受けてくれた。事業計画つくりにも親身になってくれた。「一人ではとても無理だった。農協はやるべきことをやっていない」。商工信組と商工信金も各5千万の融資を快諾した。


農協が行う融資で営農関連の占める割合は低い。農業が盛んなJA豊橋ですら「10%ほど」(担当者)で、融資の大半は農地転用の賃貸アパートの建設費や個人向けローンに向けられる。

農業が衰退し、貸し出し先がない」と農協側は口をそろえるが、銀行の見方は違う。
「思ったより資金需要が多く、びっくりしている」と話すのは、豊橋商工信組の営業推進部長加藤茂樹(55)。もともとは商工業者向けが中心だが、農業融資にも本腰を入れ、2年前に始めた農業者向け無担保ローンは利用者が100件以上、融資総額で2億3千万円に達した。半数は新規の顧客で組合員も少なくない。


隣接する田原市内の5支店では職員の大半が現地採用した農家出身者。地縁、血縁を生かして農家のニーズをいち早く吸い上げるため、夜間や休日に農家を個別訪問する勤務体系を取り入れた。地元の農家出身の加藤は「本当は農協がするべき仕事かもしれませんが・・・」と苦笑する。


地元のメガバンク、三菱UFJ銀行も一昨年8月、専門チームを立ち上げ、農業参入を果たした。「力のある農家ほど農協を離れており、新たな融資先になっている」のが金融界共通の見方だ。


農家に奉仕するという本来の目的を見失い、農業以外で拡大路線をひた走る農協。本業の「農業融資」でその足元が大きく揺らぎ始めている。


(中日新聞連載 農は国の本なり 6月26日掲載)


 


農協は農業を無視して、農家の土地だけを狙い。


農地を宅地に転用して不動産で儲ける。


生産農地には興味がないのだ。


それでも農業協同組合?


えたいが知れない。


無視された農家は


農協を避ける。


どうなる?