ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「ドクター・デスの遺産」

2018-04-19 23:35:06 | 

 

「ドクター・デスの遺産」 中山寺七里 KADOKAWA 2017.5.31

 

もはや快復の見込みがなく、患者は苦しむのみ、

家族の医療費負担が増して生活が逼迫する……

 

そんなときに、安らかな死をもたらす手立てがあったら、どうするだろうか。

 

警視庁に一人の少年から通報があった。

突然自宅にやってきた見知らぬ医師に父親が注射を打たれ、直後に息を引き取ったという。

犬養刑事は、少年の母親が「ドクター・デス」と名乗る人物のサイトにアクセスした事実を突き止める。

安らかで苦痛のない死を20万円で提供するという医師は、一体何者なのか。

難航する捜査を嘲笑うかのように、日本各地で次々と類似の事件が発生する。

 

たとえば、この作品の最後にあったように、

大怪我をして救助が来るまで命が永らえないことが確実で、痛みに苦しみ悶えるだけだとしたら、

そしてその時に瞬時に死ねる薬剤があったとしたら、

どうするだろうか……。

 

答えが出せないままだ。

 

 

 

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