ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

マーケットはどれだけ信用できるだろう・・

2008-05-03 07:39:45 | 
昨日2日のニューヨークマーケットです。

ニューヨーク外国為替市場で、ドル円相場は続伸し、1ドル=105円35―45銭で取引を終えた。米雇用統計が雇用情勢の底堅さを示したことから、円売り・ドル買いが優勢となった。
市場では「信用不安は最悪期を脱したようだ。FRBの利下げ休止観測に加え、ユーロ圏の経済指標に弱い内容も出始めており、ドルは底を打ったといえる」との声が聞かれた。
内外金利差に着目したドル買いが入り、早朝にドル円は105円70銭と、2月28日以来の高値を付けた

また、米株式市場でダウ工業株30種平均が続伸。前日比48ドル20セント高の1万3058ドル20セントで終えた。
昨年12月31日以来約4カ月ぶりの高値で、今年の最高値を更新した。4月の雇用統計が米労働需要の底堅さを示す内容と受け止められ、買いが優勢だった。

ニューヨーク原油は急反発。トルコ軍がイラクのクルド人武装組織の拠点を空爆したことや、4月の米雇用統計の内容の良さなどが好感され、前日までの下落に対する修正が急速に進んだ。

早朝に発表された4月の雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比2万人減と、市場予想(8万5000人減)ほど悪化しなかった。失業率は5.0%と、市場予想(5.2%)に反して前月から0.1ポイント低下。米労働市場に対する過度の懸念が和らぎ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ休止観測が一段と強まった。

ということです。

つい最近、1ドル=95円までドル安・円高が進んだドル円は、いつのまにか10円もの円安になっている。昨年は1ドル=124円なんていっていた相場ですが、米国のサブプライム問題をきっかけに凄まじい乱高下となっている。
米国株も年初来高値らしい。けれども冴えない日本の株式市場・・・
また、朝からテレビのニュースはガソリン値上げの話ばかりだが、トルコ軍がどうしたこうしたで原油相場はまたえらいことになっている。


毎日刻一刻と変わるマネー、エクイティ、コモディティの価格。
不特定多数の者が参加し、大量の売買によって成立する価格は正しい。
この前提にたって、市場は成立し、資本主義経済の根幹が形成されている。
需要と供給によって価格が定まるという原理。
が、本当に僕たちはこのシステムを信用していいんだろうかと常々思う。
毎日こんなに行ったりきたりする価格に、世界中の人々の生活が左右され、
翻弄されている。
ヘッジファンドや機関投資家の投機マネーが、実はこうした市場の陰の立役者。
必ずしも、実際にそれらを必要とする需要家、企業が売り買いして相場が形成されているわけではない。
売ったり、買ったりして“儲けたい”とする動機、欲望がマーケットを作っている。
それに、最近は国家資金まで登場している始末。
「SWF」(ソブリン・ウエルス・フアンド)などといわれる。
アラブの「アブダビ投資庁」など中東の国家のオイルマネー、投機好きのシンガポール、ノルウェーの国家の資金が市場を席巻している。

ま、我々には無縁な投機の世界であるが、生活への影響はままならない。
社会主義や共産主義の失敗が、こうした投機的な資本主義経済をいっそう加速させているようだ。
そういえば、中国、ロシアのマネーまで世界マーケットに影響を与えているとか。
時代も変わったものだ・・・(「遠い目」)

人間の欲望の権化=マーケット

要するに、人間は「神」や「仏様」にはなれない。
だからマーケットは永遠に続くのだろう。自らの鏡としてね。
あ~ぁ、またニヒルになってしまったな

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