ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

母をおもふ

2010-05-08 10:58:36 | 
今日は母の日です。
「なんでも好きなものを買ってくれ」と、
少しばかりのお金を送りました。
簡易書留に少しばかりのお金を詰めました。


重吉よ、重吉よ… なんでもいいのです。
老母はそこに息子を感じたいだけなんです。
いるだけできっと嬉しいのです。安心するんです。





けしきが

あかるくなつてきた

母をつれて

てくてくあるきたくなつた

母はきつと

重吉よ重吉よといくどでもはなしかけてくるだろう




『貧しき信徒』より
八木重吉
明治31年~昭和2年