今日は母の日です。
「なんでも好きなものを買ってくれ」と、
少しばかりのお金を送りました。
簡易書留に少しばかりのお金を詰めました。
重吉よ、重吉よ… なんでもいいのです。
老母はそこに息子を感じたいだけなんです。
いるだけできっと嬉しいのです。安心するんです。
けしきが
あかるくなつてきた
母をつれて
てくてくあるきたくなつた
母はきつと
重吉よ重吉よといくどでもはなしかけてくるだろう
『貧しき信徒』より
八木重吉
明治31年~昭和2年
「なんでも好きなものを買ってくれ」と、
少しばかりのお金を送りました。
簡易書留に少しばかりのお金を詰めました。
重吉よ、重吉よ… なんでもいいのです。
老母はそこに息子を感じたいだけなんです。
いるだけできっと嬉しいのです。安心するんです。
けしきが
あかるくなつてきた
母をつれて
てくてくあるきたくなつた
母はきつと
重吉よ重吉よといくどでもはなしかけてくるだろう
『貧しき信徒』より
八木重吉
明治31年~昭和2年