当ブログのアクセス状況(2010年12月)

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ヤフーとグーグルの検索提携は問題なし？

　公取委、ヤフーとグーグルの検索提携は問題なしと判断(トムソンロイター) - goo ニュースの記事に以下のように書かれていました。

　公正取引委員会は２日、米グーグルが日本のヤフー<4689.T>に検索エンジンを提供する提携を容認したと発表した。現時点では、独占禁止法上の問題はないと判断した。

　インターネット検索の競合他社などの反対意見を受けて実施していた調査は打ち切った。ただ、両社の提携について今後も引き続き注視するととし、独禁法に違反する疑いがある場合は厳正に対処することとした。

　これを読んで「ヤフー&グーグル」を公取が容認したワケ　影落とす独禁当局の独禁法知らず | 町田徹「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]の記事を思い出しました。この記事で筆者の町田氏はヤフージャパンとグーグルの提携は独禁法違反にあたるとしています。その根拠となるポイントについて５ページ目に以下のように書かれています。

　この資料を作成した専門家は、筆者の直接取材にも応じ、「公取は本質を分かってないのではないか。『検索エンジンは単なる技術的な部分であり、市場ではない』という認識は実態と大きくずれている」との懸念を示している。

　というのは、検索エンジンは、単に検索結果を示すだけでなく、検索広告も自動的に提示するシステムであり、サービスの根幹になっているからだ。

　もっとはっきり言えば、以下で補足の説明も述べるが、今回の問題において、独禁法で問題にすべきことは、グーグルの検索エンジンのシェアが大きく上がること、それに伴い市場支配力が高まり、独占が進むとみられる問題だけなのである。

　また、今後、競争維持のための条件や歯止めを設けなかった場合どうなるかについて６ページ目に以下のように書かれています。

　今後、これといった競争維持のための条件や歯止めを設けることをせず、あっさりグーグルとヤフー(ジャパン)の提携を容認した問題について、公取が世界から疑問の視線を浴び続けるのは確実だ。

　その際、使われれば、使われるほど、精度・性能が向上する特性を持つ検索エンジンの分野では、ひとたびグーグルが巨大なシェアを握れば、他の企業が新規に参入する余地はほとんど残らないと懸念する向きもある。この懸念も、公取の判断のツケとして長く記憶されるのかもしれない。

　このほか、ポータルサイトに焦点をあてると、表現の自由に関わる問題も多い。村八分にちなんで、検索結果を表示しないことを指す「グーグル八分」にあえば、そのサイトがインターネット上に存在しないに等しい状況に陥る。

　エロケン自身は、町田氏が指摘するようにヤフーとグーグルの提携は問題ありだと思っています。ただ、今後１０年といった期間で考えるとあまり問題にならない気がしています。検索エンジンと検索連動広告に取って変わって巨大な収益をあげれる新たな仕組みが出てくるだろうと思っているからです。

　インターネット上に存在する無数のウェブサイトの中から自分が探したいサイトを探す手段や技術は、日々、進歩しています。今はキーワード検索を行う検索エンジンが主に使われていますが、以前はディレクトリサービスが使われていました。

　グーグルの検索エンジンは検索結果のページの表示順を決定するのにリンク数を使用しています。しかし、あるウェブページに対して別のページから１００のリンクが貼られるためには、何ヶ月という長い時間がかかります。別のページからのリンク数が１００から１０００になるためには、１００貼られるよりももっと時間がかかります。

　しかし、最近は、ブログやツイッターなどで、リアルタイムで多くの情報が流れています。また、利用者が増え続けていることでさまざまな種類の情報が存在しています。

　そうなると、情報を検索する主な動機は、長い時間をかけてリンクが多く貼られているウェブページの情報を知りたいということから、今みんなが盛り上がっている情報をリアルタイムで知りたい、リンク数の大小に関係なく自分が興味ある分野の情報を知りたい、といったことに変わっていくはずです。

　グーグルの検索エンジンはもともと、長い時間をかけてリンクが多く貼られているウェブページの情報を優先的に表示することに特化して作られています。そこに、今みんなが盛り上がっている情報をリアルタイムで検索して表示する、リンク数の大小に関係なく興味ある分野の情報を検索して表示する、といった機能を追加して、目的に応じて検索できるように改良するのは無理があると思います。

　検索する目的ごとに、その目的に特化して簡単に情報を検索できるサービスを提供する会社が新たに登場してくることになるでしょう。検索連動広告のような検索サービスを利用して収益を上げる方法も、検索する目的によって違ったものになるはずです。

　そんなふうに思っているので、グーグルが検索連動広告で巨大な収益を上げていられる数年の間はヤフージャパンとグーグルの提携は問題ありだと思っています。でも、検索する目的に応じて別々の会社が提供する検索サービスを利用する時代になればグーグルの検索エンジンを使う提携自体に大きな意味はなくなるだろうと思っています。

小雪と橘始黄

　今の時期は、二十四節気では「小雪（しょうせつ）」、七十二候では「橘始黄（たちばなはじめてきなり）」という時期にあたるようです。小雪（しょうせつ）は暦の上に限らず冬が来たことを肌で感じる、しかし北国以外の地方ではまだ雪が降るほど寒くはない季節で、橘始黄（たちばなはじめてきなり）は橘の葉が黄葉しはじめる季節だそうです。

　朝、出がけに車のフロントガラスがくもっていることが多くなりました。まだ雪が降っていませんが、１２月になったし、もう冬なんだなという感じがします。

　それから、橘の葉が黄葉しはじめる季節とのことですが、橘がどんな木で、どんな形の葉っぱなのかわかっていません。でも、休みの日や会社の行き帰りに並木道を歩いていると茶色くなった枯れ葉が落ちているの見かけることが多くなりました。橘の葉が黄葉していても不思議はない気がします。


二十四節気と七十二候の参考書籍
大活字 季節を読み解く 暦ことば辞典

二十四節気と七十二候の参考サイト
西暦2010年(平成22年)カレンダーの七十二候の説明(平成22年・2010年)
ぼちぼちと京都 - たのしく上手にエコに暮らすのぼちぼちと京都 - calendar - 2010年12月

12月1日(水)のつぶやき

00:59 from MediaMarker
[MM読了] ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [DVD] http://bit.ly/f9R1cl
20:28 from MediaMarker
[MM読了] 福田改造内閣は「コイズミ的なるもの」からの決別宣言だ｜週刊・上杉隆｜ダイヤモンド・オンライン http://bit.ly/eTZoxO
20:36 from MediaMarker
[MM読了] グルジアも終戦の日も掻き消したマスコミの五輪報道狂騒｜週刊・上杉隆｜ダイヤモンド・オンライン http://bit.ly/f804k9
20:44 from MediaMarker
[MM読了] 臨時国会の会期を縮めた本当の理由を報じないメディアの遠慮｜週刊・上杉隆｜ダイヤモンド・オンライン http://bit.ly/eMeVUT
23:58 from モバツイ
日本代表の似顔絵は菅さんなのか。全然似ていない。 #nhk
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