東スポ杯。少頭数の中の意味。

来年のG1レースの賞金アップが発表された。これで平地の全G1レースが1億円超えになる。これまでだと桜花賞とオークス連覇しても、ダービー1発の方が上だったが、この改定で逆転する。ま、桜花賞・オークス連覇は滅多にないが。
　東スポ杯は今のところ多くて8頭立て。来年のクラシックへ繋がるレースとしては寂しい頭数だが、ワグネリアンとルーカスが間違いなくクラシックの有力馬と考えるなら、一応意味はあるレースといえようか。前走荒れた馬場で波乱を演出したコスモイグナーツとシャルルマーニュに、カフジバンガード、ノーブルアースと前団を形成。ルーカスとワグネリアンは頭数もあって後方だろう。ルーカスは何しろ1回しか走ってない。ただ札幌とはいえ捲り脚での勝利。ワグネリアンは直線だけでもキレキレの勝ち方。ルーカスにムーア鞍上という点からも、一歩前でルーカスが仕掛け、ワグネリアンはそれをマークしての走りになりそう。形としてはワグネリアンに優位性は認められる。それをはね返すスケールがルーカスにあるか、というのが最大の観点になるね。ただ土曜は雨予報で、降水確率はなんと90%。どの程度どの時間帯に降るかにもよるが、良馬場は望めそうにない。これは残念だし、アイビー組はもうひと波乱を狙えるかな。
　マイルCS。先週の女王杯も絢爛たるメンバーだったが、こちらも多士済々の顔ぶれ。さすがにサングレーザーも人気ないね(笑)。イスラボニータ、エアスピネル、グランシルク、サトノアラジン、ペルシアンナイト、レッドファルクスあたりが有力か。先週クロコスミアが展開有利そうなのに、さほど人気にならず、やっぱり来たか、という結果。マルターズアポジーの逃げもこわいところだが、ウインガニオン、ダノンメジャーあたりがいて、そう楽な流れではないか。富士S完勝だったエアスピネルも人気になるが、イスラとは斤量差もあったし、春のマイラーズでは負けている。今日の追い切りである程度絞りたいが、絞れない気がする(笑)。
　JCに出走するオーストラリアのブームタイムが白井に到着した。考えてみればあと11日でジャパンC発走である。
　

競馬は縮図だね。達観したフリ(笑)。

女王杯。なんかペースがね。モズカッチャンはオークス2着だし、前走も気迫のレースで存在感。G1ハンターMデムーロの真骨頂だな。ハービンジャーの話をしていたら彼女が大仕事か。それにしてもハービン産駒は時間差で走ってきているね。　逃げると思われたクロコスミアだが、クインズミラーグロが強引に行ったため、むしろ馬がピタッと折り合った感じ。1角の時点で、早くもクロコスの残りがあるなと「覚悟」したよ(笑)。モズカッチャンのオークスは和田竜二のパフォーマンスでもあった。それが秋はミルコが鞍上に。クロコスミアは岩田がディアドラで、ならば何度か乗ってる戸崎という手もあったろうが、彼は福島のサンマルティンへ。何の因果か和田にご指名。そしてヤッタ!と思ったゴール前、和田を交したのはオークスTR1着、本番2着と完璧な合体で満場を沸かせたモズカッチャンだった。しかし、人気を考えれば、和田もやったり。競馬は正にすべての縮図だ。
　本命にしたミッキークイーン。僅差の3着は残念だが、通った位置や流れを考えれば一番強いレースはしている。読んだ通り浜中もうまく乗った。ペースは仕方ない。靭帯のことで軽視した人もいるが、私は◎付けて悔いはない。
　黄菊賞は荒れたが、先週月曜の稿で、ムーアが乗るジュンヴァルロに勝たれるようなニュアンスを発している私。そのままでせめて馬券当たれば…それはフランケルに失礼だ(笑)。フランケルは相変わらずお嬢さん競馬だが、いつか覚醒する日が…。でもどうせ負けるなら福永も勝負してほしかったな。ジッと静の競馬ばかりじゃね。まあ現時点では力不足なんだろう。しばらくお休みかなァ。
　新馬戦はフィニフティ、ダノンフォーチュンと強かったね。フィニフティは余裕あったし、評判通り兄弟と同じように活躍するだろう。　ダノンも他馬が割とゴタゴタした中、うまく抜け出して結果は圧勝。ディープXストームキヤット、また波が来るかな。
　マイルCS。サングレーザーの出走は素直に嬉しい。だいぶ前からマイルCS出走をブチ上げてたから、ほんとに出れてとりあえずはひと仕事終わった感(笑)。なにしろメンバーがゴッツイから、そんなに大きなことは云えないが、かといってそんなに劣るとも思っていない。福永は昨日、タニノフランケルとリスグラシューで、らしい競馬(笑)。土曜の府中では東スポ杯。本命のワグネリアンがいる。これを普通に勝てば、サングレーザーの頭はないだろうな。東スポ杯はルーカスが出るので、逆になってくれれば個人的にはいいのだが、世の中は厳しいからね。謙虚に静かに見守りたい。自分の応援する馬が走ろうが走らないが、競馬はやっぱり楽しいよ。達観したフリ(笑)。

女王杯・百花繚乱、糸はチョイと複雑に…。

ジャンダルム勝ったね。私の目論見通りアッゼニの名刺代わりになった。この後はG1ホープフルという。賞金の高いとこ高いとこ行くね(笑)。
　女王杯。百花繚乱の趣。ヴィブロスの追い切りは良かったな。素直に信じたい気もあるんだけど、やはり配当も考えてしまう。スマートレイアーに傾いていたんだけど、昨日ジャンダルムが勝ったからね。武豊突然の騎乗キャンセルにより、乗り替った馬が連日のG2-G1制覇は話が極端すぎる。ミッキークイーンにした。靭帯を痛めた話はあったけど、間に合わせたというより、普通に間に合ったと解釈。通年で活躍できない浜中だが、随所でやる時はやる。体重が減ってないといいが。二二戦は2回とも3着だが、軽いレースではなく、共にG1戦だからね。全然心配ない。あとは位置取りと捌きだな。フルゲートだからね。　相手は気のあったスマートレイアーと当然ヴィブロス。3才勢も差はなく、ディアドラ、モズカッチャン、リスグラシューの順で。あとはクイーンズリングを押さえたい。逃げるクロコスミア、ムーアのルージュも圏内だろうが、絞って行く。
オーロカップ。ノングレードだし難しいな。なんと6才以上の年配が11頭もいる。ならいっそのこと最年長のサンライズメジャーでどうか。たしかに字面からは衰えも窺えるが、強いとこ使ってきた戦歴からは、ここは通用しても不思議ではない。もう1頭はタガノブルグ。ダッシュのつかない馬だけに、この枠だと一旦かなり下がるね。皇成がうまくコース取りできれば差はない。あとは流れ待ちか。　2頭軸で相手はトウショウドラフタ、ディバインコート、ロサギガンティア。当然モンドキャンノは圏内だし、コスモドーム、ラングレーも穴っぽい。
　奥多摩。フルゲートで顔ぶれからも速めで流れるか。予想というより大穴でカシノピカチュウの複勝。無欲の観戦料だ。
　福島記念。ここはサンマルティンを応援するしかない。ハービンジャーは種牡馬として成功する筈という思いから、1期生の時は仲間内POGで7頭持ちの内、4頭ハービンジャーという暴挙に出た(笑)。結果的に私が思ったほどの大ブレークにはならなかったが、今日の女王杯でもディアドラ、モズカッチャンと印の付く2頭を送り込んでいる。その1期生で選んだ中に、サンマルティンとJC挑戦を予定しているトーセンバジルがいた。サンマルティンは人気で大外と微妙だが、応援するだけなので。　スズカデヴィアス、フェルメッツァ、ウインブライドが相手で、ヒストリカル、ショウナンバッハに大穴はツクバアズマオー。
　京都の黄菊賞。マイスターシャーレの人気はやや他動的要素があるかな。実はルーカスが勝った新馬戦が凄いことになっている。2着のリシュブールは次も2着だったが、ルーカスから5馬身近く離された4着のマイハートビートは、次勝って、紫菊賞と連勝。ルーカスから6馬身以上離されたゴーフォザサミットが、同じように未勝利→百日草と連勝。6着のブロンズケイも昨日ダートだが7馬身ぶっちぎりの圧勝だった。そしてこの凄い新馬戦で3着だったのがマイスターシャーレというわけ。ここでもし黄菊賞を勝ってしまえば、8月20日の同じ新馬戦に出た馬が、早くも2勝馬3頭という異常な事態(笑)。そこで楽勝したルーカスは何者だ、という話になるが、まあとりあえずマイスターシャーレが注目されるわけだ。私は勿論タニノフランケルを応援するが、まだ身のこなしが頼りないところはある。どこかで覚醒すると信じたいが、それが今日なのかは…。あとブラゾンダムール。この馬にはある思いがある。実は参加しているPOGで、私の最終リストの中で私を含めた参加者が、ひとり7頭指名獲得して行く。当然私の作ったリストの馬は上の方からほとんど消えるわけだが、私を含めて誰も指名しなかった馬の最上位にいたのがブラゾンダムールというわけ(牡馬)。マイスターシャーレが勝つなら、更にルーカス神超えだが、ブラゾンに勝たれると少し複雑。でもこの黄菊賞、昨日のデイリー杯より粒は揃っているかも。賞金は四分の一だけど(笑)。
　
　

武蔵野&デイリー杯・明日へつなげたいね。

ムーアは初日6鞍か。まあ7週間もいるわけで。　武蔵野S。今でもクロフネの衝撃を思い出すな。ここは素直にカフジテイク。徐々に力を付けてきた印象で、海外・地方も経験したが、府中は尚精度の高いレースをする。大外になったけど、向う正が長いからね。福永は今年になってから乗ってるわけだが、一緒にドバイも行ってるから思い入れはあると思う。　当然サンライズノヴァが相手になるが、ルメールが初騎乗のベストウォーリアもチャンスはある。展開が向けばモーニンのパワーも差はない。あとはピオネロと大穴はラストダンサーか。
　三鷹。ここも人気になるがモズアスコット。なんというか底知れないポテンシャルを感じる馬だ。デビュー時からスッと動けない緩さはあったが、そこは当然徐々に解消されるのが普通。ルメールが乗った前走は圧巻だったし、初の千四でも府中なら心配はないか。　最内のウィンドライジンズと戸崎を配したバリスが相手。久しぶりのモアナと前走内容良いペルソナリテまでに絞る。
　デイリー杯2才S。G2だから来週の東スポ杯より賞金は高い。しかしメンバーはG2戦としてはチト寂しいね。昔からチューリップと東スポ杯はG2に、と云い続けて、ようやく来年からチューリップは格上げされるが、東スポ杯もだろう。話が逸れた。唯一の2勝馬フロンティアが中心となるべきだが、そんなに圧倒的でもないね。私も印は落とした。本命はジャンダルム。新馬は正直追い足りないかと思っていたが、結果は完勝。センスは充分感じたし、当然状態はアップしている筈。武豊からアッゼニになったが、ちょうどいい名刺代わりになるのでは。　調教動くメガリージョン、初戦の内容良いカツジ。フロンティアは☆にした。あとは久々のケイアイまでだろう。
　比叡。少頭数で上位拮抗と買いにくいね。リッチーリッチーが軸だろう。久々で極悪馬場の前走は仕方ない。今回は本来の安定感ある差し脚を発揮する筈だ。ミルコは相性いいしね。　パフォーマプロミス、ノーブルマーズへ厚く。サトノは中間が少し物足りないが、無論ノーマークにはできない。穴というならクィーンチャームかな。
　花背。ここは好配当を狙って2枠両馬。サヴイは久々気になるも、京都千四は食指が動く。トウカイシュテルンは昇級だが、元々内容いいレースを連発していて、ここはさほど格下感はない。共に5月の平場でワンツーしている。　インフェルノ、ファームフェイス、タガノカトレアが有力で、なんなら枠連作動もいいか。2-3 2-6 保険の3-6。でもゾロ目がこわい(笑)。あとはメイショウボンロクとミルコのシーリーヴェールが押さえかな。
　福島放送賞。昇級で人気はイヤだがアスターゴールド本命。都合よく考えれば、このレース昇級馬が5頭もいる。前走の勝ちっぷりからはアスターはまだ行ける筈。田中健の米櫃となってくれ(笑)。タマモアタック、メイショウマトイ、ショートストーリーへ。押さえはコティニャックと大外レコンキスタ。
　京都は朝稍重だったが、それなり降ったのかな。　明日はいい馬場で迎えられそうで、大いに楽しみだね。もう◎決めたよ。

サッカー、フィギュア、ゴジラ…負けるな女王杯!

　ただでさえ豪華メンバーの女王杯なのに、ムーアさまのお出ましとあって、今週は盛り上がることは請け合いだね。　日本VSブラジルのサッカーに、フィギュアGPシリーズは日本大会で羽生・宮原の両エース登場。さらにシンゴジラとやらも来襲するという。モー大変(汗)。
　女王杯はプリメラアスールが福島記念へ回るので、クロコスミアの単騎先行かな。エテルナミノルが追って行くぐらいで、まあ普通に考えればスローだよね。ムーアとアッゼニの参戦で、当然JRAの外人は意識しているだろうから、ミルコのモズカッチャンは思い切った騎乗があるかも。そのムーアとアッゼニがルージュバックとトーセンビクトリー。いきなり大胆なシーンもなくはない。ルメール・ヴィブロスにとっては、ある程度動いてもらった方がいいだろう。牝馬の2200mだし駆け引きは注目となる。　そういえばルージュバックの主戦だった戸崎。前走は北村宏で牡馬勢を一蹴、今回はムーアと、なんか縁が薄れてしまったね。女王杯の日曜は裏開催の福島で騎乗。ま、重賞があるからね。サンマルティンで福島記念を狙う。
　ムーアとアッゼニは12月24日(有馬)までと比較的長期になる。ムーアは勿論、アッゼニも去年はイギリスのリーディング3位だった。イタリア出身だし、ミルコもクリスも刺激はあるだろう。とにかく日本の競馬は、オークス・ダービーへ向う頃と、ジャパンCへ向う頃が最もいいレース日和といえる。競馬ファンで良かったと思える時だ。
　一部で取沙汰されていたヘンリーバローズ。予定の京都2才Sは回避だが、故障ではなく、体調が整わなくての放牧らしい。年内はお休みの模様。レイエンダも一足先に放牧で、この世代屈指の素質馬2頭は、共に年が明けてからの再出発となるね。先日デビュー勝ちしたスーパーフェザーも年内は使わず若駒を目標という。少し気が早いが、朝日杯・ホープフルはどういうメンバーになるか。この数週間がカギとなるね。
　ヤマカツエース、シャケトラ、トーセンバジルなどはJCへ。サトノクラウンはまだ未定で、スワーヴリチャードは使わず有馬目標となった。