競走馬の能力を計るのにタイムは大きなインパクトを持つ。日本の競馬は馬場造園技術がいいのか、年々高速化している。だから額面を鵜呑みには出来ないけど、毎年レベルの高い馬を輩出しているのは見て取れる。今週の朝日杯は先週の阪神JFに続いてマイルでのスピードと切れ、そして器用さなどが求められる。人気はジャンタルマンタル、シュトラウス、ダノンマッキンリーあたりか。実は12月に入って、重賞レースは6コ行われたが、なんと1番人気はチャンピオンズのレモンポップが来ただけ。あとの5レースは3着までにも入ってないのだ。1・0・0・5。逆に2番人気は6レース中、2・2・1・1。という凄い成績。ま、こういうのは気が付いた時には変わってしまうもんだが…。朝日杯はジャンタルが1人気ぽいね。
もうひとつホープフルSが注目される。今年は28日か。今のところの予定馬は、ゴンバデカーブース、シンエンペラー、ヴェロキラプトル、シリウスコルト、センチュリボンド、レガレイラ、ミスタージーティーあたり。こちらも素質馬が揃って楽しみだ。シンエンペラーを表向き応援しつつ、心の底では負けてくれ、と複雑な私(笑)。でも2才では他にもダノンエアズロック、トロヴァトーレと才気を感じる馬が来年へ虎視眈々。退屈しないことは間違いなさそうだ。
今日は川崎で全日本2歳優駿があるね。本来は地方競馬の各地域から有力馬が集ってというコンセプト。ただレースとなればやはりJRA勢の上位独占になるか。特に今年は地方勢がやや脆弱か。北からはオスカーブレインとサントノーレ。この2頭が先導となりそうな気配。JBCで負けそうなレースをバッサリとナデ斬ったフォーエバーヤングが1人気か。見るからにスタミナのありそうな馬で、是非とも来年は海外挑戦を果たしてほしいところ。今日に関しては最内イーグルノワールも抗戦できそう。川崎は枠によっても微妙で、内はたまに不利を受けることもあるが、普通に出てスピードに乗れれば、逆に好位キープでレースを有利に展開することも。イーグルもここは3-4番手につけて、向う正半ばまで脚をためられれば、フォーエバーに対しても充分勝負になるかな。サトノフェニックスとナスティウェザーが一角崩しを狙う。
藤田晋はオーナーとしてJRAに参入する際、強い馬でどんどんレースを使って、競馬界全体を盛り上げたい…と。フォーエバーヤングはダートだが10月半ばデビューで、新馬勝ちの後は中2週で門別のJBCへ行き、またこの全日本に参戦。2か月で3戦消化となる。シンエンペラーは11月頭デビューの、中2週で京都2歳S勝ち。そして年末のGⅠホープフルに出走と、真に賞金稼ぎ状態となっている。年々一定の能力を持った馬たちは、レース数を使わない風潮で、一抹の物足りなさは禁じえない。何度も持ち出したが、メジロラモーヌは牝馬三冠をTR→本番と完全制覇の6連勝。今年三冠馬となったリバティアイランドはご承知のように全部ぶっけの本番のみだった。因みにこの2頭は私の「応援馬」ん、くどい…ごもっとも。ご容赦願いたい。いやァー応援する馬のレースを見たいのはファンとして普通の感情、いや人情か。皆さん、藤田晋の馬がいいゾっと。