ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

第7日 マラケシュ

2019-11-19 20:51:31 | Maroc
2019年10月6日(日)晴れ 

ワルザザードOuarzazateーアイトベンハドゥーティシュカ峠ーマラケシュ

GPS記録 登坂累計高さ:1,645m 最高標高:2,218m 移動距離:187.4Km 移動時間5時間21分 最高時速:89Km/h 停止時間:3時間40分

宿:ADAM PARK MARRAKECH HOTEL

朝6時半に朝食。モロッコに来て朝食のバイクングでいつも思うにはソーセージが不味いこと。ドイツの朝食はパン、チーズ、ソーセージだけど、ソーセージは何種類かあって美味しい。でもこの国はイスラムの国だから豚を食べない。考えてみればドイツの美味しいソーセージって全て豚ではなかったか。モロッコではピンク色でパサパサで全然美味しくない。


8時にスーツケースを廊下に出し、9時前にホテルを出発しました。町の中の交差点のロータリーには映画のフィルムやガチンコのオブジェがあります。写真はフィルムのオブジェです。


ホテルを出発して約20後、アトラスコーポレーション前に停車。ここワルザザードはアメリカのハリウッドと同じ季候で雨の降らない日が多く、映画ロケで有名な街となっています。アラビアのロレンス、スターウォーズ、グラディエーターなどの映画がこの街でロケが行われたそうです。
中に入る時間が無くて残念ですが、この中に映画で使われたセットがあるそうです。左の方はエジプトのセットだそうです。


10時にアイト・ベン・ハッドウに着きました。川の向こうにある集落がアイトベンハドゥですが、川の手前の集落が見える場所に先ず降ろされました。お土産を売っている屋台があります。
 



アイトはベルベル語で息子、ベンはアラビア語で息子という意味でハドウはこの村に住んでいる人の名前。つまりこの村は、イスラム系アラブ人の侵略によって西に追われたベルベル人のハドウさんが作った要害化された村なのです。外気が40℃を超えても室内の風通しが良くて涼しい空間になっており、古代の建築技法を伝える文化遺産として1987年にユネスコ世界遺産に登録されています。カスバは人が住まない要害ですが、ここはいくつもの塔を持ったカスバの集合体であると共に複数の家族が住む「クサル」と呼ばれます。ここで多くの映画が撮影されました。昔は川に橋が架かっていなかったので、増水すると行けなくなりましたが、現在は橋があるので何時でも行くことが出来ます。




橋の手前にバイク乗り入れ禁止の看板?橋を渡るとユネスコ世界遺産の看板がありますが、アラビア語とフランス語。アラビア語は諦めるとしても個人旅行で来るにはやっぱりフランス語を知っていないと困ることが多そうです。
 

昔の日本の家屋は土壁でした。粘土質の土に藁を混ぜていましたが、ここモロッコのアイトベンハドゥの家も同じ土壁でした。直径2センチくらいの竹が組み込まれていました。でも激しい雨が降ると崩れてしまうので、メンテナンスが必要なようです。修理されていない崩れた場所もありました。
斜面に作られた村だから坂道を登りながら家や砦や下の景色を見ながら一番上の塔まで上がりました。
 

 



家の中庭に羊や鶏が飼われていました。運搬用のロバも居ました。
 

1軒の家に入ってミントティーを頂きました。絨毯を敷いた上で生活するのは今年の春に泊めて頂いたミャンマーの家と同じです。東南アジアと北アフリカは相当離れていますが、トイレも住む場所もよく似ていると思います。ただ、服装はミャンマーが殆ど裸に近いけれど、北アフリカでは砂塵を防ぐ為とイスラムの教えによってターバンを巻き長い服を着る違いがあります。青いターバンは何だか自分には異国情緒満点に見えました。
 

ペットのトカゲを持って撮影モデルになってちゃっかり小遣いを稼ぐ子供。


アイトベンハドゥの観光後、橋を通って対岸にあるレストランでクスクスの昼食を食べました。デザートはバナナとオレンジでした。
クスクスはこれで8人分。別のボウルに入ったチキンのスープをかけて食べます。




 

昼食後はアトラス山脈を越える山岳ドライブです。山脈以南は砂漠地帯だけど、山はイフレンで見た様な森林を想像していましたが、殆ど木がありません。山肌は砂漠で見た様な鉄分を含んだ赤茶けた山と思っていましたが、白っぽい場所や銅を成分として持っているのか緑っぽい山塊、また黒い部分もありました。自転車で走れないこともないけれど、休憩場所が見当たらず延々と続く坂道で標高差1100m?は厳しいように見えました。
アトラス山脈は長さが2400Kmあり、西側が高くて東に行くにつれて低くなります。モロッコでは標高3,000mを超え、最高峰が4,167mだから富士山より高く、冬には雪が積もってスキーが出来る場所もあります。




午後2時20分、標高2260mのティシュカ峠で降りて記念写真を撮りました。


峠から約20分、マラケシュ側に下った所にアルガンオイルの専門店に行きました。アルガンはモロッコの南西部(アガディール)にのみ生育しているアルガンツリーから得られるオイルで、美肌、エイジングケア効果があり、生活習慣病に予防、むくみの改善、ダイエットのサポート効果や便秘の改善がみられると言われています。生産地の村から来た女性がアルガン(どんぐりの一種)の実から種を取り出し石臼で挽いてオイルを取り出す実演を見せてくれます。日本人客が多いのか、日本語を話せるこのお店の女性がオイルの実演を説明し、製品のPRもします。アルガンの種を炒めたものは苦かったですが、蜂蜜やアルガンオイルとアーモンドを混ぜたペーストをパンに乗せる試食は美味しかったです。




30分ほどの買い物で出発する予定だったのでバスに戻りましたが、右後輪のタイヤがパンクしていたらしく、タイヤ交換作業が始まりました。
交換したタイヤを運転席の下に収納して出発出来るまで、この場所で1時間10分居ました。ワルザザード到着時の電線トラブル以来2回目のアクシデントでした。


 

タイヤ交換中に撮った真っ黒い岩。バスが走行中はゆっくり撮れなかったのでカメラを向けてみましたが、くっきり見えていた断層が写っていないのが残念です。


マラケシュに向けて出発するとつづら折れの道を下ります。この場所で日本の俳優役所広司が出ている映画が撮影されたと、映画好きの添乗員小松さんがその映画のストーリを話してくれました。アトラス山脈の南側は禿山でも、峠の北側には森林が広がっているのだろう・・と思っていましたが、マラケシュの街の直前までずーっと禿山のままでした。
 

トイレ休憩が1回あり、午後5時半にマラケシュのホテル(ADAM PARK MARRAKECH HOTEL)に到着しました。


ホテルの南500mにあるスーパー「カルフール」を案内して頂き、土産としてワインを買って帰りました。
午後7時半からの夕食はホテル内のイタリアンレストランでお洒落なコースを頂きました。さすがに五つ星のホテルです。
 

   

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