ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

第2日 カサブランカ・ラバト

2019-11-19 21:01:21 | Maroc
2019年10月1日(火)晴れ 30.1℃(午後3時のラバト気温)

エミレーツEK317-ドバイーEK751-カサブランカ空港ーカサブランカ観光ーラバト観光

GPS記録 登坂累計高さ:201m 移動距離:152.7Km 移動時間3.43時間(カサブランカ空港以降)
最高時速:105Km/h

宿:Majliss Hôtel

日本時間の朝9時半(ドバイ時間4時半)ドバイ空港に着きました。初めての空港なので次に乗る便のゲートを確認後、団体から外れてラウンジを捜しました。トランジットの時間は2時間半しかありません。プライオリティーカードでエミレーツのラウンジには入れませんが「Marhaba Lounge」に入れました。


仁川のラウンジは行儀ご良いとは言えない韓国人が多くて落ち着けませんが、ここでは韓国人も中国人も殆ど見かけなくて静かでした。


ホットミールがありましたが、機内食が十分あったので食べる気になりませんでした。


関空からドバイへの飛行機は大型機でしたが、ハブ空港のドバイからカサブランカへはきっと小さい飛行機だろうと思っていました。ところがゲートへ行ってみると、カサブランカ行きの機体もA380-800でした。しかもほぼ満席。エミレーツって凄いなあと思いました。


現地時間7時、EK751便に搭乗し、定刻の7時25分にドバイ空港を離陸しました。ドバイの地上気温は32℃だと空港の案内に出ていましたが、空港内はエアコンが効いていて快適だったし、エミレーツの機内温度は22.3℃でした。ブランケットが必要な程涼しい!
8時45分にコンチネンタルブレックファーストが出ました。サンドイッチとフルーツです。


飛行ルートを示す画面を見ていると地中海、アフリカ大陸が出ています。英字表記もありますがアラビア語の表示を見るといよいよ未知の国に行くんだなあ・・という気持ちが強くなってきます。


到着後、観光があるので、機内では休むことにしました。ドバイ時間12時44分(カサブランカ時間朝の9時44分)2回目の食事が出ました。


12時22分、飛行機はカサブランカ空港に着陸しました。入国カードを書かなくても入国審査を通過出来ました。1万円を現地通貨のデルハムに両替しました。100DH紙幣8枚、50DH紙幣1枚、10DHコイン2枚が来ました。添乗員から荷物を受取った場所で集合するように言われていたので待ちました。着陸後の入国審査、税関はそれ程待たずに通過できましたが、34名の団体ではどうしてもトイレに行く人や両替の人を待ち、添乗員が人数チェックをするので、待ち時間が多くなってしまいます。


13時40分、税関を抜けて空港ビルから出て、生まれて初めてアフリカの大地に踏みしめました。


北アフリカのモロッコ。英語ではKingdom of Moroccoです。でも現地の言葉はアラビア語とベルベル語が公用語ですが、フランス語が使用されていてフランス語ではMarocだから会話の中ではモロッコでなくてマロックという言葉が耳に飛び込んできます。
宗教はイスラム教。(スンニ派)民族としてアラブ人が65%、ベルベル人が30%を占めるそうです。面積は日本の約1.2倍。人口は3,600万人で人口密度は1Km2に72人。スペインから船でジブラルタル海峡を渡って来ることが出来ます。
アラビア語ではモロッコはالمملكة المغربية‎(アルマグリブ)でこれは陽が沈むという意味だそうです。ユーラシア大陸の一番東の日本から一番西の国へ来たことになります。その時差はマイナス8時間。
モロッコ、アルジェリア、チュニジア、カルタゴという単語は知っていましたが、遥か遠い国で殆ど知識はありませんでした。旅行前にモロッコの本を数冊読み、google地図で今回訪問する観光地の位置関係を把握してGPSとスマホのmaps.meに入力しておきました。でも本やネットで得られる情報と実際に自分の目で見る内容はまるで違います。興味津々でモロッコをみてやろうと思っていました。

アラビア語の数字は難解なので、挨拶の言葉だけを覚えることにしました。
サバヒルヘイル:おはようございます
サラームアレイコム:こんにちは
シュクラン:ありがとう
これだけはサッと言えるようにしておきました。

今日の予定はカサブランカの名所を2ヵ所見学した後、ラバトへ行くことになっていました。空港に出迎えてくれた現地ガイドは身長が190cmのサイドさん。日本語が話せて気が利いた若い青年です。彼が携帯でバスを呼びました。写真は福岡空港からの添乗員「小松さん」と現地ガイドの「サイドさん」です。
  



午後2時にバスは出発しました。カサブランカのモハンマド5世空港は市街地から約37Km南にあるので、先ずカサブランカ市街へ走ります。


車内では小松さんのアフリカについての説明がありました。アフリカと言っても北アフリカは赤道から遠くて日本と緯度はそれ程変わらないから暑くない。赤道付近は標高が高いからそこでも熱くない。アフリカに56の国がある事やモロッコの事情などを分かりやすく解説してくれました。
道路標識は殆どありません。初めて見つけた標識は上にアラビア文字、下にローマ字で表記されていました。


郊外から市街地に近づくと白い建物が見えてきます。カサブランカの町の名前のカサはスペイン語の家、ブランカは白だから、文字通り白い建物が多い町のようです。


繁華街を抜けて海岸沿いの道に出ると「アフリカ」と言うより湘南かハワイの様に明るい開放されたイメージであり、自転車も多く走っていました。
海岸に建つ「ハッサン2世モスク」の塔が左手に見えてきました。


午後2時50分、最初の観光地ハッサン2世モスクに到着しました。1986年から2年かけて建てられた近代的なモスクでここの塔「ミナレット」の高さ200mは世界一だそうです。多人数の団体では添乗員の声は後ろでは聞こえないだろうなあと思っていましたが、イヤホンガイドという便利な物があることを初めて体験しました。


8万人が収容できる敷地は本当に広いです。


海岸に建つモスクは入江の反対側から撮るといい写真になるだろうなあと思いましたが、出発時間まで時間が足りないので走って対岸へは行きませんでした。団体旅行ってちょっと自由が無いなあ。


全体が大きいからボォーッと見ていると気づかなくなってしまいますが、モザイクは緻密で美しいです。




午後3時40分、モスクを出発。ムハンマド5世広場ではバスを降りて写真撮影する5分だけの停車でした。長身のサイドさんは裁判所前Palais de Justiceの噴水で気軽に写真に納まってくれます。


道路の反対側は最近出来たオペラ座Grand Théâtre De Casablanca (CAA ART)だそうです。


事前に配布された日程表ではこの後観光を終わってラバトのホテルへ行くことになっていましたが、添乗員の小松さんと現地ガイドのサイドさんが相談して明日の朝観光予定のラバトの名所2ヵ所を今日中に観光することに変更されました。明日の移動距離が長く行動時間が長くなるので、参加者がフアイトで疲れていない今日に済ませてしまうのが良いと判断されたからです。
カサブランカからラバトのハッサンの塔までは高速道路A1を走って約95Km、2時間15分のドライブの旅でした。


郊外に出ると家がなくなり、延々と赤い大地が広がっていました。飛行機を2回も乗り継いで来た北アフリカだから、どんな道、どんな大地、どんな建物があるのか全部見たいので車窓をずっと見ていました。出発後約1時間でマクドナルドでトイレ休憩がありました。




ラバトはモロッコの首都です。ラバトの町に入ると道路も整備された都会の雰囲気になりました。


午後6時過ぎ、ラバトのハッサン塔に到着しました。ハッサンの塔は12世紀末に当時の世界で最も高い塔(ミナレット)を建造しようと試みたが王が亡くなって工事が中断し、高さが44mで未完成となったものです。




隣接するムハンマド5世廟に入りました。フランスから独立を勝ち取った国王(1961年没)の霊廟で、1973年に完成。4隅には衛兵が立っています。
 



外観も装飾も緻密でした。
 



ユネスコの看板がありました。


モスクの壁が残っています。穴は建築時に足場として木材を差し込んでいた穴がそのまま凹んで残っているのだそうです。


午後6時55分、今日のホテルMajliss Hôtelにチェックインしました。阪急交通社のツアーインフォーメーションではスタンダードクラスとされています。booking.comで価格を調べると1泊9,326円でした。(10月下旬はハイシーズンなのか13,000でした)GPSに登録してありましたが、ホテルの看板も無く、路地の奥にあって、一人旅なら宿探しが難しそうです。


212号室。かなり広くてベッドも大きいです。


窓からの景色です。


バスがホテル前まで入れないので、バスのスタッフのムハンマドさんとホテルのスタッフがスーツケースをバスから降ろして部屋に届けてくれたので、7時半にロビーで集合してバイキングの夕食を食べました。モロッコ初の食事はスープの味が超薄かった。6人席で同席したのは福岡から一緒だったK夫婦。土木関係の仕事をしていてシンガポールやインドに長期派遣されて生活したことがあるとのお話です。モロッコへ来る様な人は海外に慣れた人が多いようです。


ドバイからの長い1日が終わりましたが、緊張しているのか、それ程疲れはありませんでした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第3日 シャウエン・フェズ | トップ | 第1日 エミレーツ航空 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Maroc」カテゴリの最新記事