今の千原町には、
地蔵はここにしかありません。
大きな村なのに
ちょっと不思議な感じがします。
では、ここからまたまた歩いて、
先ほど歩いていた森町の方に
戻ってゆきましょう。
この道のあたりは、
わが町のだんじりが子ども綱を付けて、
小さな子供も曳けるようにしています。
前に乗るのは、村の重鎮たちです。
村に帰ってゆくので、
そんな配置になっています。
今年の祭りはdoironも忙しいんでしょうね。
パレードでは町会長はとして
大会側からあいさつを受ける立場ですしねえ。
ところどころで、だんじり乗車は
必要となってきます。
この歩いている場所でも、
乗車をしてゆくことになるでしょう。
そしてその先の交差点のところにあるのが、
「長命地蔵尊」です。
この地蔵には白竜が宿り、
我々を保護しているといわれています。
子どものころに、地蔵さんに悪さをしたら
白い竜が出てくるよなんて
言って脅された気がします。
そんな長命地蔵尊の背後にあるのが
「某内科クリニック」です。
ここの子どもがうちの息子と
同級生なんですが、
どうでしょう父の跡を継いで
医者でもやっているのでしょうか。
それにしても長命地蔵のうしろに
お医者さんってよくできた話ですねえ。
あ、そうそうこの交差点では
小さなだんじり事故がありました。
だんじりの横にいた人間が、
角まがりの時にだんじりと
この地蔵に挟まれたことがあります。
きつくはないのですが身動きは取れません。
そして軽く挟まれたまま、
だんじりが少し動いたので、
それが大きな傷を作ってしまいました。
現場を目の前で見てしまいました。
幸いその人は今も普通に
暮らしていますので、
地蔵尊のおかげだと
思わないといけませんね。
そしてこの地蔵のある交差点は、
もうひとつdoironにとっては
とても貴重な場所でした。
学校で右、左を教えてもらったときに、
ここを右に曲がったら千原町で、
左に曲がったら学校と覚えてました。
人と右左の話をするときには
いつもこの交差点を思い出して
という記憶があります。
doironの地理感覚の原点なわけです。
重要な交差点ですねえ。
そしてその交差点の長命地蔵の
筋向かいにあるのが、
小さな子守地蔵尊です。
この地蔵尊がある家は
昔doironが小学生だった頃は
「お菓子屋さん」でした。
学校にはお金などもっていかなかったので、
この店の前を「いいなあ」とか
言いながら通っていたなあ。
さあこれで森町と
千原町の地蔵は見学しました。
どの地蔵もきれいに掃除され、
花などを上げているところも
ありましたね。
さりげなく町の片隅にずっと
たたずんでいる地蔵も、
近隣の人が手入れをしているんですね。
人間て、おれはしっかり生きてるぞ
なんて顔をしながらも心の奥底では
何かに頼っているものなんですな。
そんな森の地蔵さんから、
doironの通っていた小学校の方に
歩いていきましょう。
家を出てから20分くらい
通学に時間がかかっていたかな。
ほとんどが田んぼばかりだったのになあ、
今は大きなマンションもできていて
あの頃とは景色もかなり
変わっているのですが、
昔々からある地蔵を見ながら
自分の時間も止まっているような
感覚を味わいましたね。
今日の地蔵巡りはわずかですが、
これで終わりです。
お地蔵さんマップを見ながら、
次回は助松の方かなあ
などと考えながらも、
これらの調査をもっと充実させて
行かないと、うちの地蔵講に反映できないぞ
と気持ちを引き締めつつ
帰宅してゆくdoironだったのでした。