一番最初に行ったのは
隣村である森町の「足神地蔵」。
ここにお参りすれば
足の病気もよくなるという地蔵だ。
そうですね。
足というのは、特に年寄りの場合は
介護にかかわる病気に関係します。
doiron家でも、母親は足のケガで介護に突入。
もともと足も調子悪く
きちんと歩けなかったところに
転倒してけがをしたので、
それは大変でした。
亡くなるまできちんと歩けなかったですね。
けがの直前に親戚で出かけた
北海道がいい思い出だったと思います。
なので、以前からこの地蔵前を
通るときは、マラソンで故障した
自分の足の回復をお願いするとともに、
後には母親の足の回復を
お願いしたりしていました。
それにしても誰がここに
足神地蔵を設けたのでしょうか。
ここもまた、小学校の通学時代は
必ず前を通るところでしたが、
そのころからここに足神が
あったのかというのは、
あまり覚えがありません。
黙ってじっと子どものわれらを
見守ってくれていたのでしょうねえ。
もう一度この足神地蔵を
じっと見てみましょう。
扉もないので、地蔵本体が
よく見えています。
向かって左側の地蔵は、
もう上半身がありませんね。
お願いしますと皆さんが
なぜ祈り続けたのでしょうか。
そう考えるとなんかありがたい感じがします。
そして右側の地蔵は、
地蔵というよりは石板です。
真ん中になんか書かれてあるのかなあ。
前掛けをされているので、
さすがにそれをめくって
までの観察はやめておきましょう。
そしてこの足神があるところには、
他にも地蔵尊がありますよ。
左側のほこらに子安地蔵尊が
まずあります。
地域の守り神なんで、
子どもの安全や安産祈願は
地元にとってはとても
大切なことやったんですね。
中には7体の地蔵がおられます。
六地蔵というわけではないのですね。
どれも同じような大きさのものが
立たれています。
これらにも前掛けが
付けられているのですが、
その形は様々なものが多いです。
中には足の形までくっきり
見えるものもありますし、
何かを手に持っていそうな
ものもあります。
そしてそのほこらに接して
同じくあるのが
「せきの地蔵尊」です。
百日咳や喘息などの病気によい
といわれていて、
他の市町村からもお参りする人は多いですね。
この時も、自転車で通りかかった高齢者が、
わざわざ自転車を止めて、
手をあわせていきはりました。
なかなかせきの地蔵なんかは
あまりないみたいだから、
遠方からも地蔵や神社など、
いつも熱心にお参りする人が
多いようです。
そんな人々の姿を見ると、
地蔵は大切な役割を
おっているんやなあって実感しますね。
このせきの地蔵には、
4体の地蔵がおられます。
でっかい奴が1体あって、
真ん中にでんと立っておられます。
どこがどう違うのかわかりませんが、
なにかそういう病気との
関連性があって
ここに設けられているんでしょうね。
結局合計13体の石の地蔵があり、
静かに人々の祈りを受けています。
ではこれらは誰が管理しているんでしょうか。
鈴につけられたひもを見ますと、
奉納者の名前が書かれています。
何人くらいがと思って
ひもをたぐって見ますと、
全部同じ苗字の人でした。
どうも一つの家族のような
気がしますねえ。
また、この町の役員さんにでも
聞いてみることにしましょう。
またこの地蔵尊のところには、
座るところのある立派な
休憩所があり、子どものころには
よく年寄りが座っていました。
それに地蔵の前に案内の石が
建てられているなど、昔から
とても大事にされている
って感じの地蔵達です。
続く