farm note 農便り

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村の民話

2017-02-05 21:05:28 | Weblog

 長い間、京都に住んでいる頃、無意識に里のことを思っていたのでしょう。

図書館で京都の民話という本の中で、村の小字の物語が掲載されていました。

子供の頃、聞いたこともない話です。

村の小町と言われた美しい姉妹が草刈りに行き、若武者に出会い、恋仲となり、

ついには帰らず、池の中に落ち、大蛇が現れ、水浸しとなり、その大蛇は三つに切れ、舞鶴の三か所に祀られているという

妙な話で、悲しい、暗い話だから、あまり知られず、村もあまり語りたくなかったのだろうと、想像していた。

近年その話が、話題になり、地域おこしの一環となり、看板が立てられたり、ウオーキングが行われたりしたが、地元は

無関心のように静かであった。

 ところが、農閑期の私の趣味の歴史のページくりをしている中で、いろんな方と話しをしていると、

ある女姓を紹介され、即おたずねしたことがありました。

彼女曰く、美しい姉妹はその方の身内の方だということでした。

そんな不思議なことがあるのですね。

実在の姉妹の悲しい話が在っただなんて、びっくり仰天でした。

 子供の頃は、毎晩のように母から話を聞いて育っていましたが、聞いたことのない話です。今、大蛇と美しい女性との関係は何なのかと不思議です。

あるおばさんが、山に芝刈りに行って、大きな蛇にであって、髪が真っ白になったと言われた方がおられたが、山には、大蛇がすんでいるのですね。人身御供の話なんでしょうか?

姉妹は当時、豊かなお家のようですが、人のこころの中の不思議さが残りました。

昔話っておどろおどろしい。

村の他地区の孝行娘さんの話と美しい姉妹の話。 狭い山間の村の身近な人々なので、なんだか不思議、不思議。

江戸時代の田舎を歩いているみたいです。

コメント
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