「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

ひとりごと<100> 魚拾い!?

2005年11月15日 | 沖縄
 暖冬で立冬を過ぎても、11月とは思えないほどの陽射しを感じる日もあったが、今朝はキュッと冷え込んだ。

 ものぐさな主婦もさすがに「そろそろストーブの準備しなきゃナァ~」と思った。

 旦那は朝起きてきて、寒さそうに身を縮めて食卓についていた。 きっと心の中で、「ストーブ、今年も俺が出さなきゃ・・・・」と呟いていたに違いない。/笑

 沖縄は本土(ヤマト)ほど四季ははっきりしていないが、12月頃から2月中頃までは「冬」と言える。
 
 一番寒い1月の平均気温が16.0℃ぐらいだから、暖かい冬だ。

 北東の季節風が吹き、海も荒れる事が多くなる。

 海水温は真夏26~7℃から、この時期は20度ほどに下がるが、ダイビングには全く問題ない水温である。


 海のレジャーもドライスーツの普及で本当に楽になった。

 私がダイビングを始めた頃は、ドライスーツは高価だったし、ファスナーやバルブ部分からの水没なども多々あって、若さと根性でウェットスーツ姿で冬の海にトライしていた。

 水温13℃、生き物達も動きをひそめた海から顔を出すと雪が降っていた。

 気温が急に下がったので、海水面からモワモワと霧が立ち上がっていて、余りの幽玄さにしばし見とれてしまうほどだった。

 海から上がると寒さが濡れた体から急速に熱を奪う。

 また海に浸かりたいほどだ。

 呼吸源であるエア・タンクからレギュレーターを外す為にタンクのバルブを閉めようにも手が勝手にガタガタ震えてしまったの、今でも覚えている。


 話が横道に反れてしまったが、ようは沖縄の冬は暖かいと言うことだ。

 そんな沖縄でもある日ある時、グッと冷え込む事がある。

 日頃暖かいので10度を切ろうもんなら、「オオッ、寒~!!」と今朝の我が家のような状態になるのだ。

 石垣では、こんな日「魚拾い」の召集がかかる。

 急な冷え込みの影響を受け、浅瀬の海の水温は下がってしまう。

 そのため浅瀬の海に住む熱帯魚達が寒さのために硬直?して動けなくなっているのだ。

 釣るのでは無く、まさに小魚を拾える。

 バケツの中に動けなくなった「オヤビッチャ」を拾い、入れる。

 魚の捕獲法には、水の中の石に石をぶつけて、その衝撃でその陰にひそんでいた魚を気絶させ、浮いてきた所を獲るなんて言うのがあると耳にした事があるが、石垣で体験した「魚拾い」は天が与えし恵みだった。

 必要なものだけを獲り、海を後にする頃には陽射しが海水面を暖め、小魚たちも息を吹き返す。

 バケツをぶら下げながらも気分は、豊かな海辺に暮らす縄文人だった。

   

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