「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

ひとりごと<101> クイチャー

2005年11月17日 | 沖縄
 沖縄は芸能の宝庫だ。

 このブログでも様々な祭りや行事の中で行われる舞いや歌をつたない文章で紹介してきた。


 沖縄には日本舞踊のような、典雅な「琉舞」がある。

 花笠に見事な紅型の着物をまとい、カスタネットような「四つ竹(ユチダキ)」を鳴らしながら踊られる演目「四つ竹」などは有名だろう。

 「琉舞」は格調高く歴史もあるし、いろいろな流派があってその道の人たちが日々修練を続けている。

 沖縄のすごいところは、こう言う特別な教育を受けた人だけじゃなく、日々の生活を普通に送っている人たちの中にも芸能が浸透している事だ。

 結婚式の大団円は必須かもしれないが、特別な事でなくとも人が集まると、どこからか三線(サンシン)が音を奏で、歌が飛び出す。

 そうなれば一人、二人と「カチャーシー」を踊りだし、最後にはみんなニコニコ顔で踊っている。

 生活に根付いた文化だといつも感じていた。

 「カチャーシー」は、めでたいにつけ楽しいにつけ踊られるので、踊りを知らない私でも、周りの雰囲気で踊らないより踊っちゃえ!と言う感じで参加できる。

 見よう見まねの踊りでも周りは温かく見守って、踊りを促してくれる。

 若い人より、おじぃやおばぁに素人が見ていても「上手いな~」とほれぼれする踊り手がいる。


 沖縄でもう一つ、よく目にするのは、「エイサー」だ。

 「エイサー」は元々旧盆の時踊れれているが、最近はそれ以外のイベントでも目にする事ができる。

 こちらは各地区の青年団など様々な団体がエイサー隊を結成していて、日頃から練習も積んでいるのであろう。

 揃いの装束に身を包み、沖縄独特の頭巾をかっこよく巻いて、大太鼓や締太鼓、小さなバーランクーと呼ばれる太鼓など、隊によってメインの太鼓は違うが、掛け声と太鼓のリズムと指笛と、生命力のあるとても凛々しい踊りだ。


 宮古には「クイチャー」と言う伝統芸能がある。

 私は「雨乞いの踊り」と記憶していたが、豊年祈願や労働の喜びを表現して踊られたりもするそうだ。

 「クイ」は声、「チャー」は合せるの意味で、基本的には円陣を組んで手拍子、足踏み(時には飛び跳ね)の独特な踊りである。

 三線の曲に合せて「ヒヤササーー」と聞こえる掛け声が印象的だ。

 集落ごとに厳しい取決めがあるとかで、各集落ごとに踊りも違うそうだ。

 しかし、最近では「クイチャー」の伝統も継承が難しくなってきていると言う事から、4年前から「クイチャー・フェスティバル」と言うイベントを11月の初旬に開催して、「クイチャー」の活性化を図っているそうだ。

 今年も6日に開催され、伝統的な「クイチャー」の他に、新しく創作された踊りを披露するグループのエントリーもあったと聞く。

 「よさこいソーラン節」のように日本各地のイベントや運動会で踊れれるように「クイチャー」もブレイクするかも知れない・・・・


     

   

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