沖縄県の県花である「デイゴ」。
マメ科の落葉高木で春から初夏にかけて・・・そう、3月末頃から鮮やかな赤い花が房状に順々に咲き出す。
『島唄』の一節「♪でいごの花が咲き ♪風を呼び嵐がきた・・・」とあるように、3月の初めはまだ冬の名残りの北東季節風が吹く。
石垣島を含む八重山の海上では(旧暦で)「2月の風廻り(ニンガチカジマーイ)」と言われる荒天が一時的に続く。
しかし、陸上ではさほどの風の影響はなく、日に日に春を実感するようになる。
そして、いつの間にか暖かい南風(ハエ)が吹き出す・・・
そんな思い出のある「デイゴ」の花が大変な事になっているらしい・・・ →こちら
「デイゴ」の葉に寄生する「ヒメコバチ」の被害で、「デイゴ」の落葉や開花の遅れなどを引き起こしているそうだ。
「ヒメコバチ」の被害はシンガポールやハワイなどの世界中で確認されている。
2005年5月に石垣島で国内初の被害が確認されたと言う。
「ヒメコバチ」は成虫で体長は1~1.6mmと小さい。
「ハモグリバエ」とも言われているようだが、沖縄で被害をもたらしている「ヒメコバチ」は新種らしく和名もないそうだ。
「デイゴ」の葉肉に産卵し、幼虫が葉と葉柄の中に「虫こぶ」を作る。
その「虫こぶ」内でサナギとなり、羽化後、虫こぶに穴をあけ成虫が出ていく。
寄生が進行すると、「デイゴ」の木自体の活力がなくなり、葉が落ちたり、立ち枯れの要因になると言う。
卵から約20日で成虫になり、繁殖間隔が短い事も防除を難しくしているそうだ。
その被害が沖縄県全域の9割に拡大していると言う。
沖縄県森林緑地課が昨年、教育庁や土木事務所など関係機関と協力して調査した結果、国頭村奥と東村平良など一部地域を除き、本島のほとんどの地域、また八重山や宮古を含む48離島の8割で被害を確認したと言う。
この「ヒメコバチ」に対する有効な防除法が見つかっていない為、殺虫剤などの農薬による防除を計画していた。
上記記事によると有効な薬剤が見つかったが、農薬等の使用には国への登録が必要なため、その申請に時間がかかっている。
更に「デイゴ」が公園や街路に多い為、散布するのにどうしても人への影響も充分に検討する必要がある。
名護市の(県)森林資源研究センターで、登録に必要な効能試験を実施し、有効薬剤を見つけたもののすぐには駆除作業を実行できないのが現状のようだ。
この間にも被害は進んで行くと思うと何とも歯がゆい気がする。
世の中がこれほどグローバルになっていると、貿易検疫などのガードをかいくぐり、ありがたくない動植物が持ち込まれてしまう事を改めて感じた。
マメ科の落葉高木で春から初夏にかけて・・・そう、3月末頃から鮮やかな赤い花が房状に順々に咲き出す。
『島唄』の一節「♪でいごの花が咲き ♪風を呼び嵐がきた・・・」とあるように、3月の初めはまだ冬の名残りの北東季節風が吹く。
石垣島を含む八重山の海上では(旧暦で)「2月の風廻り(ニンガチカジマーイ)」と言われる荒天が一時的に続く。
しかし、陸上ではさほどの風の影響はなく、日に日に春を実感するようになる。
そして、いつの間にか暖かい南風(ハエ)が吹き出す・・・
そんな思い出のある「デイゴ」の花が大変な事になっているらしい・・・ →こちら
「デイゴ」の葉に寄生する「ヒメコバチ」の被害で、「デイゴ」の落葉や開花の遅れなどを引き起こしているそうだ。
「ヒメコバチ」の被害はシンガポールやハワイなどの世界中で確認されている。
2005年5月に石垣島で国内初の被害が確認されたと言う。
「ヒメコバチ」は成虫で体長は1~1.6mmと小さい。
「ハモグリバエ」とも言われているようだが、沖縄で被害をもたらしている「ヒメコバチ」は新種らしく和名もないそうだ。
「デイゴ」の葉肉に産卵し、幼虫が葉と葉柄の中に「虫こぶ」を作る。
その「虫こぶ」内でサナギとなり、羽化後、虫こぶに穴をあけ成虫が出ていく。
寄生が進行すると、「デイゴ」の木自体の活力がなくなり、葉が落ちたり、立ち枯れの要因になると言う。
卵から約20日で成虫になり、繁殖間隔が短い事も防除を難しくしているそうだ。
その被害が沖縄県全域の9割に拡大していると言う。
沖縄県森林緑地課が昨年、教育庁や土木事務所など関係機関と協力して調査した結果、国頭村奥と東村平良など一部地域を除き、本島のほとんどの地域、また八重山や宮古を含む48離島の8割で被害を確認したと言う。
この「ヒメコバチ」に対する有効な防除法が見つかっていない為、殺虫剤などの農薬による防除を計画していた。
上記記事によると有効な薬剤が見つかったが、農薬等の使用には国への登録が必要なため、その申請に時間がかかっている。
更に「デイゴ」が公園や街路に多い為、散布するのにどうしても人への影響も充分に検討する必要がある。
名護市の(県)森林資源研究センターで、登録に必要な効能試験を実施し、有効薬剤を見つけたもののすぐには駆除作業を実行できないのが現状のようだ。
この間にも被害は進んで行くと思うと何とも歯がゆい気がする。
世の中がこれほどグローバルになっていると、貿易検疫などのガードをかいくぐり、ありがたくない動植物が持ち込まれてしまう事を改めて感じた。
近年とみに感じるのですが、人間科学の発達に伴う自然界の進化(発達、異常、歪み、どれかな?)が著しいですよね。
ぐるクンさんにしてみれば以前に居住していた沖縄の事でもあり放っとけないですよね。
登録申請や人体への影響など
自治体は考えねばならぬ事が多く、実践に至るまでの道のりは私たちをイライラさせる事がありますよね。
一つの地域に限定されず、地球規模的に被害が広がっているからには有効な手段が、沢山のデータや研究者から出されていくのでしょうね。
日本は島国で、昔から「島国根性」とか「大陸的な視野が持てない」とか「国際人(外国では通じない言葉の様ですが)を育てよう」とか、島が持つイメージが否定的なのですが、(私だけかな?)
大陸からのウィルスによる病気、生態系を脅かす生物の侵入などを防ぐ多くの利点もあるのですよね。
現在はグローバルな社会の中で何もかも門戸を広げているので、極めて危険な物まで入り込んでくるのでしょうね。
大陸の国々は太古よりそうやって戦ってきたのでしょうが、守られし国日本には少し大変な時代に向かっていくのでしょうね。
花はそこにあるだけで美しいし、季節を告げ心を和ませ生活と言う空間に色を添えます。
デイゴの木々が早く元気になると良いですね。
いつもいつも理屈っぽくてゴメンナサイ。
グルくんさんのように洒脱な文章をめざしていま~す。
「ヒメコバチ」は、羽化するまで寄生した葉肉の中で成長する為、認可が下りた薬剤を何度も散布しないといけないでしょうね~
そうするとてんとう虫や蝶など、他の昆虫も必ず巻き込まれるでしょうし・・・本当に難しいです。
沖縄ではフクロウやワシタカと言う猛禽類が激減し、ハブが増え、その対策として天敵と言われたマングースを野に放ちました。
が、自然の中では、夜行性のハブとマングースの接点は殆どなく、かつてのヒーローも今では絶滅危惧種のヤンバルクイナなどを襲う問題児です。
浅はかな人知を自然が笑っているようです・・・
自然破壊のツケがいろいろな形で回ってきているのでしょう・・・・